妄想のお話です
現実世界に帰れる方だけどうぞ
私的補完ですのでS担さんは要注意です
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「………ばれた?」
攻防は数十秒。
目の前の双眸に嘘などつけるはずもなくそっと眉間の人さし指を外してその手に指先を絡めた。
(いちいち面倒くさくてごめん)
そう思っても声に出したら一蹴されるのがわかっている。
わかっているのにそう思ってしまうのをやめることも出来ない。
とことん面倒な自分が嫌になるけれど、それをわかってくれて面倒がらずにいてくれるからやっぱりこの手を離すことなんて出来るわけないと何度でも思い知らされる。
「余計な心配するなって言っても、するんだろうし」
その声に呆れは含まれていなくて、指先から伝わる体温も感触もいつもと変わらず、馴染んだそれに違和感などない。
ただ代わりに自分の指先は強ばっていてたぶん何から何までバレてる。
「馬鹿みたいだよね」
隠すことも誤魔化すことも無駄だとわかっているから自嘲気味な言葉しかでなくて、思っていた以上のダメージを受けていたことに気付かされる。
(ほんと馬鹿みたいだ)
絡まったままの指先。
親指が手の甲をなぞってきゅっと強い力で掌が包み込まれる。
「安心した」
「え?」
双眸とゆるりと弧を描く口元が予想外の言葉をこぼす。
「俺、ちゃんと信用されてんのな」
「翔くん?」
訝しんで首を傾げたら繋いだ手が引かれてあっさりとその腕にとらわれる。
「ごめん、ちゃんと顔見てたいんだけどうれしいからちょっと抱きしめさせて」
繋いでいない手が背中をぎゅっと抱きしめて触れ合う側頭部がコツンとすり寄せられる。
温もりがいっそう広がってたったそれだけでざわついていた心が凪いでいくのを感じる。
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二日前にラストまで書けたのに誕生日にこれ上げるってどうよ!?ってことで寝落ちたら最後の一文がまんまと消え去ってた( ;∀;)
わたしのあの時の頭ん中返して!くらいに全く思い出せないのでちょっと保留中(´-д-`)
あと1回で終わりますが気長にお待ちください(。-人-。)