妄想のお話です
現実世界に帰れる方だけどうぞ
私的補完ですのでS担さんは要注意です
*****************
(そっか。翔くんも不安だったんだ)
口にすることの出来ない恐怖よりも、伝えることで取り除くことの出来る不安なら大丈夫。
不意にすとんと納得がいって、自分も抱きしめてくる背中に腕を回した。
「信用、しすぎるくらいしてるよ」
だからありもしない現実が怖くなる。
「ん、サンキュ」
トンと掌が背中を叩いて少しだけ身体が離される。
何度もすれ違ってきたから、それじゃ駄目だったことが今はわかりすぎてるくらいわかってる。
「有り得ないってわかってるけど、もしそうしたくなったら・・・」
目の前の揺るぎない二つの光に映し出される弱気な自分が許されるから、何もかも吐き出してしまおう。
口にしないことで相手に不安を与えるくらいなら、面倒くさいくらい確かめあおう。
「俺の息の根を止めていって」
有り得ない現実を馬鹿だなって、笑い飛ばされたい。
「すっげー殺し文句」
更に笑みを深くした目元と口元が心情を雄弁に物語る。
「俺のできることは小さなことの積み重ねで日本を変えてやるーなんて強い志はないよ。だいたい、お前に政治家の秘書とか無理だろー。お前にはスポットライトの当たる場所が似合うよ」
「え?」
言われた意味がすぐに理解出来なくて言葉を失うのに、饒舌な唇は止まることを知らないとばかりに動き出したら止まらない。
「ま、どうせなら総理大臣だなー。俺達みたいなマイノリティを認めてもらうにはそれくらいのポジションが手っ取り早いだろ?」
さも当たり前のように言い切って反論は許さないと強い光が伝える。
繋がれた手が離れることを許さないと暗に告げる。
(知ってるけど、知ってたけど・・・!)
昔から何一つ変わらなくて、何度だって思い知らされる。
「これ以上いちゃつけなくなたったらやだよ」
もう一度、互いの間にあった距離をゼロにしてそんな小さな我儘で込み上げるものを飲み込んだ。
たぶん全部わかってる人は「そうだなー」なんて軽く言いながら抱きしめ返してくれた。
貴方のくれるたった一言が、暗雲を吹き飛ばす強い風のように吹いて明日の天気のようにすべてを晴らしていくから、その光の照らす場所でいつも寄り添っていよう。
2016/06/08 - 2016/08/29
*****************
結局思い出せず無理くり捻り出した結果です
前より良くなったかは定かではありませんがとりあえずはひどくはなってないはず…
かなりの月日を跨いですみません
もうそれ以上の言葉はありません(土下寝)