グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は23日、下院の行政改革・監視委
員会の公聴会で、金融危機について「100年に1度の津波」と発言。「信用力の低い
個人向け住宅融資(サブプライムローン)の証券化商品に内外の投資家から過剰な
需要が集まったことが問題の核心」と語った。
グリーンスパン氏は2006年1月まで18年FRB議長をつとめた。前議長は「需要の
爆発的増加で多くの金融機関が証券化商品を『組成すれば売れる』と信じた」と指
摘。住宅価格の上昇期待に基づく証券化商品への需要増がバブルを生んだとの認
識を示し、「今後、大量のレイオフ(一時解雇)や失業率の大幅な上昇が避けられな
い」と語った。
同氏の政策運営に関しては、03年―04年の超低金利政策、デリバティブ(金融派
生商品)や押しつけ的な貸し出しに対する規制の先送りなどの批判が根強い。「あな
たは間違っていたのか」との質問に対し同氏は「(デリバティブの規制緩和に関して
は)部分的にはそうだ」と発言した。
また、自己責任に基づいて利益を追求する金融市場の仕組みに「不備があった」
との見方を示した。ただ金融政策運営の評価に関しては明言しなかった。
野村総研のリチャード・クー氏は早い段階で「米国の住宅市場はバブル化してい
る」と指摘し、FRBにレポート提出した。するとFRBの事務長がやってきて「バブルの
一行を削除して欲しい」といってきたので「なぜ?」とクー氏は聞き返したそうです。
その事務長は「この(FRB)建物の中では‘バブル’と言う言葉は禁止だと、ボス
(グリーンスパン議長のこと)が言っている」との返事をした。
クー氏によれば日本同様米国も2000年以降の‘ITバブル崩壊’で、米経済が失速
するのを避けるためグリーンスパン議長は、金利を大幅に下げて住宅価格の上昇
を計ったのが抑制が効かなくなりバブル化してしまったと指摘している。