気象系の赤×青さんの妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※素人の自己満小説です
※男子禁制です♡

今回は写真つきです!

実際に雪山登山で初日の出参拝した時のです♪
残念ながら…1枚目の御来光の画質が…
ちょっと古くて…綺麗じゃないですが…
このお話の智くんと翔くんが見た景色を
気分だけでもお裾分け致します(*´꒳`*)♡

それではこれより先は…
ご理解頂ける方のみお進みください








Side S




5メートルの木製梯子の難所を

クリアしてから20分程


最後の岩場を登った先






夜明けを今か今かと

待ち続けている空があった




海に囲まれたこの地では

標高900メートル超えのこの山を

遮るものは何一つ無い




こんなに高い場所からなら

海の先のそのまた先の方まで



俺たちが見えているのではないかと思うほど



360度の大展望に歓喜した





『着いた〜〜!!日の出間に合ったね〜♪』

『一時は危うかったですが…まぁ…
 そこそこ頑張ったんじゃないですか?』

『よっし!!カメラ用意しようぜぇ〜♪』



「さとし……大丈夫か?寒くないか?」




日の出が見える場所へ移動して

荷物を降ろし



間もなく夜明けを迎えようとしている

期待に満ち溢れる空に向かって…



微動だにしないさとしの背中に話しかけた





{…………}


「…さとし?どうした?」





{…見てるから}





「…ん?…えっと…空見てるってこと?
 感動…してんのか…」


{感動?……うん…そうだね感動してる…
 …でも…見てるは違う人…}


「は?…違う人?」





そう言えば…前に窓の外眺めて

「僕のこと見てる」とかなんとか

言ってたような…




あの時の言葉と…

今のさのしの言う人…って


同じ人?






誰かがさとしの事を見てるってことか?



…空から?







{しょぉ……}
翔ちゃん!!さとし!!!
 甘酒用意したから!!
 こっち来て!飲もう!!






さとしが何か言いかけたタイミングで

お呼びがかかる…





{あ//…ふふッ…行こッ!…しょお}


「え?…でも…さとし…今何か…」





俺よりも先に動き出し、岩場から降りて

俺の方を振り向き手を差し伸べてくれた…






{しょお、行こ?///}


「あ……うん……」










さとしが何を言おうとしていたのか










それは後にさとしの口からではなく…


…別の人によって…俺は知ることとなる












『おー来たな♪ほら、お前らの分』






雅紀の謎のドデカイ登山用リュックから

取り出されてであろう…


カズバーナーと登山用調理器具のクッカーで

温められた…婆ちゃん特性甘酒は

それぞれの登山用マグカップへ注がれて



甘酒の香りと共に

勢いよく湯気が立ち上がり…


ご来光を目前にした大空へ溶け込んでゆく







俺とさとしの分のマグを潤から受け取り

皆んなでマグのぶつかる距離にある岩場へ

座り込んだら…



それぞれの…時を迎える準備完了






『皆んな、間もなくだよ!!
 ご来光を拝むと同時に乾杯するぞ!!!』


『了解!!』『ついにですね…』

「さとし…
 手袋はずしたらマグの熱で温まるよ?」





手袋は、手首部分に冷気や雪の侵入を

防げるようマジックベルトで縛れる作りだ



両手が手袋のままだと

雪山用のゴツゴツした手袋は外しづらい…



俺はさとしの手袋を取ってやろうと

マジックベルトに手をかけた





{つッ//……あ、触らないでッ!!}

!?///


カランカランッ…


『あ〜あ〜あ〜何やってるんですか!?』

翔ちゃん大丈夫ッ!?


「あ、大丈夫大丈夫!!
 少し飛沫がかかっただけだから…
 全部岩場の下にこぼれたけど…」



『怪我してないなら良かった…
 あ、ほら…さとし、マグちょうだい?
 岩場だし綺麗に落ちたから…
 マグ濯いだらまた入れてやる♪』


{ぁ……ぅん……}




俺が一瞬声を張り上げたから動揺したのか


さとしが両手を胸にあて…

不安げに俺を見て動けなくなっている





「さとし?…お前は大丈夫だったか?
 どこか熱いところとか無い?」




悪いことシてしまった…

不安にさせないように、できるだけ優しく

ゆっくりとした口調で聞いた

 



{ぅ…うん//……あの、あの…しょお…
   ごめんね……熱かった?痛いしたの?///}


「大丈夫!何にも火傷してないよ♪ほらッ!」




完全に八の字眉で落ち込んでる…

火傷はしてないから

さとしに伝わる用にしっかりと両手を見せた




『さとし♪ほら甘酒!
 熱いの嫌なら手袋のままでいいんだよ?
 無理に外さななくていいからね?』


{うん…まちゃき…ありがとな…}




そう言ってもらえてホッとしたのか

手袋のまま甘酒を受け取った



変なやつ…

人間になりたての時なんか服も靴も

身体を締め付けたり覆う物は嫌がって

脱ぎたがっていたのに…




昨日の登山ショップでだって

手袋嫌がってたのに…





あーーーーー!!!!
 来たッ!!来た来たッ!!!
 来たよーーーーーー!!!


煩ーーーーーーーーい!!




『二人とも…お静かに…』





雅紀の掛け声と共に日の出を迎える



新年一発目の日の出を前に

俺たちの会話は、乾杯することも忘れ……



きっと皆んな思い思いに、

その素晴らしいご来光を参拝した




               スミマセン…画質が…








{………しょ…ぉ………

 光に真っ暗が呑み込まれていく………}






さとしが俺の腕に自身の腕を絡めて

肩に頭を乗せてきた…



手袋をしているから

実際手を繋いでいる間隔は無いのだが、


俺はさとしの手を

手袋ごと軽く抱きしめた







「………綺麗……だね」


{ぅ…ん…}
















こんな特別






後にも先にも無いんじゃないだろうか…











目を閉じたって消えることは無い









今、この一瞬の記憶は

いつだって俺の中に残り続けるのだろう







甘酒と海から届く僅かな磯の香りと、

隣にいる甘くて優しいコイツの香りと共に…



一生消えることのない1ページとして

今この瞬間、刻まれたんだろうな…
















嬉しくて…いや…


……嬉しいだけでは表せない




 この何とも言えないあたたかさに


心が燃えるようだった







あーーーーー!!
 乾杯忘れてたッ//皆んなそれじゃあ…
 俺たちの未来に向かって〜〜〜
 カンパーーーーーイ!!!


『『「{ カンパーーーーイ♪ }」』』




ぶはッ…相葉くん!もう冷めてるよ!!』


『まぁ、気持ちの問題ですよね…
 手は一瞬だけ温まりましたよ』


『そうそう♪気になるなら温め直すよ〜♪
 皆んなマグ頂戴♪』


「ぶはははッ///
 結局、ご来光を浴びる瞬間の乾杯は
 出来なかったね♪」



『でも…5人で見たこの景色は…
 一生……記憶に残るのでしょうね』


『さとしーー!!
 初日の出のご来光浴びてみてどうだ?
 猫でも感動できんのか?』




{……………}





甘酒を温め直しに場所を移動した俺達からは

さとしは朝日に向かって立ったまま

背中しか見えない…











「さとし?…どうした?」

『感動しすぎて
 動けなくなってるんじゃないですか?』




気になったので、

さとしを迎えに側まで近づいた




「………さとし?」

{なぁ〜〜ん///
 ……しょぉ……光がすごかった…///}



ぎゅぎゅッ

「うをッ…と!?///
 ……ふははは…感動してたんだ///」




顔を覗き込んだら涙ボロボロ流してて

目があったら、

我に返ったのか俺を抱きしめてきた




{凄いな……しょお…凄いんだな…///}


「気に入ってくれて良かった///
 また来ような……」





頭を撫でなでしながら声をかける



これからもさとしと一緒に
 
色んな景色を一緒に見ていきたい…






{んふふ…本当だね…
   また…しょおと…見れたらいいな………}



『おふたりさ〜〜〜ん!
 イチャつくのはそこまで!!
 今度こそ熱々の甘酒飲むぞ〜〜〜♪』


「…行こうか?」

{…ふふ…ぉう♪}






こうして俺達の初日の出登山は無事に成功し


めでたく新年の幕が開けた








いよいよ

さとしからの…

もはやヒミツでもなんでも無い

【愛してる】への返事を聞かせてもらう時へ






……   一歩ずつ近づいてゆく ………









つづく✩✩✩


この回の中盤付近でさとしくんが空を見て
「見られてる」と言った事について…
以前は12話でさとしくんが話してます。




コレより下記は…

このお話の舞台背景について…
写真つきで小話……長話を……笑

リアルな情報が不要な方は
ここまででUターンください♡








今回の舞台…
TOKIO兄さん方の登山ショップ以外は実在します!

畑道で車中キスしたシーンも竹林の秘湯も、
幼馴染のラーメン屋も(*´꒳`*)
雪山も…別名薩摩富士と言われてます♡
私の生まれ故郷です


お山のブログでお山の2人にお山を登らせるとか…

そんなことするの私位でしょうね…(笑)


あ、お話に関係ないけど…

何にもないから虹の端から端まで見えちゃいますよ♪


ネコスタンプが隠してくれてるのは…私です…笑.スミマセン

登山中は雪のトンネルみたいなところも多くて…

私が150㌢ちょっとでトンネルの上につきそうなので…

お話の中では書きませんでしたが、きっと嵐さん達は

腰を低くして歩くの大変だったはず…(^nn^)♪

岩場では雪でどこを歩いてるのかよく分からず

3度足を踏み外し落ちかけました……

…えぇ、お尻で止まりましたよ(笑)

因みに、翔くんが踏み外した5㍍の木製梯子も

リアルにあります♡♡めっちゃスリルあります♪



さぁ…これから下山が始まります…

もうお察しでしょうか…

…これから展開が動き出します…


最後の最後まで…無事に着地出来るか…

書いてる私がハラハラしてますが(笑)

見届けて頂ければ幸いです(*´꒳`*)


La mimosa