長崎県のキリシタンには、長く続いた風習に『サバト寄り』があります。これはキリシタン迫害時代こそ、寂れましたが、細々とその風習を400年間は続きました。
週末の土曜日に、談話をしながらおやつを食べたり、お祈りしたり、時間のある時は食事をしたりと、キリシタンはその風習を『サバト寄り』と称していました。
さて、この風習の目的は、休むこと一日平穏に暮らすことにあります。どんなに仕事が忙しくとも一日仕事を忘れ、この日は『安息日』なのです。
不思議なことに、この風習は長崎県の一部だけでなく、広い範囲にあったといわれてます。
ところで、ヘブル語(セム語の一つ)で安息日をシャバトと言います。つまり、『サバト寄り』とは安息日にささやかな会合を開き休みを楽しんだ習慣が、こんな風習となったと思います。
しかし、なぜかカトリック系キリシタンの間にこの風習が残りました。前述の広い範囲にこの風習があったこと、旧約聖書に既にある習慣であることから想像しますと、はるか昔、九州にもユダヤ教徒が海を渡り、日本にユダヤ教を、伝えていたことが考えられます。
カトリックには土曜日(第七日目)に休む習慣はなかったことから、明らかに以前からあった宗教の習慣が、400年前に新たに日本に伝道されたカトリック教に習合していった結果と考えられます。
