学校の先生の離職やメンタルヘルスの問題だけを「先生が大変だ」と切り取るのではなく、人を相手にする仕事全体の問題として考える必要があると思います。
実際、文部科学省の調査では、公立学校の教育職員で精神疾患による病気休職者が令和6年度に7,087人、全教育職員の0.77%となっています。
一方、医療・介護の現場でも離職は決して珍しくありません。例えば、2024年度の正規雇用看護職員の離職率は11.0%でした。 介護職についても、介護労働安定センターが毎年、離職や職場環境などを調査しています。
そして、先生、看護師、医師、ケアマネ、介護職員、ヘルパーなどには、共通する大変さがあります。
相手が一人ひとり違う
マニュアルだけでは対応できない
家族への対応も必要
相手の感情を受け止めなければならない
小さな判断が相手の生活や命に影響する
人手不足になると、一人にかかる負担がさらに増える
「人のために頑張りたい」という気持ちが強い人ほど、無理をしてしまう
特に介護や医療では、利用者さん・患者さんから感謝される一方で、認知症、病気、痛み、不安、家族の心配などを毎日受け止めなければなりません。
だから私は、**「離職する人がいる=その仕事に問題がある」だけではなく、「離職するまで追い込まれてしまう職場環境に問題がないか」**を見ることが大切だと思います。
学校についても、文科省自身が長時間勤務の是正、メンタルヘルス対策、ハラスメント対策などを課題として挙げています。
そして、これは学校だけの話ではありません。
「人を育てる仕事」も、「人を治す仕事」も、「人の生活を支える仕事」も、どれも人間相手だから大変です。
むしろ社会全体で、
「先生が大変」
「看護師が大変」
「介護職が大変」
「ケアマネが大変」
と別々に考えるのではなく、「人と接する仕事をしている人を、どうやって社会全体で守るのか」
という視点が必要なのではないでしょうか。
これは、かなり大きな社会問題だと思います。