「おかざり看護師」になっていないだろうか?

介護施設やデイサービス、デイケアなどを見ていると、ふと疑問に思うことがあります。

入所施設では、入浴サービスがなくなった施設があり、看護師が入浴介助に関わったり、入浴時に皮膚の状態を確認することがなくなりました。

現在は、入浴介助は介護職員が中心となり、皮膚状態などの観察もデイサービスやデイケアなど、それぞれの事業所で行われることになります。

さらに、入所されている方が日中はデイサービスやデイケアに出ている。

では、施設に配置されている看護師は、日中、どのような看護をしているのでしょうか?

もちろん、バイタルチェックや服薬管理、体調確認、医療機関との連携など、看護師にしかできない大切な仕事があります。

ただ、「人員基準で看護師を配置しなければならないから配置する」ということが中心になってしまっているのであれば、少し考える必要があるのではないでしょうか。

人員基準を満たしていることと、看護師の専門性が十分に活かされていることは、同じではありません。

高齢者施設には、

・脱水や熱中症の早期発見

・食事や嚥下状態の変化

・便秘や排泄状態の確認

・むくみや皮膚状態の変化

・転倒やふらつき

・薬の副作用と思われる変化

・「いつもと違う」という小さな変化

など、看護師だからこそ気づけることがたくさんあるはずです。

特に高齢者は、「病院に行くほどではないけれど、何かおかしい」という段階で変化を見つけることが非常に重要です。

だからこそ、

「看護師がいるか」ではなく、「看護師の専門性が利用者のために活かされているか」

という視点も必要なのではないでしょうか。

「人員基準があるから仕方がない」で終わらせるのではなく、現在の高齢者の生活スタイルに合わせて、介護施設における看護師の役割そのものを、もう一度考えてみてもいいのではないかと思います。

看護師を「おかざり」にしてはいけない。

それは、看護師のためだけではなく、利用者の安全と健康を守るための問題だと思います。