気になる事があったので
父に確認した
それでまたあのスイッチを押してしまった
『少し金を稼ぐようになったからって調子にのりやがって』
『お前みたいな人間はこの先もずっと何をやってもだめだ』
『この家を出ても人に迷惑をかけるから、俺が首根っこ掴んでるんだ』
『俺が死んだってお前は普通じゃないから上手く生きてはいけないからな』
『お前みたいな人間だれも必要としてないんだよ』
立ったまま大声で1時間以上罵られた。
『ごめんなさい』『そうだね』『わかった』
『お父さんの言う通りだね』
すべての罵声にそう答えた。
自室に戻ると
悔しくて悔しくて涙が溢れた
負けてたまるかと思っても
自信も尊厳も気力も何もかも消え失せていく
父が言うように
自分は本当に価値のない人間に思えてくる
父が言うように
この先もずっとだめなままな気がしてくる
翌朝父は何事もなかったように新聞をひろげコーヒーを飲んでいる
私は洗面所の鏡に映った自分の青白さに
思わず声をあげる
随分前から気づいていたけれど
子供の頃から続くこの暴言で
私は身も心も壊れてしまっている
どうか明日このまま目が覚めませんように
毎晩そう願いながら眠りにつくほどに