Yuko Nishizawa 詩のブログ -3ページ目
さりげなく 息を吐くことが
どれだけ難しいことか
繊細になりすぎた身体が
悲鳴をあげている
美しく透き通った声が
染み込んでゆく
やわらかいベールのように
隠された心を包み
その声にだけは
肌を見せても良い気持ちになる
2023/1/14
苦しみからのがれられない
気やすめの優しさに涙して
嘆きのキスをする夢を見て
私はここにいるのかもわからなくなって
あなたはどこにいるの
探しても探しても会えない
きっと私が行かない場所にいるのね
心が 心が
尖った茎を吐き出そうとして
静かに渇いてゆく
もう水はいらない
この花はここに置いてゆく
乾いた涙の形を添えて
2023/2/10
始めようとしても動かないから
なぜなのかなって考えていたら
終わっていないことに気づいた
まだ涙が出るから
私の心は思っている以上に
傷が深くて
何十何百のかさぶたをはいで
その核心に辿り着いて
欠片を取り除かなければならない
それともそれを見つけて
触れてくれる人に出会えたら
始められるかしら
あなたがその人ならば
その美しい手で触れてほしい
たとえ冷たくても
私に辿り着くために
これは甘えかしら
欠片を取り除いた後
あなたのその青を飲めば
元に戻れる気がする
緑にも紫にもなれる
私に戻れる気がする
2022/12/28

