「車庫入れ」は、できる人には当たり前の運転行動です。
一つ一つの運転動作なんて深く考えもしないし、
「出来て当たり前」「何で出来ないの?」と、ベテランドライバーが思うのも最もです。
ではベテランに、「車庫入れのやり方を説明して!」と問うと… まずできません。
教習所の指導員だって、指導しているつもりでも上手く伝わりません。
人がやっている動作・行動を言葉に置き換えるのは、ナカナカ難しいのです。
それを伝えるために
「手本を見せる」や、前回のブログの「動画を見る」ということになるでしょう。
そして、その画像を見て、自らイメージしてマネしようとする。
スゴク勘のいい方は、マネしたらできるかもしれませんが
ほとんどの方は、そこから苦労されるのです。
つまり、見本・手本で上手く伝わらない部分を、言葉で置き換える。
それができるのが「運転指導員」ということ。
また前回書いた「操作順序を覚える」では、何も伝わらず応用も効かないのです。
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理屈っぽくなりますが、できるだけ「ザックリ簡単」に述べます。
「車庫入れ」の運転動作を理論的に解説すると、以下の3つの構成要素がある。
この3つのポイントが確実に抑えられて、初めて「車庫入れ完了」となる。
① 空間の認知
車庫入れに必要な空間条件は、
● 駐車スペース(駐車に必要な最低限の空間)
● 通路(進入路)の長さ・幅・形状
で構成される。「車庫入れ条件が整った空間」であることを認知することからスタートする。
② 誘導方法の発想
上記空間の「広さ・形状」から判断して、車庫入れ完了までの最適な誘導方法を検討する。
●後退開始位置の選択(進入路が広いほど選択肢が多く、その都度最適を選択する)
●次にどのような進路で車庫の入口からゴール(タイヤ止め)へ誘導するか
その場に応じた誘導方法を自ら発想する力が重要。
また空間が広ければ広いほど、誘導方法の選択肢は無数にある。
その中でも、操作に無駄がなく合理的な手段(誘導方法)を選択したいところ。
③ 自在に誘導するための操縦技術
前進も後退も求められる操縦技術は同じである。
そもそも運転中の操縦とは、主に何をしていますか?
●アクセル・ブレーキによる速度コントロール
●常にねらい通りの走行位置に乗せようと、連続的にハンドル操作(修正)を繰り返す
前進の場合、車線の「中央・右寄り・左寄り」を感知しながら、狙いの走行位置に修正動作を繰り返す。
後退動作もこれに準ずる。
クルマの運転操作は、この二つの動作を連続的に組み合わせ、車両姿勢をコントロールしている。
以上の3つから、車庫入れは構成されます。
車庫入れが上手くいかないとき、どこに欠点があるのか分析します。
・理論的に理解できていないのか
・分かっているけど、動作が上手くいかないのか
・分かっているけど、勘違いが発生しやすいのか
もちろん車庫入れが上手いベテランドライバーは、上記の3つの構成要素をいちいち意識しているわけではないと思います。しかし過去の運転経験の積み重ねが上記3つのレベルを高め、「上手い」と言われる車庫入れスキルにつながっていることに違いはありません。
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初心者ペーパードライバーが、いち早く上達するためには
●車の誘導方法、車の物理的な動き、ドライバーの運転動作等を理論的に理解整理する
●実際に操縦するときは、以下を注意する
①車の微細な動き(速度・進路)の変化に対する、高いレベルの観察力を持つ
②自分自身の一つ一つの細かな運転行動・動作を、イチイチ深く意識する
運転は『慣れ』と一般的にいいますが、私は教習中『慣れ』は口にしません。
『慣れ』と一言で済ませたら、指導員はいりません。
上記の理論・条件を元に、何度も反復練習することにより自分の動作が習慣化され、円滑な動きに近づく。理解なくして『慣れ』はしないのです。(4回言ってしまいました)
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