高校時代が、一番沢山のバンドを聴き漁っていたかもしれない。エルレ、アジカン、テナー、ZAZEN、フジファブ、銀杏、ビークル…数えたらキリがない。全っ部高校から。だから、毎日の長いチャリ通それはもぅ楽しかった。それまであまりバンドとか聴かなかった私にとってみれば、音楽の大革命だった。円盤みたいなCDウォークマンを買って、毎日何枚かアルバムを持ち歩いた。

音楽を持ち歩くのは、Tシャツを着回すような感覚。ど・れ・に・し・よ・う・か・な?と、気分でCDを選ぶのが楽しかった。

大好きなバンドの皆さま方がご近所さんならといつも思う。

「あのアルバム最高ですっ!」「この曲聴いてチャリ通してますっ!」「この歌詞を信じてもう一度頑張ってみようと思うんですっ!」とか、本人に直接伝えられたらいいのに…って。

あれから私も、色々経験して、色々頑張って、ちったぁ成長しましたよ。これからも、よろしくお願いしますね。

なんて、部屋に積まれたCD見つめて思っちゃったりするのである。

何だかちょっぴり、センチメンタルな夜である。
東北道から首都高へ。景色もいつの間にか山々からビル群へ変わり、旅の終わりを実感する。

先生は、最後にこんなことを言っていたような気がする。

「卒業してもこうして集まれる。こういった関係は、なかなか続かなくなるものだ。」

だから、今回の旅は貴重なものだったとおもう。

続ける事の大切さ。人間関係しかり、音楽もしかり。どんなに辛かろうが面倒くさかろうが、へこたれずに続けた結果、10年後20年後になってようやく笑い話になれる。

その喜びが欲しいから、頑張れるのだ。

「音楽で客を楽しませてた奴が、形を変えて舞台芸術で客を楽しませる事を選んだ」

給料なんて貰えないし、しばらくバイト身分だし、親孝行もまだできそうもないこんな私に、先生は嘆きながらも応援してくれた。

音楽も芝居も大好きだ。

こんな私を、これからもずっと続けていこう!

先生には、いつか舞台の上の私を観てもらいたいから、それまでは、高校時代の熱心でおっかねぇ先生のままでいてください。

みおまろ より
2日目の夜は『田舎に泊まろう<in先生ん家>』


5LDKの庭付き蔵つき一軒家。ここは民宿ですか?先生。

高校時代に世話になった先生と、先生の奥さん(実はこの方も高校時代に世話になった先生)の作った料理を食べながら、酒を酌み交わし思い出話に花を咲かせる…こんな光景がいつか来るとは、夢にも思わなかった。

高校を卒業して、もう7年程になる。会社勤めや、病院の看護師、保育園の先生、駆け出しの役者… 合奏したりコンクール目指したり演奏会を作り上げたり、同じ苦労や喜びを分かち合った"仲間"と、またこうして、顔を揃えて語り合えるなんて、ホントに幸せな事だ。


翌日、先生が今教えている高校の吹奏楽部に挨拶に行く。我々にとっては、遠い後輩にあたるわけだ。

合奏風景なんか見ていると、自分も久しぶりに楽器を演奏したくなる。

今合奏している仲間達と、10年後20年後も語らい合えるような、そんな繋がりをつくっていって欲しい。そして、楽しかった思い出話を沢山してほしい。

先生!次は冬に行きますよにひひ雪掻き、手伝いますからグッド!

"仲間"なんて少年漫画のようなタイトルをつけてしまったが、お土産沢山な重たい荷物を抱えて自分の家に着いた時、ふと、部屋に貼ってあるポスターの言葉を思い出した。
『ろくでもない今日が大切な思い出の昨日になる。好きなことやらなきゃそんだよ。今、大切に-326-』

懐かしい、ナカムラミツル。

確かにそのとおりだ。この詩を、山形の吹奏楽部員達に贈りたい。