ベルグラーセンのあれこれ | おおうちみつはる の ぶろぐ

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大内満春
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Xで最近ポストしまくっているが、ベルグラーセンを入手した。


過去にも120/1M(offset)や115/0Mを持っていたり、はたまた大堀さんにベルグラーセンを模したビュレット型を作ってもらったこともあったりした。


私の大好きなテナープレイヤーに挙げるプレイヤーのうち、ベルグラーセンプレイヤーが結構いる。

松本英彦氏、サムブテラ、ウィルトンフェルダー、一時期のジョージヤング(彼はラバー)など。いわゆるムードテナーの7割はベルグラーセンプレイヤーであろう。


それでもベルグラーセンを使用しなかった大きな理由は、オーソドックスなマウスピースはプレイヤーによって千差万別の音色が出るが、ベルグラーセンは「ベルグラーセンをどれだけ上手く鳴らせているか」の違いが出るだけで、基本的にはベルグラーセン丸出しの音しかしない、という感想だったから。


あとは過去に「これなら絶対ほしい!」と思った個体は、リペアマン時代にお客さんが持っていた「松本英彦さんに選んでもらった120/1SMS」の、たった一本だったので、もうこれは探すの無理だなと思っていた。

普通の素材(ラバーや真鍮)なら渥美工房へ直送してリフェイスしてもらうけれど、ステンレスは硬すぎて作業を頼めないので「良い時期のものであればとりあえず買ってリフェイスしてもらお」が、成立しないのだ。


そんな理由で各所でムードテナーやホンクテナーを引っ提げている割にはオットーリンク型のマウスピースで通してきた。

が!

兄貴分の某氏に「ぶっちぎって振り切れるなら振り切った方が絶対面白い」とそそのかされて、サムブテラを聞きまくってるうちに、じわじわとその気になって、2ヶ月ほど物色。


松本英彦氏やロリンズの影響か、「ベルグラーセンは120から」的なイメージがあったりするが、過去の経験上、120は私には広すぎたし、0M、1Mは音色の束縛度が高すぎるため、100〜110の2Mにお目当てを絞る。

2Mはある時期からほとんどステップバッフルになってしまっているが、「ビュレットこそベルグラーセン」は私の中で譲れない項目なので、これだけで発見難易度が跳ね上がる。

ちなみにサムブテラの使用個体はチャーリーベンチュラモデルで、110/2Mでダックビルとのこと。

(これと同様のチャーリーベンチュラモデル、いままさにebayに出ているが、まさかの1699ドル。日本円にして25万である。ははは。)


国内ではやはり目当てが見つからず、ebayにて「写真で見る限りは、たぶん大外れということはない」感じのお目当ての個体を発見。

そして無事手元に105/2Mのステンレスが届いたわけである。同じ条件のダックビル(咥えた感じが薄い)は流石に年単位で時間がかかるため、そこは妥協した。

そして昨日一日吹き倒して奏法をフィッティングさせて、本日epiceのリハにて試してみたが、想像の5倍くらい良くて、もう大はしゃぎだった。
1Mと2Mの懐の深さの違いにびっくり。1Mは美味しいポイントが狭すぎて、音量や質感に束縛を強く感じたけれど、2Mは殆どそれがなく、オーソドックスモードからグロウルガンガンのホンキングモードへのグラデーションも細やかにつけられる。
本番では、よっぽど反対されない限り日曜日のGentleForestJazzBand「Swingin’&Stompin’」で初登板する予定だ。
2/3のHijack、2/6のepice、2/8のスイングバイもこれで押し切る予定。
リミッターの外れた剥き出しのホンクサウンドを、どうぞご確認のほど宜しくお願いいたします笑