そんな言葉、ヨンと叔母である
チェ尚宮は苦々しい顔をし
席に付き直す。
天人であるウンスが
不十することなく暮らせるように
古い屋敷を改装し、完成までの間
王宮の一室を間借りしていた時に
の出来事である。
屋敷の改装が終わり婚儀をあげる
段取りでいたのだが
その隙を狙い打ちしたかのように
縁談話が舞い込んできたのだ。
縁談相手は正一品の地位にあり
王様の右腕とも称される
キム・エンジャ。
人柄も良く私利私欲に
走らない、誰からも好かれる
御仁であった。
「キム殿？某はウンス以外
正室を娶るつもりはございませぬ。
そこの所をご理解願いたい」
「そう申すな。
そなたの一途な想いはこの数年で
知り尽くしておるが
儂も末娘の想いを叶えてやりたい
と思うのじゃ、でじゃ
無事に戻られた医仙殿を
第二夫人とし、ここに控えし
娘、ビジャを正室に迎えてくれぬか
この通り頭をさげよう
過保護だと思われようが儂は
構わぬ故」
そう言って深々と頭を垂れた
エンジャ。
この高麗では上下関係は揺るぎない
ものであり、地位の高い者が
頭をさげるなど決してないのだ。
それ程愛娘の行く末を案じて
いるのか、蝶よ華よと
甘やかしつつも大事に育て
その身分に相応しい者に
嫁がせたく、なりふり構わないのか
定かではないのだが
頭を下げ、二人の返答を待っている。
調べ尽くしても何も出ない御仁なのが
「厄介だ．．．」と、ヨンと
叔母であるチェ尚宮は
王様のお出ましを今か今かと
待っているのであった。
皆様ご無沙汰しております。
新章を描いてみました。
叩いても埃の出ない縁談相手を
ヨンと叔母様はどう解決するのか？
お付き合いくださいませ。
ウンスはどうするのか？
ヨンの解決策は？
王様のお出ましは？
難題山積です．．．。
皆様はゴールデンウィークどこかに
お出かけ予定はされましたか？
でんべは今日明日と仕事で
3日から五連休となります。
でも旦那が予定を組まない男でして
富士山や岐阜の○ネの池も行きたい
けど、いっぱいかな？
ホテルなんて空き室ないわね？
予約すれば割引あるかも知れないのに
行けばなんとでもなるばかりで
いやになります笑
では良いゴールデンウィークを！