櫻 20 | シンイ二次小説でんべのブログ

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20


前を歩くウンスの歩きが
ぎこちない。
大股だ。女人たるもの・・・
・・・そんな事を思いながらも
ヨンはウンスをひょいと抱き上げる

「な、何?恥ずかしいわよ
そろそろ婚前旅行も終わりでしょ
みんなにお土産を選びたいの。
だから降ろしてよ」

「なれど…ちいと大股に見えて
仕方がないのだが」

「だ、誰のせいだと思っているの?
一日あんな事するんだもの!
明け方からご飯も食べず布団で
・・・もう!口にするのも
恥ずかしいんだからねぇ~
しばらく禁止とさせて貰います
だから、降ろしてってば~」

「禁止とな?それは納得しかねる。
俺はウンスに触れておらねば
運気調息が出来ぬのだ…故に・・」

ウンスは恥じらい躊躇いならがも
ようやく結ばれた昨日の事を
思い出していた。
初めての出来事ばかりで
頭がついてはいかないが
あんな大胆と言って良いほど
快楽を得る事ができた。
自身は初めてではあったが
愛しい人は満足してくれたの
だろうか・・・異性の浮気の要因
はそこから始まるからと
同僚に聴いた覚えがある。

ちらちらとヨンの顔をみやると
「ん?」と言う顔をし
ウンスを見つめる。

「何度も言わぬが
俺の正室はウンスのみ、他に
娶るつもりもないが・・・
側室や第二夫人と縁談は
山ほどきていると叔母上から
耳にしておる。
だが、俺は受けるつもりは
毛頭ないのだ…故に婚儀が
済めば俺の正室として
堂々と俺の横におればよい」

「あ、ありがと
ヨンがそう言ってくれて
安心したわ。約束したからね
裏切りは許さないんだから」

「クックッ・・・悋気であるか?
ウンスからの悋気は歓迎するぞ
男として誇りに思うがな」

横抱きされながらも
ぷぅ~と膨らます頬に
嬉しいと思うのか
珍しく声を上げ笑っていた。
市中で行き交う民は、眼を見開き
驚きを隠せないでいるが
ヨンはそんな事はお構いなしで
闊歩していた。

「あ、あそこで降ろして!
綺麗な小物がいっぱいよ~
女子にぴったりだわ。
早く~降ろしてってば!」

脚をじたばたさせたウンスを
静かに降ろしてやると
「まるで幼子が駄々を捏ねとる
ようじゃな」と頭をぽんぽんと
撫でるヨンであった。

その頃王宮では婚儀の段取りに
忙しなく動き回る叔母であり
武閣氏の長でもあるチェ尚宮の
姿があった。

「そこは違うぞ。
その色味ではなく紫色じゃ
全くもって嘆かわしい。
王妃様の命をなんと
心得ておるのじゃ?」

ついつい叱り口調になるチェ尚宮。
幼き頃、母親に先立たれ
母親の温もりを知らずに育った
大事な甥っ子。
常に付かず離れず見守ってはきたが
晴れの門出を盛大にしてやりたいと
語尾も強まるチェ尚宮である。

そして日にちが過ぎ明日には
戻り、明後日には婚儀の運びと
なったのであった。



皆様こんにちは

ご無沙汰しております。
「櫻」が最終話まで後一話と
なりましたので頑張って最終話を
年末までに描きたいと思います
読んで頂けたら幸いです。

年越しイベント参加者様が
こちらです。

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(お待ちしておりました)

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(毎年ありがとうございます)

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(毎年ありがとうございます)

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(初参加ありがとうございます)

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頂いた書き手様です。
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お待ちしております。

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