出逢まで(いつか必ず) 29 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「あちらに倒れている方がいます
あなた方なら運べると思うので
手を貸してください。
緊急事案ですから!」

「申し訳ない。この場から
離れる事は不可能です」

「人の命と警護とどちらが大事
なんですか!
あなた方にも大切な方がいますで
しょう?もちろん及ばずながら私も
手を貸しますので頼みます!
あちらに横たわっておりますので
つべこべ言わず行きますよ」

ドチ弁護士が有無を言わさず
駆け出すと、二人のSPも渋々では
あったが共に駆け出す。

エレベーターホールから
死角になる柱の陰に女の人が
横たわっている。
SPの二人はいとも簡単に抱き上げる
が・・・。

「きゃっ!・・・ん?
どなたですか?降ろしてください
まさかとはおもいますが
人拐いですか?・・・」

「あ、いや…人が倒れてると
男の人が・・・ん?
いない、あいつ!どこへ行ったんだ
まさか!」

抱き上げた女性を
そっと降ろし、SPは駆け出した。
その後ろ姿に女性はニヤリと
片頬をあげる、すぐに
スマホを取りだし電話を掛ける。

「もっ!いきなり呼び出して
あの人たち行ったわよ。
守備は上々なんでしょうね?
このつけは高く付くんだからね」

「ありがとう、トギさん
助かったよ。こちらは隣の部屋に
潜り込めたぞ。じゃ事務所に先に
戻っていてくれ」

「はいよ」

弁護士事務所の女性がそう告げると
ドチ弁護士は隣の部屋から
屋根裏を伝わりみなが消えた
部屋へと移動する。

高層ビルには避難通路がある。
各室内にロフトのような場所があり
避難梯子が収納されている。
それをひょいひょいと登り
見事大行列が消えた部屋へと
たどり着いたようであった。
万が一を考え登りきると
避難梯子を引き上げ
痕跡を隠していた。

「頼む。これで録音できれば
法廷で証拠にはならないが
あの男と真っ向勝負はできる」


「だからですよ。早く示談に
もっていきましょう。
言い値で小切手を切ればいいんです
誰だってお金は多い方がいいに
決まってるんですから」

「だけどな、いらないと言って
来たんだよ。玄関の修理は
してもらうが被害届は取り下げないと
言うんだよ。警察に圧力を掛けたが
あそこの署長は融通が効かないんだ」

「それなら一役かいましょう。
TVで私が発信すればいいだけです
おい!署長の弱点を調べるんだ
誰でも叩けば埃のひとつやふたつ
あるもんだよ…ガハハハッ」

ふん~?そんな程度か・・・。

馬鹿笑いが下から漏れ聴こえる中
ドチ弁護士はニヤリと片頬を
もぞもぞと屋根裏伝いに
姿を消したのである。


「ねぇヨン?
今日玄関を修理しにきたらしわよ。
実家には相応しくない
洒落た造りの玄関かしいんだけど
どうしたらいい?。
私は試験が始まるから行けないし
今日の単位は落とせないんだ」

「分かった。俺が様子を見て
くる。車を飛ばせば一時間程
だからウンスは試験を受けるんだ。
すべて任せてくれるな?」

「うん!ごめんね…
ヨンも仕事があるのに
私も試験頑張る」

「ああ、ウンスなら大丈夫だ
じゃあ、何かあれば着信入れとく
から、試験が終われば折り返して
くれたらいいからな」

ウンスとの電話を切り
ヨンは美容整形医院の看板を
closeに変え待合室にごった返す
整形希望の患者に説明する。

「急に実家に帰らなければ
ならなくなり、すみませんが
今日はこれまでとさせて頂きたい
この穴埋めはさせて頂きますので
ご理解頂きたい。そうですね~。
一人一回ソフトハグでは
如何です?」

その瞬間黄色い悲鳴が
一斉に起こる。

「きゃっ~ソ、ソフトと言わず
ぎゅっとしてくださいな。
減るもんでもありませんでしょう?
ねぇ?ねぇ…?」

「いや、俺には心に決めた方が
おりますのでその方を裏切る
事はできません。申し訳ない」

「な~んだ…がっかりだわ。
でもそんな方だから
こんなに患者さんがいらっしゃる
のよ。ねぇ皆様?
ここは先生の一途な想いに免じて
ソフトハグで引き下がりましょう。
では、あたくしから失礼、ふふふ」

年配のご婦人のキャラに
ややごり押しされながらも
ヨンは一人ひとりの肩に手を置き
目を覗き込み「申し訳ない」を
口にし、患者さんが
全員去った後鍵を掛け医院を
飛び出し愛車に乗り込み
ウンスの実家へと向かったので
あった。


・・・・・

うふふ😁
ウンスの為なら仕事もキャンセルし
ハグもソフトですませるヨン。
一途やなぁ~~💦

今日は旦那が仕事です!✌
ルンルンです🎵(笑)

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