年越しイベント 再会 3 | シンイ二次小説でんべのブログ

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叔母であるチェ尚宮が
身体を滑り込ませ
器用にウンスを受け止めて
いたのであった。

「叔母上!!」

「えっ?・・・痛くない…
叔母様が??」

ヨンの叫びにウンスは恐る恐る
その身をあげ振り返る。

「きゃ~、チェ尚宮さん。
大丈夫ですか、私の為に?」

「あぁ~・・・そなたは大事ないか
私は何の問題もない・・・」

そう、呟いてはみたものの
叔母は起き上がることは出来ない
でいた・・・。
いくら華奢なウンスとは言え
大人を受け止めたのだから
大事ないとは言いがたいのである。

苦痛に顔を歪め
胸を押さえるチェ尚宮・・・。

「チェ尚宮さん…診させてください
今でも医員ですから大丈夫ですよ。
チェ・ヨンさん垣根を作って
貰えますか?人は向こうむきで
こちらに背を向けて私達の回りを
囲ってくださいませんか?
・・・ミサ?いい子にしていてね」

ウンスはテキパキっと指示をだし
男衆が囲い背を向ける。
ヨンの腕には愛娘ミサが
しっかりと抱かれていた。
引き合うものがあるのだろうか
ミサは髭づらの頬をぺちゃぺちゃ
叩いて遊んでいた。
ヨンもまたそれに応えるように
笑みを浮かべている。

「いっ、・・・」

「肋骨にひびが入って
しまったようです…すみません
痛いですよね・・・でも
こうやって固定すれば
自然に治癒してくれますから
人間の身体は凄いんですよ」

急ぎ胸から背中にかけ
持ち合わせの布を巻き付け
衣を羽をわせるのであった。

「もういいですよ」

男衆が…一番にヨンが振り返り
口を開く。

「叔母上!年なのです。
無茶をしないで頂きたい」

「馬鹿者!私を年寄り扱いするで
ないわ。武女子の長におるのは
伊達ではないぞ。
それに幼子を抱えたお前では
無傷ではすまされぬであろうが!」

「・・・それは・・・」

そう言われぐうの音もでない
ヨンではあった・・・。

「まあまあ・・・喧嘩は
なしとしましょう。さあミサ
おいで、ご挨拶しなきゃ。
ミサって名付けました
あの・・・あの時に授かった
貴方の子供です。
ミサ?アボシとアジュモニよ
ご挨拶しなさい」

「あい…みさでしゅ
みんなかぞくでしゅいい子で
けんかはだめでしゅ」

愛らしい挨拶できたミサ
誰もが目元を緩めそれを見守って
いた。小さい身体でお辞儀をすると
ぱふんっと照れたように
ウンスの足元に抱き付き顔を
埋めるミサ。

「俺の子なのだな・・・。
俺に、このような幼子がおったとは
夢にも思わず、一人で育ててくれた
事、感謝する。
苦労したのではあるまいか…
以前よりも一回り華奢に見えるが
大事なかったか・・・」

「うん…大丈夫よ。
この子を育て無事に
貴方に合わせるとそれだけを
誓い、ここまでやってこれたの
これからの方が不安なんだけど
…住む家も生活する手段が
ないから・・・」

「あほう・・・俺が家族を
受け入れぬとでも??
今は空き家で誰も住んでは
おらぬが屋敷がある。
叔母上…よかろう?」

「あほうはお前じゃ。
チェ家の主はお前なのだ
思い通りに致すがよい。
これからが忙しくなるぞ
王様の許しを得て婚儀を済ませ
晴れて夫婦となるのじゃ。
しかしながらお前が手を付けて
いたとはな・・・これで
チェ家も安泰じゃ」

「・・・」

叔母であるチェ尚宮は
心底安堵の表情を浮かべ
ながら呟く。
ふとみると暴れ馬はテマンが
手懐けている。
此度の戦は歩兵も含め
二万の大所帯である
誰もが笑みを浮かべ頷き
拍手喝采であった。
百戦錬磨の武将の嫁とりと
子までその手中におさめこれで
高麗の行く末も安泰と
誰もが思ったに違いない。
誰に憚ることなく
ヨンはウンスとミサを抱き締め
笑みを浮かべていたのであった。

「帰りましょう…都へ」




皆様こんにちは。

年越しイベント無事に
完結致しました。お付き合い
ありがとうございました。

さてこのあとはどうなったかは
皆様のご想像にお任せと
言う事で・・・でも
ヨンとウンスに子が居たとの設定は
今まで描いたことがなく
面白いと思っております。
鈴蘭が終われば続きもと密かに
思ったりもしてます😅
まぁ~先の事ですから
まったく白紙ですが(笑)

さて、本編に手をつけないと。

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