でんべ家の年越しイベント やや 2 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「如何したソマン?
戦帰りで、父は母上とちぃと
眠っていたいのだが・・・駄目か」

辺りが褐色の闇に包まれる頃
愛馬を走らせ、人知れず屋敷に
戻った主は、愛馬の世話をし
気配を消し閨の戸口を開け
ともに休んでいた嫡男を
そおっと抱え隣部屋へと運び
一晩中愛しいウンスを翻弄し続けて
いたのだが…まだまだ足りぬ様子で
あり、嫡男ソマンの誘いには
少々困惑気味であった。

「父上ぇ~~~
おかしな姿をしたちびが屋敷の中に
居たんです。きっと盗人に
違いないです。懲らしめて
やってください~~」

『おまえもちびのはずだが』
っと、父親であるヨンは
腹の底で思い
苦笑いを浮かべながらも
ソマンのあとをついて行く。

すると確かにこの世のものとも
思えぬ透き通るような白い肌を
惜しげもなくさらけ出した
愛らしい瞳のちびウンスが
ぷんぷんっと頬を膨らませながら
佇んでいたのである。
なれどどこか懐かしいそんな暖かい
おもいをさせる子だとヨンは
思った様子であり自然と目尻が
緩みだしていた。

「父上!!」

ちびウンスに心を奪われ
じっと見つめる父に向かい
ソマンは声を張り上げる。

「幼子?名をなんと申すか?」

「おさなごってあたちのこと?
しつれいしちゃうわ。
れでぃーにむかってとしとか~
おなまえとか~きくまえに
じぶんからなのるのが
すじってもんでしょ~」

「・・・くっっ…あ、はははっ
これは失礼致した。
俺としたことが・・・某
チェ・ヨンと申す、当家主
こやつの父である。
しからば
幼子の名をたずねてもよいか?」

おませな口振りに珍しく
声を張り上げ肩を揺すりながらも
ちびウンスの目線まで膝を折
その瞳を覗き込み声を掛けて
いたのである。

「しかたがないわね~
しんしだからおちえて(教えて)
あげまちゅ、ウンスよ
ユ・ウンスっていうの」

「真か?」

「まことか?いみがわからないけど
ほんとうだもんっ」

「・・・ウンス殿はどこから
迷い込んだのだ?」

「あそこだよ~」

ちびウンスが指さすところは
チェ家の藏がある
横の小道のようだ
背をただしそこの奥を凝視し
耳を澄ますと、ごぉ~ごぉ~っと
風が鳴り、蒼白い光が渦を巻いて
いる。

「天門が我が屋敷に・・・」

ヨンは眼を見開き驚いたように
ぽつりと独り言を呟く。
一晩中愛し続けた愛しい人は
床の中にいるはず
だが天門が我が屋敷に開いたと
知れば、我が妻は二親に一目
会いたいと申すのではないのか・・
そんな不安が頭の中を駆け巡る。
そんな中、嫡男ソマンが
瞳を輝かせながら渦目掛けて
駆け出していた。

「わぁ~~~父上~
何で、こんなものが屋敷に
あるんですか~」

「待て、ソマン~」

ヨンがそう叫びながら後を追う。
一瞬愛しい我が妻を想い嫡男から
気が逸れた事を後悔しながら。

ちびウンスもつられて
駆け出す。

「まって~おいていかないで~~
ひとりにしないでくだちゃ~い」

ほれっと差し出すヨンの手を
しっかり握りしめ、ヨンはソマンの
腰をわしずかみにし
三人は転がるように天門の中へと
吸い込まれていくのであった。

・・・・・
もうお二人が年越しイベントのお話を
綴って下さっております。
諸事情により一度は断念されていたの
ですが、本当にありがとうございます。

kaho-2378様

shokatukoumei2019様。


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