生きる意味(動きだす時) 67 | シンイ二次小説でんべのブログ

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いつになく険しい顔つきの
王様であった。

「王様…」

「ドチ?余の前世は
どのような者であったのかの・・・
夢をみたのじゃ
王妃が余を待っておったのじゃ
あれは彼方の国ではあかろうかのぅ~
されど・・・王妃は余の頬を
ばしっと平手打ちし
顔もみとうございませぬっと言って
どこかへ行ってしまい
夢の中で懸命に探し回ったのじゃ
じゃがのぅ~会えずじまいで・・・
目があいたのじゃ
余は平手打ちされなければ
ならぬほど前世では大罪を犯した
のであろうかの・・・」

「・・・恐れながら王様?
夢見が悪うございますのは
前世となんら関わりがあるとは
わたくしめはおもいませぬ
他国のことは存じ上げませぬが
この地には占いと言うものが
ございまして、その民がこぞって
先のことを尋ね、よき方向へと
導いてもらうのだそうです。
ですがわたくしめはそうは思わない
のでございます、すべては
己の努力しだいかと・・・。
巫がこうしろ、ああしろと
申し、すべての民が幸多き人生を
過ごせるならば戦など起こる筈も
ないわけでございますれば
夢見も同じではないかと・・・
王様は御疲れになっているので
ございますれば、湯治などで
ゆるりと過ごされては
如何でございましょう・・・」

「ドチの言い分も一理あるのぅ~
巫に自身の身を委ねるには
愚かとまでは言わぬが
ちと、勇気がいる。
己の努力次第と言うことじゃな
うむ、余も民の為、この地を
守らねばならぬの・・・
して、ドチ?湯治とはなんじゃ」

いつになく滑舌がよいドチへと
湯治を尋ねると、これまたいつに
なく、あれやこれやと
身振り手振りを交え詳しく
説明し、にやりと口の端をあげたので
あった。
ドチの思惑が功を奏すれば
よいのだが・・・。



「と、言うわけじゃ…それでじゃ
護軍?余と王妃はお忍びで
湯治とやらに出向きたいと
思うておるのだが、ともに参らぬか
・・・いや、共にと申せば
そちのことじゃ辞退するであろう
ならば護衛と申せば如何する?」

「・・・王様・・・」

眉がぴくりっと動くヨンを
王様は面白そうに眺め
再びお口を開かれたのである。

「湯治場はドチが采配して
くれておるのじゃ
そう遠くはないのだが
叶うものなばら、一晩だけで
良いのじゃが…泊まり掛けで
行きたいのじゃ、そちが
護衛ならば、余も王妃も心強いのだ
が、・・・口煩い重臣らの目を眩ます
方法を考え欲しいと思うのじゃ
頼めぬか?」

「・・・」

ヨンの脳裏に浮かぶのは・・・
王様のお望みを叶えてさ仕上げる
べきか否やか・・・世継ぎを
切望されておられる王様の
胸の内をお察しするべきは
臣下の務め・・・。なれど
口煩い重臣らが王宮をお空けになる
のを阻止するべく難題を
持ち出すのはわかり切っている。

「・・・・・!!!」

妙案が浮かんだのであろうか
ヨンは腰を上げ一礼すると
兵舎へと踵を返したのである。

「はて・・・悪戯な顔をして
おったが…ドチゃ?そう思わぬか」

「はい、王様・・・必ずや
よき知らせが参りましょう」

幾分目線を落とし、そう答え
アン・ドチ内官は王様に気づかれぬ
よう、にやりっと口の端を
上げていたのであった。

・・・・・
皆様おはようございますウインク

物凄く寒くなりましたねびっくりびっくり
明日からタートルネックとタイツを
用意し、仕事に向かわないと・・・
相変わらず冷暖房機器がない工場は
底冷えがして
足先、指先が動きませんえーんえーんえーん

トイレタイムも頻繁だし・・・
えっ?誰ですか?年だからと
言った方はガーンガーンガーンショボーン

今年もあと44日
月日の流れは早いものです。
皆様、今を大切に。

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