「痛っ」
「どうしたんだ母さん？
ち、血が流れてるぞ
大丈夫か？母さん！」
ふと目をやれば手を滑らせたのか
はたまた高齢になり鍬を持つのには
限界をむかえていたのか
鍬が足首に突き刺さり本人は
腰を抜かし尻もちをついた姿である。
足首からは大量の血が流れ
顔面蒼白になっていたのだ。
「ウ、ウンスを・・・」
そう言うと父親の腕の中で
母親は気を失ってしまうのである。
一刻を争う事態だと言うのに
父親は「母さん！母さん！」っと
叫ぶばかりで一向に動く気配を
見せないのである。
「母さん！！母さん！！
ウンス～～、ウンス～～～」
無論その気配は事が起きる前から
感じていたヨンではあるが
己の腕の中ですやすや眠る
ウンスを目元をだらりと下げ
じっと見つめていたのだが…。
「ウンス！起きよ
父上殿が叫んでおる
ウンス！ウンス！！」
「んん～んぅ～どうしたの？
まだ早いじゃない？」
「父上殿のあり得ぬ叫びが
聞こえぬか！起きよ！」
「えっ！」
ヨンの尋常ではない叫び声に
ウンスの眠気が一気に飛んだのか
上体をおこし、頬をパンっと叩き
耳をすませると
確かにその耳に届くのである。
「アボジ～～！今いくわ」
ウンスはそう叫ぶと身近にある
衣を引っ掛け閨から飛び出す
むろんヨンもその後を追うのである。
「きゃっ！オモニどうしたの…
ヨン！お医者様を呼ばなきゃ！」
「ウ、ウンス…あなたが医員で
しょう？・・・た、たす・・・けて
・・・」
そう伝えるのが
精一杯であったのだろう
母親はぐったりとし瞼を閉じたので
あった。
「オモニ！！」
「ウンス？気を確かに・・・
貴女は医員なのだ
母上を救えるのはウンスだけゆえ
・・・」
「うんっ！そうよね
ヨン！オモニを部屋に運んで
客間じゃ移動するのに大変だから
自分の部屋の方がオモニも
都合が良いと思うし、お願い」
ヨンは、こくりと頷くと
さっと横抱きにし、二親の部屋へと
急ぎ運んで行くのであった。
「人の皮膚ってこうやって
引っ付けとくと、月日が立てば
勝手に引っ付いてくれるのよ
でも縫うのがきれいに引っ付いて
治りも早いんだけど道具もないし
・・・幸い深い傷ではなかったから
ヨンの内功で血管も塞げたようだし
出血も止まってくれたわ」
それから一刻ほどのち
母親の右足首は布できつく縛られ
無事に手術は終わったようである。
この時代医員ではないウンスでは
あったが、前世の記憶を振るに
活用し、ヨンの力を借り
見事乗り気ったのである。
だが手術の道具もない・・・
まだまだ医員見習いの立場で
あるウンスは浮かない顔をするばかり
である。
「如何した？」
「・・・うん・・・なんだか
切なくて、自分の無力さを
思い知らされたかんじよ・・・」
「大事にはならず済んだのであろう
？・・・」
「そうだけど・・・麻酔もないから
オモニは相当痛い思いをしたと
思うし・・・きっと・・・
完治しても歩くのに少し支障が
あると思うの・・・せっかく
この時代で会えたのに
余生を穏やかに過ごして欲しいと
思っていたからそれが切なくて…」
「ウンスゃ？母さんは
嬉しいんじゃないかな…父さんは
そう確信しているぞ」
気落ちするウンスを父親は
励ましながらそう呟き
ウンスを見つめていた。
「天界の道具とまではいかぬと
思うが、ウンスが望む物は
俺が調達する故ウンスは医員と
なるべく日々励むのが、親孝行に
なるのではないのか？」
「・・・うん！そうよね
ヨン？アボジ？ごめんなさい
弱音吐いてしまって・・・
これくらいじゃ
へこたれたりしないから
ふふふっ」
顔がひきつるように
無理に笑みを浮かべている・・・
ヨンも父親もすぐにわかった。
「無理をせねばよいが・・・」
一抹の不安を胸に抱え
ヨンは出仕の刻限をむかえ
王宮へと向かったのであった。
・・・・・
皆様おはようございます。
いつもお寄りくださり
誠にありがとうございます。
お知らせです。
ピグライフ(pc版)をアインストール
しました。
スマホ版ピグライフを始めた頃から
入室もできないくらい
固まってしまい・・・
手の施しようがありませんでした
もので・・・庭ともでいてくださった
皆様
長い間ありがとうございました。
スマホでpc版をするには
限界だったのかな？？。
もうひとつ。
今日から11月となりましたね
今年もあと二月です
早いなぁ～一年って・・・
若い頃はそう思うことはなかった
んですが・・・まだまだお若い皆様
今を大切に！
でですね？
昨年も行いましたが
あちらこちらでシンイ再放送がある
ようでしてシンイ愛も再浮上しつつ
ある中、シンイ二次を盛り上げたく
今年もシンイで年越しイベントを
行いたいと考えた次第です。
お題は
閨。
別れ。
戦。
嫉妬。
再会。
やや(子ども)。
ヨンやウンスが子ども時代の話でも
構いません。
虹。(二次と虹を掛けて見ました笑)
新年に相応しいお話。
私も全部は描けませんが
どれかひとつでも構わないので
参加される方は
いらっしゃいませんか？
コメントやメッセージで
お知らせくださいますか？
新しい書き手様も増え
嬉しい限りですが
まだまだ盛り上げたく思います。
pandoria3様とともち様は
強制参加と言うことで
駄目かなぁ～～？。
ポチっとして下されば嬉しいです
↓
「どうしたんだ母さん？
ち、血が流れてるぞ
大丈夫か？母さん！」
ふと目をやれば手を滑らせたのか
はたまた高齢になり鍬を持つのには
限界をむかえていたのか
鍬が足首に突き刺さり本人は
腰を抜かし尻もちをついた姿である。
足首からは大量の血が流れ
顔面蒼白になっていたのだ。
「ウ、ウンスを・・・」
そう言うと父親の腕の中で
母親は気を失ってしまうのである。
一刻を争う事態だと言うのに
父親は「母さん！母さん！」っと
叫ぶばかりで一向に動く気配を
見せないのである。
「母さん！！母さん！！
ウンス～～、ウンス～～～」
無論その気配は事が起きる前から
感じていたヨンではあるが
己の腕の中ですやすや眠る
ウンスを目元をだらりと下げ
じっと見つめていたのだが…。
「ウンス！起きよ
父上殿が叫んでおる
ウンス！ウンス！！」
「んん～んぅ～どうしたの？
まだ早いじゃない？」
「父上殿のあり得ぬ叫びが
聞こえぬか！起きよ！」
「えっ！」
ヨンの尋常ではない叫び声に
ウンスの眠気が一気に飛んだのか
上体をおこし、頬をパンっと叩き
耳をすませると
確かにその耳に届くのである。
「アボジ～～！今いくわ」
ウンスはそう叫ぶと身近にある
衣を引っ掛け閨から飛び出す
むろんヨンもその後を追うのである。
「きゃっ！オモニどうしたの…
ヨン！お医者様を呼ばなきゃ！」
「ウ、ウンス…あなたが医員で
しょう？・・・た、たす・・・けて
・・・」
そう伝えるのが
精一杯であったのだろう
母親はぐったりとし瞼を閉じたので
あった。
「オモニ！！」
「ウンス？気を確かに・・・
貴女は医員なのだ
母上を救えるのはウンスだけゆえ
・・・」
「うんっ！そうよね
ヨン！オモニを部屋に運んで
客間じゃ移動するのに大変だから
自分の部屋の方がオモニも
都合が良いと思うし、お願い」
ヨンは、こくりと頷くと
さっと横抱きにし、二親の部屋へと
急ぎ運んで行くのであった。
「人の皮膚ってこうやって
引っ付けとくと、月日が立てば
勝手に引っ付いてくれるのよ
でも縫うのがきれいに引っ付いて
治りも早いんだけど道具もないし
・・・幸い深い傷ではなかったから
ヨンの内功で血管も塞げたようだし
出血も止まってくれたわ」
それから一刻ほどのち
母親の右足首は布できつく縛られ
無事に手術は終わったようである。
この時代医員ではないウンスでは
あったが、前世の記憶を振るに
活用し、ヨンの力を借り
見事乗り気ったのである。
だが手術の道具もない・・・
まだまだ医員見習いの立場で
あるウンスは浮かない顔をするばかり
である。
「如何した？」
「・・・うん・・・なんだか
切なくて、自分の無力さを
思い知らされたかんじよ・・・」
「大事にはならず済んだのであろう
？・・・」
「そうだけど・・・麻酔もないから
オモニは相当痛い思いをしたと
思うし・・・きっと・・・
完治しても歩くのに少し支障が
あると思うの・・・せっかく
この時代で会えたのに
余生を穏やかに過ごして欲しいと
思っていたからそれが切なくて…」
「ウンスゃ？母さんは
嬉しいんじゃないかな…父さんは
そう確信しているぞ」
気落ちするウンスを父親は
励ましながらそう呟き
ウンスを見つめていた。
「天界の道具とまではいかぬと
思うが、ウンスが望む物は
俺が調達する故ウンスは医員と
なるべく日々励むのが、親孝行に
なるのではないのか？」
「・・・うん！そうよね
ヨン？アボジ？ごめんなさい
弱音吐いてしまって・・・
これくらいじゃ
へこたれたりしないから
ふふふっ」
顔がひきつるように
無理に笑みを浮かべている・・・
ヨンも父親もすぐにわかった。
「無理をせねばよいが・・・」
一抹の不安を胸に抱え
ヨンは出仕の刻限をむかえ
王宮へと向かったのであった。
・・・・・
皆様おはようございます。
いつもお寄りくださり
誠にありがとうございます。
お知らせです。
ピグライフ(pc版)をアインストール
しました。
スマホ版ピグライフを始めた頃から
入室もできないくらい
固まってしまい・・・
手の施しようがありませんでした
もので・・・庭ともでいてくださった
皆様
長い間ありがとうございました。
スマホでpc版をするには
限界だったのかな？？。
もうひとつ。
今日から11月となりましたね
今年もあと二月です
早いなぁ～一年って・・・
若い頃はそう思うことはなかった
んですが・・・まだまだお若い皆様
今を大切に！
でですね？
昨年も行いましたが
あちらこちらでシンイ再放送がある
ようでしてシンイ愛も再浮上しつつ
ある中、シンイ二次を盛り上げたく
今年もシンイで年越しイベントを
行いたいと考えた次第です。
お題は
閨。
別れ。
戦。
嫉妬。
再会。
やや(子ども)。
ヨンやウンスが子ども時代の話でも
構いません。
虹。(二次と虹を掛けて見ました笑)
新年に相応しいお話。
私も全部は描けませんが
どれかひとつでも構わないので
参加される方は
いらっしゃいませんか？
コメントやメッセージで
お知らせくださいますか？
新しい書き手様も増え
嬉しい限りですが
まだまだ盛り上げたく思います。
pandoria3様とともち様は
強制参加と言うことで
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