生きる意味(動きだす時)58 | シンイ二次小説でんべのブログ

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初秋の気配を肌で感じ
朝夕と涼しさを感じる頃
チェ家を訪ねる老夫婦がいた。

「どちら様で?」

「ウンスはどこに居ますか?
私らの娘ウンスです」

使用人は胡散臭い老夫婦だと
感じたのであろうか…眼を
吊り上げ二人を追い払おうと
し始める。
もう主夫婦がともに帰宅するで
あろう刻限であるのだ。

「ここが誰のお屋敷かご存知なんで
すか?この地でも十(とう)の指に
入る名家チェ家でございますよ
あなた方のような身分も素性も
不確かな人が気軽に出入りできる
屋敷ではございません。
お引き取り願います」

「知っています。私らが脚を踏み入れ
るのは躊躇いましたが
ウンスに一目会いたい。その心根を
封印することはできませんでした
もので、どうかご勘弁ください
実は私らは・・・・・・・です
信じがたいお話と戸惑うことで
しょう…ですが本当の話に
ございます」

老夫婦の話が信じるに値するのか
眉唾物か使用人には判断しかね
戸惑いを見せ始めた頃
屋根から音もなく飛び降りたのは
テマンであった。
役目を終え、時期に屋敷へ戻るで
あろう主夫婦に温かい夕餉と
気を利かし屋根伝いに一足先に
戻ってきたのである。

「どうしたんだ!?
お二人がお戻りになるから
早く温かい夕餉を支度して差し上げて
くれ」

「はぁ…テマン様
この方々が・・・・・・・そう
もうされてどうしたものかと
テマン様はお信じになられますか?」

『まてよ・・・これが本当なら
きっと今の医仙様なら
わかる筈だな、よし!』

テマンはそう胸に秘め
『屋敷には通さず門で待たせてろ』
っと、伝え
屋根伝いに再び姿を消したのである。



「ふふふっ今日は忙しくって
疲れちゃった、眠いし
足腰は棒になるし大変よ」

「無理をせず屋敷におれば
よいものを・・・」

「じっと貴方の帰りを
待ってるなんていやよ
性に合わないわ、それに
屋敷にじっとしていたらすぐに
しわしわのお婆ちゃんになって
しまうわ…私は優秀な美容外科の
医者をしていたんだから
これくらいの事すぐに慣れると
思うの…今までぬるま湯に
漬かり過ぎたと思うから
これからばりばりいくわよ!
意見もはっきり言って
より良い道を示していかなきゃね」

ヨンの愛馬チュホンに二人して
跨がりその逞しい胸に華奢な身体を
預け意気込むウンスである。
夢中になれば後先考えず
突っ走る性格であるウンスの事は
百も承知のヨン。
「無理をせねばよいが…』っと
苦笑いを浮かべるのである。
そんな折テマンの気配を
いち早く感じヨンは屋根伝いに
眼を向ける。
辺りはすでに薄暗くはっきりと
その姿を捉えることはまだできては
いないのだが。

「ん?テマンか…」

「えっ?テマンが・・・一足早く
屋敷に戻ったんでしょう?
何かあったのかしら」

「・・・」

「護軍~~、医仙様~~
大変なことが屋敷で~~」


「如何したテマン?」

チュホンの手綱を引きヨンは
ひらりと屋根から舞い降りた
テマンに問う。

「き、客人が屋敷に!
医仙様に合わせてほしいと
し、使用人が困っていましたが
門で待たせています。
かなりの老人ですが」

今世では滅多に吃音は出ないテマン
であったが、慌てると
ポロリっと口から
ついてでるようである。

「わかったテマン…落ち着け
して、ウンスに会わせろとな
名を名乗らずか?」

「あ・・・聴かなかった
すみません…でも医仙様を娘だと
言っていたようです」

・・・・・
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でんべ


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