生きる意味(模索)56 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「ウンス!!」

「指環に触れないで!」

「…分かっておる。
なんども言っておろう…
俺を誰だと思うておる、ん?」

「分かってるわ、でも気になって
しまったのよ…あっ!」

勢いよく捲し立てふと我にかえり
目の端に王様のお姿を
とらえ、ぴくんっと身体を硬直させ
そろそろっとヨンの背に隠れて
しまうウンス。

「・・・余がよほど嫌であろうかのぅ
とって食いはせぬぞ、王妃と遠縁の
間柄なのだから、余とも他人では
ないのだ。気を楽に持つがよい。
そうであろう 護軍?」

「・・・はぁ・・・」

「・・・珍しいこともあるものだ
護軍が気の抜けた返答を返すとは
のぅ~・・・まぁ、よいわ。
さて、徳興君よ
そなたの行いは断じて許すことは
できぬ。故に、斬首を言い渡すものと
する。チン一族には、その身分を
剥奪し、流刑を申し渡す。
刑の執行は即座に行うがよい。
さて・・・倅をこれへ」

「はっ!」

王様の一声で扉が開かれると
がっくりと肩を落としながらも
親族の姿をちらりっと
盗みみると、安堵したのか
目に涙を浮かべるチン医員
ではあったが…共の徳興君を
凝視し身体を強ばらせる。
そんな中チン医員の親御が
眼を見開き口を開く。

「チョ、王様…これは一体・・・」

「訳ありと踏んだのじゃ
余と言うより護軍がのぅ~
・・・チン医員の娘御の姿がどこにも
見当たらぬとな、だがじゃ
徳興君の手下の者を見張らせ
ようやく居所を掴めたのじゃ
安堵致すがよいぞ。
今頃こちらへ向かっておるはずじゃ」

「蓮(レン)が見つかったので
ございますか?…よ、良かった・・クスン
・・・王様…すべてをお話致します
あれは・・・・・・・」

チン医員はすべてを話した。
娘、蓮が嫁に行く前の日に忽然と
姿を消した事。
八方手を尽くし探し回る最中
ある時、叔父と名乗る徳興君が現れ
従わなければ、娘は無事に
戻ることはないと鳥兜の苗を渡され
言われるがまま典医寺の薬草園に
人知れず植えたのだと
そして頃合いを見計らい王様に
飲ませるよう交換条件を出され
娘助けたとの親心で
仕出かした事であったのだと
・・・。

「そうであったか・・・なれど
そなたの罪は消えはせぬぞ」

「分かっております。
ですが、許されますなら
身内には罪はございません
罰するならわたし一人を!」

チン医員は語尾を荒げ
床に額を擦り付け頭を深く下げる。

「倅や、わしへの気遣い嬉しく
思うぞ、なれどわしはお前一人を
流刑にはさせられまいて…
王様!どうかわたしめも流刑に
お願い申し上げます」

「徳、いや叔父上・・・聴いて
おったか?これが親子の絆じゃ
叔父上には分かるまい・・・
でじゃ、チン医員への沙汰は
変わらぬ。そなたらの一族には
煩わしい身分も、しがらみも
すべて脱ぎ捨て、あの孤島で
心から笑い自給自足に汗を流して
欲しいと、切に願っておるぞ」

王様はそうお言葉を口にされ
慈しみの眼差しを向けられたので
ある。
己でも煩わしいと思えるのか
その身分を…すべてかなぐり捨て
愛しい王妃と自由気ままに
過ごしてみたいとの願望なのか
それは誰も知る由もないのだが。

「王様・・・ご立派でいらっしゃい
ます。この私は感銘致しました
少しづつだけですが
変わっているわ、ヨン?
そう思わない??」

二人がこの地に三度生まれ変わり
生きる意味が、少しづつでは
あったが見えて来たような気が
して、ウンスの眼差しは
晴れ渡るこの時節のように
清みきっていたのである。



・・・・・

盆休みも後少し
私は昨日一日仕事でした。
かえってだるいです。
どうせなら9連休したかった!
帰省も高速は大渋滞で
普段なら、一時間もあれば
帰省できる所、四時間かかり
往復していました。
しんどい~~!

オフ会の締め切りは今日までです。
メッセージを頂いた方を含め
参加したいとコメントを付けて頂いた
方、11名。
参加を前提とし
当日にならなければ分からないとの
方が一名(高齢者が身内にいるため)
西に東に遠くから
本当にありがとうございます。
いつまでこの世界にいるか・・・
本当に分からないもので。
(ネタがありません)(笑)

天門から再会後のお話も
描きました。
生まれ変わりも描きました。
あとは単発であげるか??
いやいや生きる意味を完結させてから
ですがね🎵


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