生きる意味 31(模索) | シンイ二次小説でんべのブログ

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「族譜のことは案ずるな
手回しはする故…テマン?
お前はあの折から出来の悪い甥そばに
おってくれたな…感謝しておるぞ
・・・そして…ウンスや
再びそなたと会えるとは思いも
よらなんだ…此度こそ
私がこの命を掛けそなたを護る故
安堵して、こやつのそばにおればよい
ぞ」

「えっ!叔母様もしかしたら」

「そうじゃ…昨夜珍しく兄上が
枕元にお立ちになられてな
すべてをお話しくだされたのじゃ
柳恩讐は天界から参ったユ・ウンスの
生まれ変わりであるとな
ゆえに遠い昔の記憶が甦ったのじゃ
まぁ~兄上が観せてくれたと
思うておるのだがな」

テマンの傷だらけの手を取り
ぽんぽんっと優しく包み
ヨンのそばで瞳を見開き
立ち竦むウンスに向き直り
そう昨夜の仔細を伝えていた。

「叔母様~~~待たせてごめんなさい
やっとみんなと会うことが叶いました
私も断片的なんですが
あの時の記憶があるんです
ヨンやテマン、叔母様…その愛に
包まれ、現代からやってきて
確か八年ほど離れてしまったけど
無事に戻ってこれた。
そのくらいしか甦ってないんですけど
叔母様?私は高齢で
亡くなったんですか?そこら辺が
曖昧で・・・」

「ウンスや…そなたは・・・」

「叔母上!!」「チェ尚宮様!」

「んっ?如何した?」

「ウンス自身が思い出さねば
意味がないのだ、故に俺とて
口をつぐんでおるものを・・・」

「・・・成る程…配慮に
欠けたようじゃすまぬな…」

甥であるヨンと亡き兄上と
養子縁組みをすることになるであろう
テマンに、激を飛ばされ
「そうであった」・・・っと
叔母は口をつぐんだ。
『この嫁御のことだ、真実を知れば
己を責め後追いした甥の自責の念を
抱き再び姿を消すことも考えられる
それだけは避けなければならぬ』

「叔母様?今日はお泊まりできるんで
すか?」

「あぁ、王妃様からお許しを
頂いておるぞ、今宵はゆるりと
語らぬか?テマンもよいな?」

真夏の夜半であっても
じとっと汗ばむこの時節。
そんな中三人は白々と辺りが
明るくなる頃まで話は尽きなかった
のであった。


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