生きる意味(甦れ) 24 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「ウンス・・・」

その愛しい名を呟けば
前世の記憶が鮮明に甦える。
キ・チョルの邸で影となり
見守っていたあの頃・・・
そして己の心に住み着き八年もの
長きに渡り一途に待ちわび
生まれ変わった今、再び出逢う
事が叶い、これからと言う時に
再び離れ離れなどありえぬ。

ヨンはそう胸に秘め
愛馬の腹を両足でぽんっと叩き
加速するのである。
その姿をファスインが見ていた。
されどヨンもまたその気配には
とうに気がついている。
先日ヨンの雷功で
吹き飛ばされ失態を余儀なくされ
苦々しい顔をさせ皮の手袋を抜く
ファスインである。

「死んでもらうよ、あんたの存在が
兄じゃには邪魔なのさ
冥土の土産に持って行きな
ほら、火の玉だよ」

ヨン目掛けぽんっと火の玉が
空中を舞う。その気配に
愛馬の鐙に力強く立ち上がり
「バシッ!」っと
瞬時に叩き落とされる火の玉。

「チッ、おもしろくないわね
剣ではどうなのよ!」

キ・チョル邸は都を一望できる
小高い丘に邸を構えていた。
その丘から下るようにファスインが
駆け降りヨンも愛馬から颯爽と
飛び降り剣を交える。

「女人に手をかけるのは本意では
ないが、あの方が関われば話は別
俺のあの方を返してもらう」

「ふんっ、今頃兄じゃの玩具に
なってるところさ」

内功使いと言えど女人が日々鍛練を
欠かさぬ迂達赤隊長に敵うはずも
なく、にらみ合う剣の隙間から
眉を潜め必死に押さえ込もうとする
ファスインと、口の端をあげ
余裕が垣間見えるヨンとの差は
歴然である。
いとも容易く交える剣を弾き
飛ばすと「バサリッ」っと
ファスインを斬り捨てるヨンであった。
その背にテマンが駆け寄る。

「テ、テジャン~!プジャンから
伝言です~、断罪しても構わぬと
断罪は斬首して構わないっと
言うことだそうです!
もう少しすればプジャンが
王様の名代と言うなんだか難しい
品物を持って来ます。難し過ぎて
お、俺には分からないや」

「ふっ~テマン、ご苦労であった
長年の因縁にけりをつける
雑魚を頼めるか?」

「も、もちろんです!」

ツンツン頭をぐしゃぐしゃに
撫でてやると、嬉しそうにテマンは
顔をあげ白い歯を見せていたのである。
ヨンと唯一の私兵であるテマンは
邸へと歩を進めるのであった。


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