生きる意味 20(甦れ) | シンイ二次小説でんべのブログ

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毎夜の事ではあったが
役目を終えると飛ぶように
帰宅するヨン。
時にはチュンソクに丸投げするときも
しばしばあり「寝てばかりの隊長が」
っと、「正室を迎えられ変われば
変わるものよ」っと、その後ろ姿を
笑みを浮かべ見送る チュンソク初め
迂達赤の仲間達である。



近頃飛ぶように帰宅するヨンの変わり
ようを、ウンス初め使用人は
把握できておりすでに門前にて
並んで待っていたのである。
不思議なことにウンスの記憶が一部
戻ったことでその言葉が
使用人にも伝わるようになって
いたのである。

「ほら、聴こえて来たわよ
チュホンの蹄の音だわ…ふふふ」

「そうでございますね。
飛ぶようにパカッパカッっと
聴こえてまいります
人馬一体とはよく言ったものだと
旦那様の弾む心根が愛馬にも
伝わるのでございましょう」

この時節日が落ちるのも早くなり
辺りはすでに暗闇になろうと
している。
それでも目を凝らすと
愛馬に跨がる一際大きな影が徐々に
近づいてくるのが見える。

「ヨン~~~、お帰りなさ~い」

真新しい藍色のチマチョゴリに
袖を通し、大きく手を振るウンスで
ある。この時代
殿方以外肌を晒していけない。
なんとも面倒な時代ではあったが
そんなことはお構い無しに
片手でもう片手の袖口を押さえ
器用に手を振るウンスの姿に
使用人らは頬を緩めるのである。

「お帰りなさい、大人しく
していたわよ」

「いま戻った…先に湯殿を頼む
飯は握り飯を用意し
おまえたちは部屋に下がって
よいぞ、テマンが直に戻って
くる故、あやつには飯を食わせて
やってくれぬか」

「畏まりました、旦那様
湯殿の支度はすでに整って
ございますれば心置きなく・・・
テマン様のお世話はお任せ
下さいませ」

テマンにはキ・チョルの
その後の行方を探らせていたのである。
都の外れに隠れ家が存在するとの
噂を掴み、テマンとトクマンを
密偵として走らせていたのである。

使用人の言葉に背中を押され
ヨンはウンスの手を引きながら
湯殿へと向かうのである。

(朝からいいのか?)
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