生きる意味 (甦れ)12 | シンイ二次小説でんべのブログ

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楽しいひとときを過ごすことが
できたのであろうか・・・
恩讐は王妃様とともに坤成殿へ
お供をしゆるりと
過ごしていたのである。

屋敷へは戻らず
ヨンが役目を終えたなら迎える
手筈となっていたのであった。

「まぁ…王妃様ったら
意地悪なんだから…私達はいまだ
清い関係なんですよ
ヨ、ヨンはなにかを待っている
ようなんですけど私には
ちんぷんかんぷんなんですよ」

「なんと!屋敷にてともに添い寝
しているのであろう?
それでも隊長は手を出さぬとな?」

「は・・・い・・・」

眼を見開き叔母でもあるチェ尚宮は
驚きの声をあげる。
恩讐と言えば恥ずかしそうに
頬を染めはにかみながらコクりと
頷いていた。

「チェ尚宮…そう驚くことはなかろう
・・・恩讐が照れておるではないか
夫婦には夫婦にしか分からない
ことがあるのだ、妾には
羨ましきばかりじゃ」

「はあ・・・申し訳ございませぬ
王妃様…して嫁御やあやつは
機が熟すのを待っておるのか?」

「叔母様…それは分からないですが
あの人が言うには
私であって私ではないウンスを
待っているとか・・・
さっぱり意味が分からないんです」

ちいと寂しそうに呟くと。

「王妃様しばらく席を外す
お許しを頂き、あやつを懲らしめたく
思いますれば・・・」

「チェ尚宮…隊長には隊長のお考えが
あるのじゃ口を挟むではないぞ」

チェ尚宮の言葉を遮り
王妃様が口を開くのである。

「話は変わるが恩讐は何故王様に
怯えるのであろうかのぅ~
他の殿方にはそのようなことは
ないのであろう?」

「そうなんですよ、王妃様・・・
どうしてなのか
自分でも分からないんです。
王様だけなんです、あの脚の短い
府院君様になんか堂々と啖呵を
切れたんですもの…」

「まったく…嫁御には肝を冷やすわ
お相手は徳成府院君と言っての
高麗では地位も名誉もあるお方
妹君が・・・」

「知っております叔母様
でもなんだか生け簀かない人ですよね
威張っちゃって・・・」

「・・・知っておるなら自重せねば
なるまい?ん?」

旦那様の叔母にあたる身内に
ちょっぴり懲らしめられ肩を竦め
コクりと頷く恩讐であった。


>>>>>>

兵舎にて迂達赤の稽古を見回る
隊長の元へキ・チョルが直々
訪れていた。

「徳成府院君様…怪我をされます故
お戻り下されますよう
お願い申し上げます」

「まあ…そうむげにするでないわ
実を申すと此度の新たな王には
あまり興味はないのだ。
どうだ迂達赤隊長、俺と組まぬか?
そなたと俺ならば互いに内功の
持ち主故、向かう所敵なしで
あろう、それに・・・」

「断る!!」

ぎろりと睨むその姿はまさしく鬼。
剣を手に稽古していた
迂達赤もその殺気に身震いする
程であった。


ブログ村に飛べないですショボーン
昨日はメンテナンスでしたが
今日は?えーん何でやろう・・・。