「あやつを懲らしめると
エヨンが申したのだな・・・
の策とな…クックッ・・・面白い
あやつの焦る顔が目に浮かぶわ
エヨンに伝えよ。あやつには
私から伝える故ウンスを頼むとな」
「畏まりましてございます
・・・あの~ひとつお尋ねしても?」
「なんじゃ…」
「こらっ!ディジー!」
「だって~エヨン様とそっくりなんだ
もの~双子かなって思うじゃない
ヌナも思うでしょう?ぐっっ…」
宿直明けの女子らが鍛練を進める
中…チェ家の使いとして現れた
姉妹を何の疑いもなく
チェ尚宮に伝える…恐るべしチェ家の
力が窺い知れる。
武閣氏宿舎中庭にて
事の仔細を伝えチェ尚宮の承諾を
得ると…妹ディジーの余計な一言に
姉バルが妹ディジーの口を押さえる。
「よい…ディジーと申したな?
姉妹じゃ双子ではないぞ…クックッ」
「エヨン様には大層目をかけて
頂き感謝しております
これからも良しなにお導きのほどを
お願い申し上げます」
「相わかった…励むのだぞ」
バルがそう言って頭を垂れると
その律儀さにチェ尚宮の頬が緩む
のである。
>>>>>>
次にチェ尚宮は兵舎のヨンの執務室に
顔を出していたのである。
「何っ!!叔母上それはまことか?」
「そうじゃ、ウンスは生家に戻って
しまったのじゃ…おまえが
ウンスに鬼のように迫るゆえのぅ
身体が持たぬらしいぞ」
「・・・」
エヨン叔母がウンスの生家にすると
言った事を忘れているだろうと
踏んだチェ尚宮であったが
ヨンはすぐさま執務室を飛び出し
向かった先は・・・。
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