あなたを探して 50 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「王妃様にはこれなんです
赤ちゃんを授かるためには
お腹を冷やすのが一番いけないのよ
だからって母がこれを・・・」

ウンスが手に持つのは
ワイヤーが入っていない
スポーツブラである。
医療道具を天門が弾いた記憶がある
ウンス…ワイヤーも弾かれるのではと
ワイヤーなしの物で腹まわりまでは
届かないが
深めのスポーツブラにしたのである。

「まぁ~妾にこれをと親御様が?」

「はい…ほら、この時代きゅっと
締め付ける胸あてがないでしょう?
形が崩れちゃいますから…」

ウンスは王妃様の耳元でゴニョゴニョ
っと伝える。

「王妃…土産はなんであったのだ?」

「王様・・・皆がおりますゆえ
のちほど・・・うふふ」

「えっとこれは叔母様と
エヨン叔母様にそしてこれは
チュンソクさんとトクマンさんに
あ、テマン君にもあるわよ」

土産の小さな包みをそれぞれ渡し
ヨンには特別な包みを渡すウンス。

「はい…ヨンアに・・・アボジが
これで無敵になるからって…
小さな包みは天門が開いた祠の土なの
毎日手を合わせて私たちの無事を
祈るからって・・・
そしてこれは・・・恥ずかしいわ
あとから教えるから」

「俺にも土産をか…随分と金子を
使わせてしまったようだな
申し訳ないことである」

「私が嫁に行くとき持たせようと
こつこつ貯めていたお金なんですって
・・・だからぞんぶんに買いなさい
って言ってくれたから…みんなに
思いきって買ったのよ」

「・・・親御殿の想いが伝わる
ようじゃな…ありがたいものだ」

「うん…」

見つめ合う瞳・・・。
つい半日ほど前には再会をはたして
いたのだが…無情にも三月もの
月日が流れていたとは
思いもよらず…二人は
ウンスの両親に思いを馳せるので
あった。

そんな中、待ちきれないのか
それぞれが
小さな包みをごそごそと
あける音が聴こえだす。

「医仙様~この白い布は・・・?」

トクマンが首を傾げその布を大きく
広げウンスに問う。



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