あなたを探して 48 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています



「ようございました大護軍…
某も肩の荷がおりまして
ございます」

「ああ…すまなかった
王様はどうしておられる?」

「はっ 案じておいででございました
『どこへ行ったのかのぅ~
余を見捨て国を見捨て
安住の地をみつけたのかのぅ~』
っと、某の顔を見れば口癖のように
お口にされておりましてございます」

「・・・」

無事に高麗へ戻り中庭で
夕日に照らされ
ながらそんな話をしていると
表通りが急に騒がしくなる。
使用人であるヒョモが
息を切らしながら二人のそばまで
駆け寄る。

「だ、旦那様~~!輿が輿が…
大勢の兵士に囲まれこちらに
向かっています~」

「チュンソク!!」

「はっ!」

ヨンの予測は的を得ていた。
兵士が囲むのであれば
それは王様しかおられないのである
すぐさまヨンとチュンソクは
表通りへと駆け出し
目視で二台の輿が見て取れると・・・。

「隊をとめ~~」

チュンソクが声を張り上げる。
ウンスやチェ尚宮もヨンのそばまで
駆け寄り、輿がこちらに向かうのを
見つめていた。

「叔母様?もしかして?」

「そのようだな…王妃様まで
お連れするとは・・・」

そう呟くとチェ尚宮は足早に
歩を進めるのであった。
瞳を丸く見開いていたウンスも
ヨンとともに遅ればせながら
輿へと脚を運ぶ。

「王様・・・」

「大護軍!遅いではないか!」

「はっ!申し訳ございませぬ
三月も過ぎていたとは・・・」

「王様…ここは往来にて声を
荒げてはなりませぬ・・・
妾は屋敷へ行きとうございます」

「そうであったのぅ~すまぬな
王妃よ…大護軍…無下にはできまい?
はよう案ない致せ…クックッ」

大護軍と医仙が無事に戻ったと
知らせを受けたのだろう
王様が二人の出仕を待ちきれず
急ぎ駆け付けた様子がうかがえる
のだ…王様のお召し物が・・・
後ろ前である。

「ふふふ…ご心配お掛けし
すみません…お土産があるんですよ
王妃様…さぁ~行きましょう」

たまたま居合わせた民が王様、
王妃様と分かると地べたにひれ伏す
中ゆるりと歩を進める一行であった。


ポチっとして下されば嬉しいです


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村