「マンボ!!この方を愚弄するとは
いい度胸!俺に敵意を向けたのと
同じと思うてよいのだな!」
「あんっ?じょ、冗談だよ
お前さんに敵うはずがないじゃないか
ごめんよ…医仙・・・」
「すまないね~・・・だけどさ医仙?
生娘の何が恥ずかしいのさ
心から慕うひととって
決めていたんだろう?おなごの鑑じゃ
ないかい…そうだろう?」
俯きながらこくこくと頷くウンス。
『俺の出番だな』外でじっと事の
成り行きを見守っていた
トルベが一歩を踏み出した時
ヨンがすっと動きウンスを背に庇い
後ろ手でウンスの手をぎゅっと
握りしめたのである。
『隊長!できるじゃぁないですか
そうそれです・・・これでおなごの
心根はいちころです…
な~んだ…結局なんでも隊長は
器用にこなすんですよ
あ~あ・・・俺は何をやってたんだ
これじゃ道化師みたいだな…ぷっ』
トルベはそう胸のうちで思い
その場をあとにし生家へと
向かうのである。
マンボ姉の言葉に
少し気が楽になったのかウンスは
ヨンの手をそっと両手で包む。
『あったかい…突然唇を奪われた時は
驚いたけど・・・あ~あの占い師
に言われたんだっけ…運命の男は
遠い昔からくるって・・・
意味が分からなかったけど
遠い昔よね…ここは・・・』
ウンスはそう胸に秘め
その大きな背中に腕を回すと。
「ねぇ~?ここに…貴方のそばに
いたい・・・駄目かなぁ~?」
「まことか!?」「「お~~~」」
ヨンの声と同調するようにマンボと
テマンが歓声をあげたのであった。
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