テマンの反乱 11 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「バシッ」っとヨンの頬を
ウンスがひっぱたく。

「ど、どう言うつもりよ!
みんないるのよ!・・・恥ずかしい
じゃない!!」

ちょっと気になる人ではある。
瞳の奥にいつも憂いを滲ませる人
口を開けば「必ずや・・・」
それしか言わないのである。

「すみませぬ…なれどこの俺が・・・
いや…医仙殿?俺のそばにおって
くださらぬか…天界に戻らず
この地で過ごすして欲しい・・・」

懇願するかのようにヨンは
ウンスの瞳を覗き込む。
吸い込まれそうな 黒曜石の瞳
身体の血と想いが葛藤する。

「・・・」

「そうさな…ウンス?悪い話では
ないんじゃないかい…ヨンは
一途なおのこだし、そこら辺の
貴族様は側室など妾だの何人も
抱えこんどるけど、こいつはそれは
ないな」

「そうですよ!隊長はいつも医仙様
だけ見ています…お、俺は隊長のそばに
ずっといますから誰よりも隊長の
心根を知っています」

マンボ姐さんを援護射撃するように
テマンは胸を張る。

『高麗で?・・・この人と?』

ウンスの答えを皆が心配そうに
待っている…思いと裏腹にウンスの
答えは・・・。

「せ、責任取ってもらわなきゃ
公衆の面前で
いきなりキスしたんだからね!」

「ぷっっ…責任もなにも生娘でも
あるまいにな…アッハハハ」

豪快に笑い声をあげるマンボ弟
なれど…ウンスの頬は赤みをまし
徐々に瞳をうるうる滲ませ
涙が頬を伝うのである。

「えっ…医仙?あんたまさか
・・・痛って!」

ウンスの世で言うデリカシーの欠片も
ない発言を受け、マンボ弟の腹に
一撃を喰らわせたヨンであった。


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