あなたを探して 42 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています



それは突然おとずれた・・・。

真新しい神殿から渦巻く光が
突然現れたのである。
そして不思議なことにヨンと
ウンスだけを飲み込み
そのあとを追おうとする者を
寄せ付けずただただ二人の名を
叫ぶしかなかったのである。

「姉上様…」

「慌てるでないエヨン・・・天門が
開いたのじゃ…そうに違いない
あやつらはきっと無事に戻って参る
そう思わぬか?」

「・・・天門?あ~ウンスが
通ったと申しておった、あ~
なるほど・・・されど姉上様
このような神殿になにゆえ
天門が開いたのでございましょう?」

「私にわかるわけがなかろう
・・・なれど…これも夫婦となる
試練ならば私らは待つしかあるまい
住職殿…無事に戻るよう
経を頼みましたぞ」

突如目の前で天門が開かれ
腰を抜かす住職や縁者では
あったが気を取り直し
神殿の前へと集まり手を合わせるので
あった。


その頃天門へ招かれた二人は
柔らかい光に導かれながら
ヨンはウンスの肩をしっかり抱き
歩を進める。

「・・・ヨン?天門よね?」

「ああ…」

「どこへ行くのかしら・・・
二度と潜らないと決めていたのに」

「此度は俺がともにおる
ウンスを離すことはない故
安堵致せばよい…なれど決して
その手を離すでないぞ」

ふと見ればヨンの腰に手を回し
しっかりと衣を掴んでいるのだが
婚儀と言うこともあり鎧を
身につけていたのが悔やまれる
ウンスの肌を傷付けやしまいかと。

そんな中…柔らかい光から
なんとも言いがたい暖かな
光が強さを増し二人を抱きしめる
のである。それは親が子を
抱きしめるように慈悲に溢れ
ヨンの瞳からは不意に涙が零れる。

「どうしたの?」

「・・・いや…母上に抱かれていた
ように思えたのだ」

「とっても暖かかったから
お義母様だったのかも知れないわね
大丈夫?」

「ああ…大事ない」

そんなときどこからともなく
『一刻』そんな言葉が
胸に飛び込んできたような気がした。
それからのち二人の目の前が
より一層明るくなり到着したようで
ある。


ポチっとして下されば嬉しいです


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村