あなたを探して 37 | シンイ二次小説でんべのブログ

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縄で縛り上げられソン・ユは
そこにいた。
すでに陽は傾き
蝋燭の灯りが宣仁殿にゆらゆら
揺れていたのだ。

「迂達赤は余が信頼する近衛である
ましてや婚儀間近い医仙殿を拐かし
元につれさろうとした罪は
死罪に値するものである。
この地と元はすでに国交を断って
おるにも関わらずいまだに
目先だけのことしかそちらは
考えておらぬと見える
兵士が大事に至らず安堵致したが
何よりである。
叔父はすでに他界しておると聴いたが
そちらもすぐにあとを追うことに
なる…余を愚弄する者
余の大事な民を脅かす者、余は
決して許さぬ」

「王様…いまだ嫡子もできぬと
伝え聞いておりますれば
徳興君がおらぬいま
高麗は滅びましょうぞ」

「ふんっ!ソン・ユ?そなたが
高麗を案ずることはない
余には策がある…皆の者!
よう聴くのだ!!
余は側室をそばにおく気は
毛頭ない…万が一王妃との間に
子が出来なくば・・・余は王を
退き…大護軍を上護軍に任命し
王を兼任させるつもりでおる」

「はっ?王様お戯れは・・・」

「待て…大護軍・・・最後まで
聴きなさい…百戦錬磨の武将であり
その名は高麗に止まらず
広く知れ渡っておる。
民が鬼神と崇め慕われておる
のだ…余は王族制度を余の代で
廃止しようとおもうとおるのだ
民に次の君主を決めてもらう
つもりだ」

「「「・・・」」」

「皆…だんまりか?・・・まぁよい
余の考え方は変わらぬ故
むろん王妃も承諾ずみじゃ」

「恐れながら王様
某が君主などと…某はそのような器
ではございませぬ故御辞退
申し上げます」

「そう言うとはおもうておったが
この話はいまはたたむ。
まずはソン・ユ…元の刺客である
こやつの処遇を決めねばならぬ
余は斬首が妥当と思うが
大護軍?どう対象する」

「はっ!仰せのままがよろしいかと
されど…ソン・ユに問いただす時を
頂きたくお願い申し上げます」

「よい、構わぬ」

「はっ!ありがたき幸せにて
では、ソン・ユ・・・・」

ヨンは王様に一礼するとソン・ユに
向き直りウンスが言っていた
抽出方法を詰問するのである。
元はそれまでに文明が進んでいると
したなら、これまた脅威となるに
ちがいないのまた事実。

「・・・聴いてどう致す?
元まで学びに行くつもりであるか」


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