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「わたくしはいやにございます
お祖父様から大護軍の嫁にとお話をして
下さった折、天にも昇る
心持ちでございましたものを
今更なかったことにだとできませぬ」

「・・・」

「チェ尚宮殿?当家では不服と
申しておるのではあるまいな?
事と次第によっては
このパク・ヘソン王様に願い出
ごり押ししますぞ」

「・・・パク殿?王様に直訴を
されると?・・・されどこれはチェ家
に関わることゆえなんの意味も
なさないかと・・・例え王様が
お認めになられたとしても
鉄原におります甥の血筋すべてを
呼び寄せ阻止しますぞ
それでもよいのでございましょうか」

「王様の命には逆らえますまい
それはパク家も同じにて
観念しなされ…ガッハハハ」

早朝からパク家を訪れたチェ尚宮
苦虫を噛み潰した顔をさせならが
パク家をあとにしたのである。
そしてスリバン隠れ家に向かい
鉄原に住まう親戚筋に文を託し
急ぎ王宮へ戻って行ったのである。


先ずは王妃様に事の仔細を伝え
ともに王様の執務室へと
訪れる事にしたのだ。

「なんと?医仙殿と
既に契りを交わしておると申したか?
大護軍もさぞかし待ち焦がれて
おったのだろうのぅ・・・」

「はい…王様・・・甥は脇目もふらず
一途に医仙殿おもどりを待って
おった様子にて、此度の縁談話も
乗り気ではございませんでしたが
この叔母が知らぬ事とはいえ
ひとり舞い上がり・・・
無理強いをするところでございました
王様、王妃様のお耳を汚し
申し訳ございませぬ」

「チェ尚宮が妾に話してくれたこと
嬉しく思うております。
医仙殿は妾の命の恩人、そればかりか
妾にとっては姉妹も同じと思うて
おるのじゃ・・・なんとか力に
なりたいと思うておるのじゃ」

「そうじゃのぅ~・・・王妃?
王族にはなれないものかの
ならば誰も近寄れまい
大妃である母上に御相談申し上げ
てはみぬか?」

「恐れながら王族・・・甥に関わる
ことでございますれば大妃様のお手を
煩わせることなど当の甥も望まぬ
ことと思いますれば、一族にお任せ
くださいますよう
お願い申し上げます」

チェ尚宮には策があるのだろうか
王様に向かい深々と一礼すると
顔をあげ微かに口の端をあげていた
のであった。

「そうか・・・なれど
万策尽きた折には必ずや頼るのだぞ
大護軍は余にとっても一番の友なのだ
あの者が望む形にしてやりたいと
思うておる故…よいな」

「はい…恐れおおい御言葉
痛み入ります」

場は変わり、宣仁殿ではパク・ヘソン
とその取り巻き武官が王様に
御目通りを願い出、王様のお出ましを
待ち構えていた。


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