ウンスの両親が黄泉の国へと
来てからと言うもの両親はウンスを
離さないのであった。
床に入るにも川の字で眠り
その中には幼いソマンもちゃっかり
収まっていた。
不満顔のヨンとヒヨンが脇を
固め、眉間に皺を寄せていたのは
言うまでもない。
そんなある夜とうとう痺れを切らした
ヨンが・・・。
『ソマン…聴こえておろう・・
・
父と変われ…』
『・・・』
『ソマン!?』
『めっ!』
『チッ・・・』
こちらに来てから身につけた読功で
ソマンと会話するヨンだったが・・・
あえなく撃沈されてしまう。
『何日触れておらぬのだ
まったく・・・』
『へっ?とと??』
「・・・かか~?しぃ~しぃ~」
ソマンはヨンに似て
頗る賢い幼子であり読功も
すでに身につけ生まれている。
そんなソマンがヨンを想いを
ウンスに問い掛ける。
「しぃ~しぃ・・・でるっ~
でるっ~・・・」
「・・・あ?ソマンヤしぃ~か?
どれ、じぃじが連れて行こう
暗闇には魔物がうようよ潜んで
おるからな」
ウンスの父親を起こして
しまったようである。
「すぅ~すぅ~」っと寝息を
立て気持ち良さそうに眠るウンスが
恨めしい限りである。
それからと言うもの毎夜ヨンと
ソマンの攻防は続くのだが
ソマンの心持ち次第ではちょっぴり
手助けをするのであった。
だが…ある朝ウンスの両親と
ヨンの両親、案内役として叔母と
黄泉の国とて油断してはならぬと
ばかりに、迂達赤の中でも
腕に覚えがある
チュンソクとトクマンが
護衛として黄泉の国を散策して
廻ることになった。
この世も数え切れない程の空間が
ある。下界で悪を重ねた者が住まう
地獄を皮切りに、己で命を
絶ってしまった者が集いし空間。
己の過ちを悔い月日が流れたなら
徳をつみし者が集う空間へと
昇進できるのである。
そんな数ある空間を年に一度だけ
覗ける日があるのだ。
「行ってくるわね、ウンス」
「えぇ、気をつけてね
お土産待ってるから…ふふふ」
「相変わらず食いものがいいんだろう」
「・・・そうかも知れないわね~
お父さん・・・ウンスは小さい頃から
華奢な身体のどこに入るのかと
思うほどよく食べていたじゃない?
珍しい食べ物があれば買ってくるから
おとなしく待ってなさいね」
「さすがオモニ…首を長くしながら
待ってるから、お父さんお母さんも
気をつけてくださいね。
アボジとオモニをよろしく
お願いします。」
「チュンソク、トクマン頼んだぞ」
「「はっ!」」
こうしてヨンは好機を手中に収めた
のである。
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皆様こんにちは
いつもお寄り下さりありがとう
ございます。
先日の誕生日にはたくさんのコメント
やメッセージほんとうにありがとう
ございました。旦那には祝って
貰えませんでしたが・・・・
皆様のコメントやメッセージに
元気を貰いました。感謝して
おります。
本日は短めですが
次回には黄泉の国の別館です
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