もうひとつの木春菊 20 | シンイ二次小説でんべのブログ

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ウンスの両親が黄泉の国へと
来てからと言うもの両親はウンスを
離さないのであった。

床に入るにも川の字で眠り
その中には幼いソマンもちゃっかり
収まっていた。
不満顔のヨンとヒヨンが脇を
固め、眉間に皺を寄せていたのは
言うまでもない。

そんなある夜とうとう痺れを切らした
ヨンが・・・。

『ソマン…聴こえておろう・・

父と変われ…』

『・・・』

『ソマン!?』

『めっ!』

『チッ・・・』

こちらに来てから身につけた読功で
ソマンと会話するヨンだったが・・・
あえなく撃沈されてしまう。
『何日触れておらぬのだ
まったく・・・』

『へっ?とと??』

「・・・かか~?しぃ~しぃ~」

ソマンはヨンに似て
頗る賢い幼子であり読功も
すでに身につけ生まれている。
そんなソマンがヨンを想いを
ウンスに問い掛ける。

「しぃ~しぃ・・・でるっ~
でるっ~・・・」

「・・・あ?ソマンヤしぃ~か?
どれ、じぃじが連れて行こう
暗闇には魔物がうようよ潜んで
おるからな」

ウンスの父親を起こして
しまったようである。
「すぅ~すぅ~」っと寝息を
立て気持ち良さそうに眠るウンスが
恨めしい限りである。

それからと言うもの毎夜ヨンと
ソマンの攻防は続くのだが
ソマンの心持ち次第ではちょっぴり
手助けをするのであった。

だが…ある朝ウンスの両親と
ヨンの両親、案内役として叔母と
黄泉の国とて油断してはならぬと
ばかりに、迂達赤の中でも
腕に覚えがある
チュンソクとトクマンが
護衛として黄泉の国を散策して
廻ることになった。
この世も数え切れない程の空間が
ある。下界で悪を重ねた者が住まう
地獄を皮切りに、己で命を
絶ってしまった者が集いし空間。
己の過ちを悔い月日が流れたなら
徳をつみし者が集う空間へと
昇進できるのである。
そんな数ある空間を年に一度だけ
覗ける日があるのだ。

「行ってくるわね、ウンス」

「えぇ、気をつけてね
お土産待ってるから…ふふふ」

「相変わらず食いものがいいんだろう」

「・・・そうかも知れないわね~
お父さん・・・ウンスは小さい頃から
華奢な身体のどこに入るのかと
思うほどよく食べていたじゃない?
珍しい食べ物があれば買ってくるから
おとなしく待ってなさいね」

「さすがオモニ…首を長くしながら
待ってるから、お父さんお母さんも
気をつけてくださいね。
アボジとオモニをよろしく
お願いします。」

「チュンソク、トクマン頼んだぞ」

「「はっ!」」

こうしてヨンは好機を手中に収めた
のである。



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皆様こんにちは

いつもお寄り下さりありがとう
ございます。
先日の誕生日にはたくさんのコメント
やメッセージほんとうにありがとう
ございました。旦那には祝って
貰えませんでしたが・・・・
皆様のコメントやメッセージに
元気を貰いました。感謝して
おります。
本日は短めですが
次回には黄泉の国の別館です
よろしくければお寄り下さりませ。


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