木春菊  [偕老同穴] 118 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「じょしかいだから来てあげたわよ」

「・・・サルム。お前おのこであろう
じょしかい!即ちおなごの会と
言ういみじゃ!分からぬなら
看板でも掲げるか?のぅ~ソマン
サルムはおなごではないであろう?」

「う~ん。う~ん。はんぶんこ!」

「うふふ」「ふふふ」「あははは」

ソマンが、じ~とサルムを見つめ
小首を傾げ、つまびき出した答えに
さまざまな笑い声が
あちらこちらから聴こえる。

「ひっ、ひどい~ソマン
もう遊んであげないんだから~
ウンス~~。ソマンの見る目狂って
いるわよね・・・なんとか言ってよ」

「ウンスに近寄るでない
あやつに見つかれば、ただでは
すまぬぞ…のぅ~ソマン
そなたの答えは図星じゃ
よい眼力を持っておるわ。」

「サルム姐さん…ソマン兄様に一本
取られましたね。」

「なによ!ソウまで…もういいわよ
ヒヨンに乗り換えてやるんだから」

ぷぅ~と膨らますその頬が
大好きな母と
同じ仕草には見えるのだがやはり
「はんぶんこ!」と思うソマンである

「さあ~。せっかくきてくれたんだから
座って…みんなでガールズトークよ」

「「「・・・???」」」

「あ!だから続きのことよ
女子会の続きよ」

『市井の外れに旅一座。美丈夫が
いるんだな~。知ってる?』

「へ?トギそんなこと興味あるんだ~
知らなかったな~」

「奥方様。なんて
おっしゃているんです?
教えてください」

「え。知りたいヘジン…トギはね・・」

「まことか!!」

ウンスがトギの指を話すと
いの一番に食いついたのは・・
叔母であった・・・・。

クスクスと遠慮気味に皆が笑う中
ウンスだけは違った・・

「へ・・・?お、叔母様~~
ぷぅっ…あっははは…き、興味が
あるんですか~?」

「・・・ウンス・・・」

「あ・・・叔母様すみません
私・・空気読めなくてごめんなさい」

「まったく…そのように笑わずとも
私とて・・・ちと興味がある・・」

と、叔母は小声でぽつりと呟く

「そ、そうですよね。独り身ですから
何の問題もございません。はい・・」

ウンスはぺろりと舌をだし
肩を竦める。

「かか?おばば…きれいよ」

「お~。ソマンだけが味方じゃの~
ソマンの母はおばばを苛めよる
おばば悲しいの~」

「かか!おばば かぞく・・め!」

「あら…ソマンに叱られちゃったわ」

「ドキさん大護軍様のように
美丈夫?」

「ソウさんでしたか?
ゴッホン・・トギ先輩の代わりに・・
このポンが…実は一度だけですが
覗いたことがありまして
それはそれはこの世の者では
ないのではと思えるほど・・・」

ポンは雄弁かつ
うっとりとした目つきで
語り出した…

「大護軍様に負けておりません
ポンが保証致します。
お二人の赤子が生まれ
少し手が離れたら、皆様で
繰り出しません?
気晴らしも必要と医仙様が
常々おっしゃておいでですから」

「よ~し。決まり!いつになるか
分からないけど繰り出そう
むろん殿方抜きだからね。約束よ」

「ん?さるむ~ソマンは~?」

「ソマンは特別連れて行ってあげる
でもヨンには内緒よ。約束できる?」

「え~~~・・・。う~ん・・
あい・・・。おっ?」

ソマンは徐に立ち上がると
満面の笑みを浮かべ
馬車の方へと駆け出し
「とと~~」と声を張り上げる。

「来たか・・・」

「え?叔母様あの人が…お役目の筈
ですけど…」

「ふっ…あやつが素直にウンスを
そとに出すわけがなかろう
今朝、私のところに頭を下げに
きての・・・どうしても抜け出せぬ
軍議があるゆえ
ともに行ってほしいとな・・・」

「そうだったんですね・・」

ウンスは嬉しくもあり
少し複雑な心境でいた…
一人ふらりと市中を散策することも
叶わず、日々護衛がつく
ヨンの愛の深さの表れでもあるが
それだけ的(まと)になりやすいと
いう現状なのである。
すでにソマンは狙われたこともある
ほどである・・・。


「とと・・じょちかいよ。め!」

「ん?…ソマン・・父は特別ゆえ
構わぬ」

ひょいと脇に抱えられ
足をばたばたさせるソマンを
よそに、ヨンはウンスとヒヨンの元に
歩みを進める。

その後ろをチュンソク、トクマンと
続く。

「貴方お役目は?チュンソクさんも
トクマン君も一緒なんて」

「市中見廻りゆえ気にせずともよい」

「え~~。大護軍、護軍、プジャンが
揃って見廻り??それにソマンは
荷物じゃないのよ!」

「あ?ああ・・すまぬ」

小脇に抱えたソマンを立たせると
ウンスのそばにどかりと腰をおろす
チュンソク、トクマンもサム、アルの
隣に腰をおろす。

「ソマン…楽しめたか?」

「あい!!えっとみにいくの~
ソマンは、とくべつだから
みんなといくの~~。」

「しっ…ソマン!・・あはっははは」

「「「・・・・」」」

皆がしらっと顔を背ける中
ソマンの顔を覗き込み唇の前に
人差し指を立て・・・
ウンスのひきつる笑いはヨンには
お見通しであった…
眉毛がぴくりと動いたのは
言うまでもない。

それから四半刻ほど寛ぎ
それぞれがみな帰路につくのである。
その夜(よ)役目を終え
帰宅したヨンに、ウンスは
白状させられた模様であった。


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