木春菊  [偕老同穴] 20 | シンイ二次小説でんべのブログ

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昨日は一日ウンスは動けず
睦事の激しさを物語っていたが

久方ぶりの出仕の日気合いを入れ直し
ウンスは、ソマンを抱え馬車に乗り込む

「なんだか緊張するかも…ソマン
良い子で待っていてね
母様(かかさま)は今日からお役目なの
イルムとサンミと
一緒にいれるわよね・・」

「ぶぶっっ」

返事を返したいのか、ウンスには
ソマンの口を震わす事が
うまく掴めていない・・・

「分からないわ…ソマン・・・
怒ってるの?それとも分かったと
言ってくれてるの?」

頼みの綱であるヨンは、朝早く軍議の
為、一人出仕している。

「ぶぶっっ」とウンスの肩に顎を乗せ
にっこり笑みを浮かべ頬を叩く
仕草をする。

「ふふふ…分かったって言ってくれたの
ね・・母様(かかさま)にも分かったわよ
一つ一つこうして親になるのね」



「おはようございます。医仙様」

王宮大門へ着くと、武閣氏のミントと
アルが待っていてくれていた。

「わざわざ出迎えてくれたの?
ありがとう…今日からまたよろしく
お願いしますね…ふふふ」

「大護軍様から、チェ尚宮様に言伝て
があり、ともに出仕できぬゆえ
私達を迎えにやってくれぬかと
仰せのようで、チェ尚宮様からの
指示で出迎えに参りましたが
指示がなくとも出迎えておりました」

「まあ…あの人が心配性だから
ふふふ…ありがとう。行きましょう」



典医寺の私室に着くと
イルム。サンミを初めて招き入れる

「ここが奥方様のお部屋なんですね
何だか…緊張致します・・・」

「サンミ。自由に使ってちょうだいね
何かあればすぐに知らせて
イルムは護衛も頼めるわね?」

「やるべ!命にかえても若様は
守り通すだ。任せてけろ」

ごそごそと衝立の向こうで
白い医官服に着替え、ウンスは
顔を出すと、瞳に涙をため口を一文字に
ぐっと結び泣くのを堪えるソマンが
じっとウンスを見つめている。

初めて目にするウンス、いや
母様(かかさま)の姿にソマンが
驚き瞳を見開く。

「ソマン…これが母様(かかさま)の
お役目なのよ…分かってくれるかな…
でもね…一番は父様(ととさま)と
ソマンだからそれは揺らぐことはないわ
だから…良い子で待っていてね
あ、後で王子様に会いにいきましょうか
叔母様のお許しが出たらだけどね」

「医仙様。若様は黙って聴いて
おるように、お見受け致しますが
赤子とは、話が理解できているもので
ございましょうか?」

「お腹にいるときから親の言葉は
聞こえているらしいの。だからたくさん
話してあげると、生まれてからも
声を聞き分けていれるらしいのよ
ほら、親の声って
どこか安心するじゃない
きっとソマンも聴いているんだわ」

ウンスは後ろ髪を引かれる想いで
私室を後にする




一方 宣仁殿では・・・

「彼の地が、じりじりと攻めいられ
西京まで侵入したと申すのだな」

「はっ! 紅巾と呼ばれて
おるとのことにございます。
元の衰退に伴い、農民が反乱をおこし
頭に紅色の布を巻き付けておる
いで立ちにて、このように名付け
られた由にございます」

「してその数は?」

「四万とのことにございます」

「・・農民が怒涛を組み押し寄せ
西京が落ちる寸前とな?」

王様には、にわかに信じがたい話で
あった。彼の地にも鍛練をつんだ兵が
多数おり、西京にも軍と名のつく
部隊が存在する。農民がそれほど
力をつけるとは・・・後ろに誰が
いるのだ・・・元は衰退している
何故じゃ。

「大護軍。今の話をどう見る」

「はっ!束ねる後ろ楯を先に見極め
そちらを叩く事が肝要かと某は
思いますが。」

「如何にも。余もそう思う
上護軍!そちが先発隊として向かって
くれぬか…人選は任せる故」

「はっ!王命しかと承り致しますれば
某が出向くからには、紅巾など
一網打尽にしてご覧に入れます」

「うむ。頼りにしておる。開京まで
押し入るなどあってはならぬ故
みな知恵を絞り乗り切ろうぞ!」

「「「はっ!!」」」

この場に居合わせた武官、文官が
声を揃え頭を垂れる


宣仁殿を後にし、ヨンとチュンソクは
厳しい顔つきで兵舎へと戻ると
無言で、ヨンの私室へと向かう

「チュンソク!いずれ西京に赴く事に
なろう。迂達赤の人選を頼むぞ」

「はっ!チョモは居残り組とし
某。トクマン。ハヌル。あとは古参の
迂達赤をと考えます。」

「それでよい。チュンソク!婚儀を
挙げたばかりですまぬが頼んだぞ」

「何をおっしゃいます。大護軍の
行くところ、どこまでもお供いたします
サムも武官の奥故心得ております」

「久方ぶりに鍛練に顔を出すとするか
特にトクマン!あやつには・・・」


練兵場では、大護軍の姿を目に止めた
迂達赤の歓声が沸き起こる。

「今日は、大護軍が直々指導して
くださる。稽古に名乗りをあげる者は
おらぬか?」

「・・・・」

「そうか。皆命はほしいか・・・
ならば…大護軍から名指しをして頂く」


「・・トクマン!」

「へ?俺?・・」

『ひぃ~。きっと先日の罰か?
勘弁してくださいよ~だから反省して
るんですから-----』

トクマンは、ぶるぶると震え
仲間を見回すが・・皆は目線を合わそう
とはしない。
誰も、とばっちりは
食いたくないのだった。


※※※※※

皆様こんにちは
いつもお寄り下さり誠にありがとう
ございます。
このブログは史実に元づき
描いておりません。
西京に赴き紅巾を撃破したのは
チェ・ヨン一人ではないですが
シンイ二次小説ですのであくまでも
主人公はチェ・ヨンと言うことで
ご理解頂きますよう宜しく
お願い申し上げます。


もう一つ

昨日もアメンバー申請して頂き
ありがとうございます。

ですがメッセージのない方が多数
おられます。


1    成人女性であること(20才)

2    年代(ざっくりで構いません)

3 以上を添えてメッセージを
頂けますよう
宜しくお願い申し上げます。


でんべ  





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