木春菊  [偕老同穴] 18 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「どう言うこと?ソマンは雷功も
持ち合わせているの?大丈夫なの?」

ソマンはヨンの腕の中でくたっと
している。
ウンスはすぐに診脈をするが
正常に機能している様子で
胸を撫で下ろす。

「大事ないはず…ソマンはトクマン
いや。貴女を雷功で護ったのであろう」

「・・え?ソマンが?」

「・・乳を出しておった故・・」

「え?…うっそ!!まるで貴方じゃない
貴方の代わりに、ソマンが?
そう言うことでしょう・・」

ウンスは素っ頓狂な声をあげ
瞳を見開く

「トクマンを不埒な輩と思ったので
あろう・・・ふっ…当然と言えば当然
ウンスの乳を見れ、触れるのを許され
るのは、俺とソマンだけゆえ・・・」

「・・・ま、まあ…その通りだけど…」

ウンスは頬を染めぽつりと呟く

「ウンス!王様。王妃様がおみえだ」

「え---!」

ことがことだけにすっかり
お二人の存在を忘れていたヨン
思い出したように伝えると
大きな瞳を、より一層見開き
閨を飛び出すウンス…

「あ!ソマンを」

「よい…俺が連れて行く」

二、三歩小走りで飛び出すが
振り返り戻ってくる。
ヨンの返しを耳にし、再び走りだす
傍らでのびているトクマンを、ぎろりと
睨むと『トクマン!覚えておれ!』
そう思いソマンを抱え居間へと向かう

「トクマンが酔い潰れておる!
客間に床を敷いてやれ。あやつ…縄で
縛っておけ」

途中、チョンスに伝えると涼しい顔をし
居間へと脚を踏み入れる


「王様!王妃様!どうなされたのです
ドチさんは?へ?もしかしたら
お二人で王宮から来られたのですか?」

「・・いかにも・・されど医仙殿
誰も歓迎してくれぬのじゃ・・」

ウンスは「はあ・・・」とため息を
溢すと王様、王妃様に向かい
言葉を繋ぐ

「あれは確か、私が床上げした日
だったはず・・」

ウンスは自身が菩提寺へ赴いた
経緯を話聞かせた。
いち臣下の屋敷にお二人が
お忍びで出向かれるなど・・・
無事に着かれたからまだしも
賊に襲われ、怪我などされた時には
ここに居るみんなの首が胴体から
離れてしまうなど切々に話す

「・・・」

「・・・分かりました…私が明後日から
出仕します。ですが、王様お願いが
あります。むろんソマンにはまだ私が
必要です…で、うちのイルムとサンミを
子守りとして、出仕することをお許し
願えませんか?…」

「真ですか?義姉様が
王宮に居て下さるなら妾は心強い
王様…何とぞお許しを・・・」

王妃様は、王妃様を懇願の眼差しで
見つめる

「相分かった。二人の出仕を認める
ゆえに…もうちいと滞在しても
構わぬか?疲れてのぉ~・・・」

「来てしまわれたんですから
仕方ありません…夜中にお戻り頂き
ましょう。その方が人目につかない筈
ねぇ。どう?」

ウンスはヨンにお窺いをたてる

「仕方なかろう・・ウンス…ならば
明後日から、出仕をすることを
決めたのだな?」

「ええ…構わないかしら?」

ウンスは、王妃様が寂しく過ごされて
いるのだろうと思い、おそば近くに
常にいれば、このような無茶は
しないだろうと考え、出仕する決意を
固めたのである。

ヨンがこくりと頷くと
どっと歓声がわく

『ウンス…お帰り。待っていた・・』

トギの指がそう語る。

「ありがとう。トギ…またよろしくね」

『ウンスがいない典医寺はつまらない
喧嘩相手が戻ってくる。明後日から
張り合いが出るな』

と、ポンが訳すると

「トギ。つまらなくて悪かったな
・・・ははは。冗談はさておき
医仙殿。私も他の医員もお待ちして
おりました」

「イム侍医。迷惑掛けると思いますが
よろしくお願いしますね…」

「義姉様。ようございました・・・
妾は嬉しゅうてならぬ・・坤成殿にも
脚を運んで下さいますな?」

「あたりまえです。王妃様の主治医
ですから・・ふふふ」

ウンスは笑みを浮かべながら
王妃様を見つめる。
ヨンはそんなウンスを優しい眼差しで
見つめているが…ヨンの腕の中で
眠っていた筈のソマンが
むくりと頭を持ち上げ、「ぶぶぶっ」
と、ヨンの頬を叩く仕草をする。

何も知らない皆は、その愛らしい仕草に
目元を緩め眺めていたが
当のヨンは「やられた・・・」と
苦虫を噛み潰した顔をし
後頭部を掻くのであった





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※※※※※

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