木春菊  [偕老同穴] 証 82 | シンイ二次小説でんべのブログ

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ヨンはわざと足音立て
眉間に皺を寄せ近き背後から声を
掛ける


え?何?この悪寒…

ウンスがぶるぶると身体を震わせると
同時に「医仙!!」と低く怒りを
含む声が聞こえる

「・・・やっぱり・・か、勘違い
しないで、お、お父様を待って
いたんだからね」

「典医寺で待てばよいであろう!
身重の身で、出歩かずともよいのでは」

「だって寄るとは限らないでしょう?
ここで待ってれば、出会えるかなって」

ウンスは振り向き様に、開口一番
身振り手振りを交え、誤解を解こうと
必死である

「やきもち?、私は妊婦よ
誰も相手にするわけないじゃない」

貴女は分かっておられぬ
どんな男でも必ず貴女の虜になると
言うことを…

「え?なるわけないじゃない…」

「ん?なんと申した」

「え?…どんな男でもどうのこうのと
聞こえたわよ」

俺の胸の内の声が聞こえたと言う
ことか…・・・あり得るのか


「ええ…聞こえたわよ…ん?
ヨンの心の声が、私に聞こえるって訳?
私、内功なんて秘めていないわよ」

「貴女の気配を消したり、今は
読功(どくこう)を力を現したりと
どれ程の内功を操る赤子が
生まれるのであろう・・・」

「でも…赤ちゃんっていうより
胎児なのよ、そんなことあり得るの?
あ!まただわ…なんだか返事して
いるようよ」

己を越える内功を秘めた可能性が
赤子に、ヨンは一抹の不安を覚える
がしかし、それをウンスに悟られまいと
丹田に気を集め己の気配を消す


「まあ…なんとかなるわよ・・・
そうでしょう?」

「ああ、そうだな」

「それより、アンジェさんの一言で
サンギョンさんの所が、王宮御用達を
拝命したって聞いたけど…
ヨンが口添えしてくれたんでしょう
迷惑掛けてしまったかしら」

『ウンス、聞こえておりな?
面だって俺が動けばいらぬ詮索を
さりかねぬ故…ちとアンジェに
頼み裏工作を…な』

『ええ、聞こえてるわ…もう、悪い人
・・ふふふ、でもちゃんと調べたのよね
何にも出で来ないから王宮御用達を
拝命する事ができたのよね』

『無論だ』

端から見ている迂達赤や武閣氏は
二人が何をしてるのかと、不思議に
なりヨンとウンスの顔を交互に
覗き見る
ヨンの表情はまったく変わらぬが
分かりやすいウンスは
百面相のように変わる
大きく頷いたり、笑顔を見せたりと
皆が頭を抱えるのであった


その後ウンスはサンギョン親子を
典医寺へと、同行させ診脈と問診を
済ませると市中に構えた新たな店舗へと
戻って行った



新しく内功を作ってしまいました
読功…人の気配ではなく
胸の内に秘めた言葉を感じる力です
ウンスを護る為に気配を消したり
人の心を読んだり・・・
う~んあり得るのか?
お話と言うことで、皆様の広い
心でお読み下されば幸いです


短い・・・m(_ _)m

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