木春菊  [偕老同穴] 証 70-2 | シンイ二次小説でんべのブログ

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一石を二石と数を増やすと
流石に、脂汗が滲み出る

「ぐっっ---脚が砕ける--」

「ならば有り体に申してみよ!!」

「わ、分かりました・・い、石を退けて
下れ---」


石を退けると、「はあ…はあ…」と
肩で息する主

「・・目障りでした・・南京で頭角を
表し、屋号は開京まで知れ渡り
扱っていた木材は、どれもこれも
一級品・・・」

「そう思うなら、負けじと精を出すのが
商いと違うのか!互いによい意味で
競い合い、もり立てるのが筋であろう
!!」

ヨンの怒号が飛ぶ

「ですが…大護軍様、開京は日照り続き
で、樹の成長が芳しくございません
ですから…主を拐い商いの衰退を待ち
返すつもりでおりました
殺めるつもりなど、毛頭ございません
でした。日に一度食わせておりましたが
衰退どころか嫡男が・・・より一層
盛り立てておりました…」

「そのような戯れ事が通じるほど
俺は甘くはない!チュンソク、王様に
報告しに参る」

「はっ!」

怒りを露にしヨンは、宣仁殿へと歩を
進める


「王様、大護軍様が
お見えにございます」

「入りなさい」

アンドチの声に、王様がお言葉を返す

「金滿の主は吐いたか?」

「はっ!」

主の言い訳を、すべて報告すると
徐々に王様の眉間に皺が刻まれる

「王室御用達の称号が金滿を狂わせたか
・・・なれど人拐いなど許せぬ
王室の沽券に関わる故、大護軍
主を連れて参れ、余が直々処罰を
言い渡す!」

「はっ!チュンソク主をこれへ」


じきに縄で繋がれた金滿主が
石を抱いたせいか、まともに歩くことも
ままならず、両脇を支えられ
王様の御前に膝まずく

「金滿主!人拐いは重罪知っておるな!
王室御用達の称号とは、余のお墨付きと
言うこと分かっておるのか!!」

「お、王様・・・」

王様は語尾を強め怒りを露にする

「王様…ただただ称号を誰にも
奪われたくはなく、ほんの出来心に
過ぎないのでございます
どうか、どうか御慈悲を賜りたく
お願い事申し上げます」

「理不尽を申すでないわ!!
刑を言い渡す!金滿主、罪もなき民を
拐かした罪許し難き、よって
身分を剥奪し、流刑に処す
尚、一族もろとも都追放と致す!」

即日刑を執行され、金滿主は
島へと護送されていく


「新たな木材問屋を探さねばならぬの
大護軍、どう思う?」

「王様、見極める折を暫し頂ければ
某が、揺るぎない志しを持つ木材問屋を
探してご覧に入れます」

「大護軍のお墨付きとなれば
間違いはなかろう・・・良きに計らえ」

王様は口の端をあげると、悪戯な笑みを
浮かべる
ヨンもまた頭をあげるとにやりと
笑みを浮かべそれに応じる

「話は変わるが、例の事そろそろ
再開せぬか?」

「はっ…では叔母上に・・・」

敢えて多くは語らぬが
それでも話が通じる・・・まこと
真の臣下の証と、そばに控える
アンドチは思うのである


※※※※※

皆様こんばんは

いつもお寄り下さり誠に
ありがとうございます

高麗時代
拷問の一種に石を抱かせる刑が
存在したかは、たどり着かず
日本の江戸時代の刑を用いました
皆様の広い心で、お読み下されば
幸いです

石の数え方ですが、一個二個
一片二片、一石二石・・・
色んな数え方があるようですが
一石二石を用いました

いつものお時間に記事を投稿して
おります。そちらからお読み下されば
繋がる筈です。宜しくお願い致します

でんべ
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