木春菊  [偕老同穴] 証 59 | シンイ二次小説でんべのブログ

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(作…haruさん)

「ウンス!!」

典医寺裏ウンスの私室に
ヨンは飛び込んでくる

されど、そこにはその姿を見つける事は
出来なかった…護衛に付いている筈の
武閣氏の姿もない

「・・・ウンスの気を感じぬ、やはり
赤子の仕業か」

ヨンは典医寺に顔をだし、侍医から
事の子細を詳しく耳にする

「坤成殿へ向かわれたご様子ですが
たいそう落ち込んで、おられました…」

「・・・」

何故信じられぬ…俺は貴女しかおらぬと
言うに…

そう思い唇を真一文字に結ぶが
すぐに思い直し、坤成殿へと踵を返す





「義姉様…お噂を耳にされたのですね…
なんと、おいたわしや…チェ尚宮も
堅物故のぉ…口を割らぬのじゃ」

坤成殿に顔を出したウンスは
顔面蒼白、尚且つふらつき
武閣氏の手を借りどうにか椅子に
腰掛ける

「・・・叔母様どう言うことですか
叔母様が留守の間、どうして王様と
あの人が部屋に行くんです?
しかも女官や、時には武閣氏も
出入りしていると…まさか本当に
二人は、密会しているんですか?」

「・・・」

叔母は、王命により固く口止めされ
事の子細を話すことも出来ず
ただただ「信じてやってほしい」と
繰り返すのが、精一杯であった

「王妃様…私屋敷に帰りたく有りません
泊めて頂けませんか」

「ウンス!王妃様にそのような願いなど
失礼であろう」

「・・叔母様、噂の真偽の程が
分かるまで、私は屋敷には帰りません
天界でも、良く耳にする話なんです
奥さんが妊娠初期には…その・・・
致せないでしょう・・・?」

ウンスは頬を染め、恥ずかしそうに
口にする
ウンスの言葉を耳にすると
王妃が驚き口を挟む

「義姉様…真に天界でもそのような
事が、言われておるのですか?」

「はい」

「チェ尚宮!出ておれ!
子細が、明白になるまでこの部屋への
出入りを禁ずる…噂が真ならば
チェ尚宮の手引きによる密会と、判断
せねばならぬ…その折りは厳しい処罰を
与える、よいな!」

王妃様は怒りを露にされ
きりりと、チェ尚宮を睨み付けながら
語尾を強め申し渡しす

「・・・」

「ひどい・・叔母様あんまりです・・」

「ウンス・・」

「出ておれと言っておろう
王様と、大護軍にもお伝えせよ
義姉様を泣かすのは、誰であろうと
妾は許さぬと、義姉様は妾が預かる
この部屋への出入りは、王様とて
認めぬ!よいな」

王妃様は、瞳を赤く染めるウンスを
ふわりと抱きしめ、チェ尚宮の言葉を
遮る


チェ尚宮は一礼すると
音もなく、部屋を後にする



はあ・・・誤解がこのようなことに
なるとは・・私の配慮が欠けて
いたのやも知れぬ・・はあ・・



叔母は、盛大にため息を吐き
顔をあげると、向こうから
王様とヨンがこちらに向かって
歩を進めていた

つかつかと歩み寄りチェ尚宮は
深く頭を垂れる

「王様…」

「王妃はどうしておる?」

「・・・はい、たいそうご立腹で
あられますれば…今はそっとして
おくのが、よいかと・・」

「・・余が話をする」

「恐れながら王様…例え王様とて
部屋への出入りは、罷り成らぬと・・
大護軍…嫁御からの言伝てじゃ
真偽の程が明らかになるまで
屋敷には戻らぬそうじゃ・・」

「なんと申した叔母上!!
ウンスが戻らぬと?」

ヨンは叔母の言葉に、驚き瞳を見開き
叔母に問う

「ああ、その通りじゃ・・・」

「ならぬ!認めぬ!」

そう声を荒げるが・・
ウンスを喜ばせたいと
王様と二人ならば、妙な噂など立つ
筈がないと、安易な考えが招いた結果
己にとっては、最大の惨事と言っても
過言ではなかった


※※※※※※
皆様こんにちは
昨日は、本当にありがとう
ございました。お陰様で楽しい一日を
過ごす事が出来ました。
たくさんのメッセージやコメント
感激しながら、読ませて頂きました

ありがとうございましたm(_ _)m



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