木春菊  [偕老同穴] 証 37 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「この女人のようです!
お前一人で、十名からの我々に勝てる
とでも?ふっ…命が欲しくはないと
見える」

イの私兵が、元の兵士に
流暢な元の言葉を使い伝える

「剣を交えず何がわかると言うのか!
俺を甘く見るな!」

「弱いものほど、よく吠えると言うな
お前はまさしくそれよ…」

「チョンス…挑発に乗ったら駄目よ
この人らは、貴方の冷静さを失う隙を
突く策よ…落ち着いて、貴方なら
負けない筈…だって、あの人の私兵
なんだから」

ウンスの激にチョンスは片頬をあげると
「ふぅ…」と一気に息を吐き、兵士と
対峙する

「奥方様私達を信じ、目をお瞑り
下さい、血の海になるかも知れません
お腹の子に、差し障りがあれば
大護軍様始め王様、王妃様
チェ尚宮様に顔向けが出来ません
どうか、お願い申し上げます」

ミントの迫力におされ
ウンスは、こくこくと頷くと瞼を瞑る

「ふっ…大人しく渡せば、俺らは
騒ぎを起こすつもりはないが?」

「・・生きてこの部屋から出れると
思うな!」



先程から、元の兵士に通訳している男に
向かい、声を張り上げると
剣を振り下ろすが、さっと右に
身を交わされた

「ほう…なかなか手慣れと見えるが
な、お前名をなんと言う?」

「・・イ・ソンミョンの嫡男
チョニ・・・だが、妾の子と言う訳だ
あいつは、俺の事を感づいてはいない
恨みを晴らそうと、私兵を探して 
いたとき飛び付いたと言う訳よ」

「…聞いてもいないことをよくしゃべる
奴だな!」

チョンスがそう叫ぶと、き--んと
剣のぶつかる音が、部屋の中に響く
互いに睨み合い、そのまま戸を蹴破り
庭までなだれ込む

元の兵士は部屋の中に留まる者と
加勢に飛び出す者と、二手に別れる形と
なった


「◆○※□★★!!」

と、意味不明な元の言葉を叫ぶと
兵士は、ミントとアルへと
一歩、二歩と近寄る
剣を構えきりりと前を見据える
ミントとアル!

始めに剣を交えたのは、武閣氏一
腕が立つと言われるミントだった

ぐっと歯を食い縛り、剣を交える
ミント。

「おなごとて、男の貴方方には
負けない!!甘く見るとその若さで
黄泉の国に行くとこになるわよ!」

ミントは声を張り上げるが
兵士は言葉が理解できないのか
首を捻り、にやりと笑みを浮かべる
だけだった

兵士の隙をつき
ミントは、小刀を取りだし兵士の懐に
潜り込み突き刺す





「イ・ソンミョン!そなた先程の捨て
台詞はどう言う意味なのだ!」

縄で縛られ、王様の御前に膝まずく
イ・ソンミョン…

「・・・」

「ほう…拷問を所望しておるようだな
アンジェ!こやつにどのような
拷問をしても許す!口を割らせろ
よいな、余も共に参る!」

「はっ!、お任せを」

禁軍がそばに寄ると
イ・ソンミョンは慌て始める

「王様、お待ち下さい…話します
拷問だけはお許し下され・・・」

「ほう…ならば聞かせてもらおう」

王様は腰を上げた玉座に
再び腰をおろすと…

イ・ソンミョンは徐に口を開き
すべてを話しだす


「・・・ドチ!チェ尚宮を呼べ
すぐにだ!」

事の子細を聞いた王様は、顔色を
変え、チェ尚宮を呼ぶ

「王様お連れ致しました」

「王様…私めに火急の用件とは」

「チェ尚宮…腕が立つスリバンを
彼の地へと向かわせるのだ
こやつは、医仙殿を狙うつもりで
腕の立つ私兵を、向かわせておる
ようなのだ」

「王様、今から彼の地に送っても
到底間に合う筈がありませぬ
大護軍が、こやつの私兵になど
遅れを取るなど、あり得ませぬ
故に、落ち着いて下さいませ」

「そうか、そうじゃの余としたことが
大護軍ともあろう男が、容易く
医仙殿奪われる筈がないの…
イ・ソンミョン聞いておったの?
そちの企ては、大護軍の手により
潰される諦めよ、そちの処分を
言い渡す!親元派イ・ソンミョン
医仙殿を拐かし、元に連れ去ろうと
した罪、チェ家の屋敷に刺客を送りし
罪、王宮を騒がし罪どれも軽くはない
そして一番の罪は、元と内通し
高麗を陥れようとしたこと!
よって、イ・ソンミョン、斬首を
申し渡す」

「王様・・・」

「黙らぬか!!即刻執行せよ
イ・ソンミョンに加担せし、親元派は
自ら、名乗り出たなら流刑に留めるが
後々詮議により、名があがりし者は
同罪とする、よいな!」







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