木春菊  [偕老同穴] 証 28 | シンイ二次小説でんべのブログ

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くヨンは叔母と別れると、ウンスが
私室に戻って来る前に話をせねばと
チュンソクを呼びつけ、椅子にどかりと
腰を下ろすと、宣仁殿でのやり取りを
話す


「チュンソク、此度王様の命により
彼奴を葬る事ができる、されど王族故
公にはできぬのだ、分かっておるとは
思うが他言無用…良いな!」

「はっ!承知しております
で、大護軍人選をせねばなりませぬが
どのように致しましょう」

「武閣氏二人、スリバン二人、
チョンスも連れて行くが、元の使者も
彼の地で、眠って貰うつもりでおる
腕の立つものを四、五人貸しては
貰えぬか」

「はっ!では、某がお供致します
後はトクマン辺りは・・」

ヨンは、チュンソクの言葉を遮り
顔を眉間に皺を刻み、言葉を繋ぐ


「彼奴を葬る事を他言されてはならぬ故
トクマンでは無理があろう」

「されど大護軍、腕はまぁ…それなりに
後は…チョモは、王様警護から外せま
せぬ故致し方ないかと」

「はあ…トクマンを連れて参れ
俺が直接話す」

チュンソクは一礼し、私室を後にすると
すぐにトクマンを連れ戻ってくる


「大護軍…トクマン参りました!が…
俺、何か仕出かしましたか?」

「トクマン!これより話す事、王命でも
あるが、他言せぬと誓えるか!」

「はっ!王命とあらばこの命に代えても
誓います!」

トクマンは胸を張り答えているが
ヨンの前では、禁句と言う事を
やはり忘れている

「バシッ」と後頭部を叩かれ
我に返る

「お前だけは・・命は容易くかける
ものではないと何度も言っておろう」

「すみません!王命と言う言葉に
緊張していました…でも痛いです」

トクマンは涙目で訴える

そんなトクマンを睨み付け、ヨンは
事の子細を話す


「分かったな、トクマン他言無用ぞ
ん?トクマン…何故お前が泣いて
おるのだ」

「・・漸く王妃様の恨みが晴らせる
のですね…こんな俺でもあの時
赤子が流れてしまったと聞いたら
悲しくて…辛くて…悔しくて
己の不甲斐なさに腹が立ったものでした
大護軍、俺付いて行きます
そして彼奴の亡骸に○ょんべ○
ぶっかけてやります!」

「気持ちはわからいでもないが
死者を冒涜する行為は止めろ
分かったな、トクマン!」

「はい・・大護軍…」

二人に一礼し、しゅんと肩を落とし
トクマンは私室を後にする





「ただいま…」

兵舎のヨンの私室に、ウンスが
テマンに付き添われ戻って来る

「ウンス…迎えに行けずすまなかった」

「いいのよ、ミントとアルも
兵舎の門まで一緒だし、中ではテマン君
が護衛してくれたし、全然大丈夫だった
わよ…ふふふ」

「侍医はなんと?」

ヨンはウンスの手を引き
長卓の椅子に、腰をおろす
手助けをしながら優しく問う

「もう…過保護なんだから
これくらい大丈夫だってば…」

「されど、そこの階段に躓き転んでも
したら如何する、床が滑り尻もちを
つかぬとも限らん」

「私って、そんなに抜けてるかしら…
それに、どうしたのこのクッション?
えっと敷物の事なんだけど…」

「ああ、チュンソクの許嫁が
尻が冷えぬ様にと、ウンスに縫うて
くれたらしい…チュンソクが持って
きたのだ」

「まあ…ほんとありがたいわ
お礼言わなくっちゃ、木の椅子は
確かにひんやりするし、硬いのよ」

ウンスが手に持つ敷物は
赤、淡い桜色、黄色と
色とりどりの端切れを縫い合わせ
殺風景な私室に、花を添え
チュンソクの許嫁サムのセンスの良さが
うかがえる代物であった

「パッチワーク調にしてくれたのね
素敵だわ…中身は綿は貴重でしょうから
古着でも詰めてくれたのかしら…
敷くのがもったいないけど、折角だから
使わせて貰おうかしら…ふふふ」

「女人の身体の仕組みは、男には
わからぬが、冷えは禁物なのであろう
チュンソクの許嫁は、兄がおり
その嫁御が、懐妊しておると言って
いたように記憶しておるが…」

「あら、随分詳しくご存知な事!
私以外の女に目が向くの?」

ウンスは椅子に腰掛けぷぅ~と
頬を膨らませ明後日の方角を向く

「そんな筈がなかろう
聞いてはおらぬが、チュンソクが
何度も話す故、記憶に残ったまでの事
俺が、ウンス以外の女人を
目に止める訳がない、分かっておろう」

「・・・」

返事がないウンスを
椅子ごとふんわり抱きしめ
頬に口付けを一つ落とす

「・・それじゃ、足りない・・」

「真か!足らぬなら仕方あるまい」

ウンスが頬を染めぽつりと呟くと
ヨンは、片頬をあげ
その口を啄み始めていた…

「はあ…ヨンっ苦しいわよ、息が
出来ないじゃない…」

「すまぬ、つい…されど
足らぬと言ったのウンスであろう
男たるもの期待に答えねばならぬ故
仕方あるまい」

ヨンは、ウンスの朱色に火照った顔を
覗き見ると、にやりと笑みを浮かべて
いた

「・・してウンス、侍医の話は?」

「イム侍医が言うには・・・・」

ウンスは、トギやポンが同行することを
話して聞かせるのだった





○の中は下品な言葉使いの為自粛
しておりますm(_ _;m)三(m;_ _)m

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