木春菊  [偕老同穴] 証 26 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「女だから、身分が低いからって
男の人にあんな言い方されるのは
どうにも我慢出来なくて・・・
ご迷惑お掛けしました」

ウンスは王様に深く頭を下げる

「済んだこと故…気になされるな
だが…無茶はしてはならぬ
気前よい啖呵は良いが、血の道が
浮き出ておった故、倒れやしまいかと
気を揉んでおったぞ」

「王様・・ご迷惑をお掛けしすみませぬ
医仙の破天荒な振る舞いを、お許し
頂き感謝を申し上げます」

「よいと申しておる、そのような事より
大護軍…あやつらをどうしたものかの
この際新元派を一掃出来ぬものか?」

「はっ、新元派を一掃するのは容易い
事と思われますが、相手が次皇后と
なると、少々面倒な事になるやも
知れませぬ…」

「面倒な事って…戦があるかもって事?
でも、キ・チョルは自分の内功で
亡くなったんだから、おかしいわよ」

「医仙殿、こじつけに過ぎぬのだ
元は、この地を我が物にしようと
あれやこれやと難癖を付け、攻め入る
隙を伺っておるのだ
此度は、徳成府院君の事を持ち出して
おるだけ故、例え医仙殿が
元に参ろうが、何も変わらぬのじゃ」

「王様次皇后に、文をお願い
出来ませぬか、元の目先を変えねば
なりませぬ…彼奴を見つけたと」

「彼奴とは徳興君の事か」


徳興君の名が王様の口から漏れると
ウンスの身体一瞬強張る
ヨンは、そんなウンスの身体の異変を
すぐさま感じとり、その身体をふわりと
包み込む

ヨンは王様に一礼すると…

「貴女を渡すつもりなど、微塵もない
徳興君は罪人故、貴女の目に映る事も
ないのだ、秘密裏に行うが、無事元に
戻れるとは限らぬ故…」

「大護軍…ソンユと同じ・・・
おお…すまぬ、愚問であったの…
王妃に赤子が出来るまでと、猶予して
おったが、最後にこの地の為に
一役買って貰うのがよかろう」

王様はにやりと片頬をおあげになる

「王様、某に一任して頂けましょうか」

「適任は大護軍しかおらぬであろう
だが、医仙殿はどう致すのだ
新元派が強行手段に出ぬとも限らん
王妃の元で、そちが戻るまで
過ごして貰うのも、一つの策と思うが
如何する?」

「王様、文が元に届き、早馬が戻るまで
暫し刻がございましょう…某に考えが
ございますれば、暫し猶予を頂きたく
お願い申し上げます」

「相分かった…すぐに文を認め
早馬を遣わす故、後は任せる」

「はっ!ありがたきお言葉痛み入ります」



二人は一礼し私室を後にする



「ウンス、新元派はイ殿だけではない
出仕の折は、俺の私室で過ごして
くれぬか?身重の貴女に手を出す事も
あり得る故」

「貴方の部屋で過ごすの?」

「俺が護るのが一番よかろう
典医寺へは話を通す故、侍医も
分かってくれる筈よいな」


ウンスの瞳は、僅かに不安気に揺れて
いたが、それでも強気にこくこくと頷く

宣仁殿から兵舎へ向かう道すがら
ヨンは、胸の内をウンスに話しながら
ウンスが転ばぬ様に、確りと腕を絡め
歩を進める


短い~ごめんなさい
土日は駄目だ~m(_ _)m


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