木春菊  [偕老同穴] 101 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「チュンソク!随分と賑やかではないか
暇などない筈!いつも言っておろう
身体を休めるか、鍛練しろと」

「はっ、すみませぬ、お前達無駄口は
しまいだ!さっさと持ち場に付かぬか」

「まったく…チュンソクまで輪に入り
無駄口叩くとは、戒めねばならぬ
立場であろう?まあよい、ハヌルを
呼んで参れ」

チュンソクは一礼するとその場を
後にする


「入れ!」

兵舎の私室の前に、チュンソクが
立つと、声を掛ける前にヨンが声が
聞こえる

「はっ、ハヌルを連れて参りました」

「ハヌル…戦は体格が良いからと
切り抜けれる物ではない、命の取り合い
敵も生き残りたいが為必死で襲い掛かる
それをまともに、身体で受けていては
命が幾つあっても足らん、わかるな?」

「は、はい!」とハヌルは畏まり
拳を握りしめ声を絞り出す
ヨンはそんなハヌルに向かい

「畏まらずともよい…」

「で、ですが、滅多にお目に掛かれない
大護軍様にこうして、お言葉を直接
賜っております、俺はもういつ死んでも
本望です!」

バタン!と椅子が倒れる音がすると
同時にヨンが立ち上がりハヌルの
腹に拳を一発食らわす

「馬鹿者!!命は無駄にするな!
例え言葉のあやだとしても容易く口に
するものではない!」

「ぐっっ」と呻き声をあげハヌルの背が
丸くなる

「身体をもっと引き締めろ…これでは
素早く身動き出来まい、俺が相手を
してやる、練兵所へ参るぞ」

「はい!!」


練兵所へ着くと遠巻きながら眺める
新入りに向かいヨンが声を張り上げる

「新入り!皆で掛かって来い!
稽古をつけてやる、どれだけ命が大切か
身体に叩き込んでおけ!」

新入りが、一斉にヨンの回りを木刀を
持ち取り囲む
嬉しそうに、瞳を輝かせる新入りも
おれば、ぶるぶると身体を震わせるいる


「来い!」とヨンは木刀を構え瞳を瞑る
各々の気を探りヨンはふぅ~と息を吐く

身体の軸を動かす事なく
新入りに向かい眼を開いた



一方トクマンはチェ尚宮の元にいた

「どうした?あやつのことか」

「はい、チェ尚宮様にちょっとご相談が
ありまして…」

トクマンは昨夜の話を聞かせる

「私もウンスから貰っておる故
返しは、一口かませて貰うが
されど幾分大袈裟過ぎぬか?」

「ですが、チェ尚宮様…食べ物でしたら
すぐになくなってしまうので、先で
赤子が出来た時、家族で癒しの場に
なればと思い、形に残るでしょうから
俺ら迂達赤の思いが籠っています」

「成る程な…二人には内密にするのだな
分かった、私に案がある故任せろ」

「はい、宜しくお願いします」

「ああ、分かった」

トクマンは一礼し、その場を走り去る

あやつがここまで慕われるのは
ひとえに、ウンスのお陰かも知れぬ
叔母はそう思い、雲の隙間から顔を
覗かせるお日様を見つめていた

「さあ、忙しくなるぞ…」と己に
渇を入れへ坤成殿の中へと姿を消した



「どうしたのじゃチェ尚宮?
顔が崩れておるぞ…」

「王妃様お戯れを…このチェ尚宮
おそばにおるときは、王妃様と赤子の
事だけを考えております故、決して
そのような事はありませぬ」

「そうであろうかのぉ~幾分目尻が
下がって見えておるが…遠慮はいらぬ
申してみよ」

チェ尚宮は「はあ~」とため息を吐いと
事の子細を詳しく話す事にした

「妾も、その話に加わるとしよう
赤子がこのように授かったのも
義姉様のお陰じゃ、感謝を伝えねば
ならぬでのぉ~」



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