父からまっさんとの交際の事を
指摘され、電話をすることに…。
まっさんの事を思うと
あまり仕事の事は言いたくなかった。
お金の事だって、私が好きでやってる
事だし、それで満足してるんだから、父にとやかく言われるのは、
すごくウザたかった。
でも父は、話し合えと言わんばかりに
私の前に立ちはだかった。
まっさんに仕方なく電話。
『は~い、ナナ?何してる~?』
といつもの調子でまっさんが出た。
いつもだったら、
『は~い、ナナ。まっさんと通話中!』
とバカげた返事をするんだけど、
今日は父の手前、そんな応対は
できない。
『あっもしもし、まっさん?
あのね、その…』
となかなか本題に踏み込めない。
そんな私を察してか
『何!?なんか言いたいことあんの?』
と少しまっさんは苛立ちだした。
私は、父の顔をチラチラ見ながら、
『あのね、お父さんがね、
まっさん、働いてないでしょ?』
と言い、目をギュッとつむった。
『は?!何がいいたいの?
おやっさんが何か言ってんの?』
とまっさんは声のトーンが下がった。
『うん。お父さんがまっさんに
ちゃんと働いてもらえって。
付き合うのは、それからだって。』
私は、そう言うとすごくドキドキしてきた。
まっさんの沈黙が続く。
父は、私がきちんとまっさんに言ったことで、少しだけほっとした様子だった。
まっさんの鼻をすする音が聞こえた。
『まっさん?』
私が心配そうに聞くと、
『わかった。オレと別れれば
おやっさんは納得するんだろ?
オレの事何にも知らない人に
とやかく言われるのは腹が立つ。』
と泣きながら半ばキレ気味に話出した。
『違うっ!まっさんがちゃんと
仕事見つければ、お父さんも
納得してくれるって!』
私は、慌ててまっさんを説得する。
それが逆効果だった…。
まっさんは、
『わかった、わかった!
ナナ達は、オレがいなくなれば
それでいいんだろ?
じゃあ、ナナの前からいなくなって やるよ!はい、おしまい。』
と一方的に電話は、切られてしまった。
その瞬間、私も涙が溢れてきた。
呆気ない終わり…唐突すぎて、
子供の様にわんわん泣いた。
そんな私を見て父は、
『その程度の男だったんだ!!』
と言った。
父は、間違っていない…それは、
わかる。
だけど、こんな終わり方は痛すぎる。
ただ、私は少なからずまっさんに
[ナナの為にがんばるよ]
の一言がほしかった。
お父さんを見返したかったのに…。
[私は、ちゃんとした彼氏と付き合ってるよ]と…。