父にまっさんとの交際を
指摘され、そのまま別れ…。
こんなことで…こんな形で終わるなんて…。
まっさんは、どんな風に思ったのだろう。
私との関係は、こんなにあっけない物だったの?
電話の後、そんなことばかり考えてしまった。
あの時、父を無視して電話なんてしなければ別れなくて済んだかもしれない。
そう思うと、涙が溢れてくる。
次の日、泣きはらして目がパンパンの私を見て、職場の人たちはすごく心配してくれた。
励ましの飲み会もひらいてくれた。
みんなの気持ちはうれしかったけど、
私の頭の中は、まっさんでいっぱい
だった。
前みたいに迎えに来ることもない。
電話もメールもない。
声が聞きたい…今すぐにでも会いに行きたい。
お酒が進むにつれ、励まされるどころかどんどんとまっさんへの気持ちが強くなる。
酔いもあったせいか、店長の前で、大泣きしてしまった。
店長は、
『ナナは、器量がいいからすぐいい男みつかるよ。』
と言ってくれた。
だけど、その言葉に対して素直に
『うん、がんばる。ありがとう。』
と言えなかった。
[私には、まっさんしかいないんだもん。]
と思ったから…。
毎日が辛い…。
今までこんなに大きな失恋を
したことがなくて、私の心はポッカリ穴が空いたようだった。
失恋ソングなんて聞かなきゃいいのに、わざわざ選曲して泣いてみたり。
まっさんと行ったお店に行って、
思い出に浸ったり。
まっさんに会いたい…その気持ちで
いっぱいだった。
まっさんを忘れるどころか、
どんどん募る想い。
浮かれバカの私もいない。
諦めももちろんあったけど、
[まだ、好きでいていいよね?]
なんて気持ちもあった。
好きな人を忘れるにはどれだけ時間をかければいいんだろう…。