■4/5(月)

あいにくの雨で

自転車を諦め、徒歩で大学に向かう

駅前のカフェでモーニングを頼み

雨やな、憂鬱やな、などと考えていたら

行きの電車賃を使いきっていた事に気付く

慌てて郵便局へ


・・・


何とか大学に着き

メディアルーム(PCだらけの大部屋。学生が自由にネットを使える)へ行き

学生IDと、メールアドレスを取得

『@▲▲▲.waseda.jp』のドメインが眩しいぜ


・・・


その後、研究室へ

D生のババ氏に色々レクチャー頂いた後、2人で昼食を摂る

大学のすぐ近くにある『ひまわり』という中華料理店

量が多くて、ご飯はお代わり自由で、何より安い


・・・


帰宅後は

カラーボックスを5個積み上げて

簡単な本棚をつくった

それでも、持ってきた本は全部収まりきらんくて

その上、構造上ひどく安定感に欠けている

地震が起きたら大惨事が引き起こされるであろう事必至だ

考えたくない


・・・


■4/6(火)

晴れていたので自転車で大学へ

研究室には人がたくさんいて

それぞれの色んな動きが始まってきてるんやな、と感じる

この日は研究室の無線LANを使って

ipod_touchでネットを試してみた

設定が未だによく分からんけど

こういう感じで

外出先なんかで、この小さい端末でネット作業ができたら

相当便利な予感がする

やっぱ家にネット繋ぐべきかな…

後、大学生協でmac版のofficeを見に行った

\25,000、実に高い

でも必要やなぁ…


・・・


昼過ぎに大学の近くのラーメン屋へ

『学盛\650』なるメニューがあり

興味津々で頼んでみた

冗談のように積み上げられたもやしの山

山のちょうど半分、影が差したようにチャーシューのぶつ切りが重なっていて

そのふもとにごっそり詰め込まれた麺は

地下に幾重にも張り巡らされた坑道を思わせる

とまぁ、格好よく例えてみたけど

腹一杯になるどころか

完食後はしばらく動けんかった


・・・


新鮮でわくわくする日々は

しばらく続きそう
■4/1(木)

早朝、福井からの夜行バスが東京に到着

いよいよ東京生活がスタート

と息巻いてはいたものの

書類に書いてある住所だけでは

入居予定のアパートの位置が全く分からない


・・・


何とかたどり着いた最寄り駅・中井にて

東京23区の地図本を購入

これからお世話になるであろう一冊だ


・・・


それでも的確に新居を探し当てる事が出来ず

結局その辺の人に道を尋ねて

ようやく、まだがらんとした部屋に辿り着いた


・・・


色んなところに電話をかけて

電気、水道、ガスを通してもらう

それでもすべてが終わった後は

どうしようもなく暇で

持ってきた寝袋にくるまりながら

久しぶりの本格的な孤独に耳を傾けながら眠った

新鮮さと寂しさが

カフェオレのように混ざり合ったこの感覚は

福井にやってきた頃にも似ている


・・・


■4/2(金)

ぐずついた天気の中

大学の入学式に出席

何せ学生が多い大学やから

学部生と院生とで

それぞれ別の日に入学式が行われるのだ

壇上に何やら偉い人たちが昇り、何やらありがたい言葉を頂くという

入学式丸出しの光景でさえ

人数から何から、さすがに規模が大きい

そこまで感慨深いものではなかったけど

いよいよだ、という気持ちは

やっぱり少しはある


・・・


その後研究室に行き

何人かのメンバーと、教授に挨拶

スーツのまま、すぐにまた大学を発って

新宿界隈をぶらついて、自転車を購入

白いボディのかっちょいいやつだ

何年も乗り倒すつもり


・・・


買ったばかりの自転車にまたがり

そのまま生活物資もちょこちょこと購入

住み始めたばかりの家はまだまだ

足りないものだらけやけど

福井を発った時の反省点として

あまり余計なものを集めたり

溜め込んだりしないようにしようと思う


・・・


■4/3(土)

真下の部屋と、向かい合わせの部屋の方に

用意しておいたお土産をぶら下げて挨拶しに訪ねた

おばちゃんと、外国人の女の人で

今後関わる事はないやろうけど

まぁ一応、顔馴染みにはなったので安心

おそらく中国か韓国か台湾かのその女性は

すぐに訪ねてきて、お菓子をくれた

何か気ぃ使わせてもたかな

さっそく食べてみようかと思ったけど

パッケージに並ぶ異国の言葉が何やら不気味で

未だに封を開けれずにいる


・・・


諸々の事情で

『メリー号』という名前がついた自転車に乗って

生活物資の買い出しがてら

色んなところを探索した

季節柄、どこでも桜が咲いていて

ちょくちょく自転車を止めて

携帯のカメラで写真を撮る

早よデジカメ修理せな


・・・


■4/4(日)

雨が降りそうで降らない曇り空の下

この日も生活物資を買いに行く

カーテン

テーブル

ガスコンロ

書類ケース

etc

etc

etc

お金ないのに


・・・


早く生活リズムをつくらんと
都の西北

とある大学の

とある研究室から

久しぶりに日記を綴ります


・・・


3月の後半は

突然速くなった時間の流れに

否応無く流される形で

それでも自分なりに必死で

頭と体を動かしてはいたけど

気がつけば過ぎていたという印象しかない

そんな激流の中で

同胞の前で泣いたり

後輩に見送られたり

親友と飲んだり

彼女が出来たりした


・・・


いま言える範囲で

東京について考察すると

人がとにかく、たくさんいて

でも皆が皆、他人同士やから

そういう隔たりのようなものが

目には見えんでも、おそらく存在していて

その隙間を埋めるように

緑(この季節なら桜)が茂っている

そういうよく分からないバランスで

成り立っているまちだと思う


・・・


またゆっくり

1日1日を書いていきます
■3/17(水)

昨夜、日付を通り越して帰宅した後

四條氏と飲みながら電話で話した

生きていく上で合わせるピントは

相対的にいえば

自分は目の前ばかりを見過ぎていて

行き着く先の目標を見失いがち

逆に

彼は遠くに焦点を合わせるあまり

身近な色々をかき込み過ぎている


・・・


手段と目的を

混同しないようにと

少し前から

そのことを殊更、意識してきた

例えば

論文を書き上げるということは

修士過程終了の条件ではあるけど

それは目的ではない

大学教育の中で、カリキュラムを消化する事で

その先の世界で役に立つようなものを

ある程度、取捨選択した上で

しっかりと身に付けること

その手段が講義であり課題であり

論文執筆であるわけやから

「修士論文を書き上げた」段階の、更に向こう側を

意識していこう、という話をした

しんどくて、難しい事やけど


・・・


起きたのは昼前

研究室に行き、作業を進める

でも今日はデスクの片付けが主で

作業の進展はあまりなかった

レジュメや本、コピーした論文なんかが

雑多に積み上げられた自分のデスクは

まるで無秩序な高層化が進んだ

一昔前の都市のようで

皮肉や…と苦笑


・・・


リンちゃんと一緒にごはんを食べる約束をしていたので

正門で待ち合わせして

昨日と同じ『粋女』へ行った

もううすうす感づいてはいたけど

結局飲んでしまった


・・・


リンちゃんも4月から東京らしく

次は東京で飲もーか、と約束

実際はそんなに頻繁に会えんのやろうけど

やっぱり東京に行く同期がいると

少しほっとする


・・・


あと一週間で卒業式

その一週間先には、もう東京にいる

あまりにもリアリティが無くて

ぼけっと考えることしかできんなぁ

くそ、楽しみなはずやのに

■3/15(月)




少し前から




随分と電池の保ちが悪くなった携帯を




この日、ショップで修理に出した




知らん間にたまっていたポイントで




無料でほぼ新品にできるみたい




今使っている機種が気に入っているので




機種変更はせずに




できるだけ修理修理でつないで




ずっと使い続けていけたらいいなと思う






・・・






修理の間、代わりに使うことになった代替機は




おそらくそれなりに新しい機種なんやろうけど




もーむちゃくちゃ使いにくい




電話はともかくとして




メールを打つのにストレスがたまる




でもそういう時に限って




メールも電話もあんまり来ないもので




世の中はうまく回っとるんやな、と思うけど




少し寂しい感じもする






・・・






■3/16(火)




昼から研究室へ




修士論文のフォーマット修正を




カタカタと進める




途中で先生に頼まれて




研究室のPCのネットワーク関係の諸作業を




ちょこちょことやったりもした




あと半月でここを離れる身




それが研究とは関係ないものであろうとも




できるだけ貢献して去りたい






・・・






たっちゃんと少し話し込んだ後




久しぶりに『粋女』に食べに行った




彼女は大学に残って博士課程に進学する、いわば同志




『同志』という言い方はオーバーかもしれんけど




研究を続ける立場にいる以上




舞台は違えど同じ立ち位置にいる人の存在は




自分にとっては心強いし




これからも刺激になっていくんかな、と思う




晩御飯だけ、と思っていたけど




やっぱりここに来ると飲んでしまう




他の常連さんと、わいわいと笑いながら




生ビール、熱燗、芋焼酎とアルコールは進んで




普段ゆわんようなプライベートな事も




少しぶちまけていたような気もする






・・・






決まった進路を誰かに報告したり




これからの事を話したりする時




例えば




**「進路決まったの?どこ?」




自分「東京で研究を続ける」




**「東京って、どこかの大学?」




自分「うん、早稲田」




**「えっ早稲田!?おめでとう!!すごいね!!」




自分「ありがとね。」




**「じゃあ将来は教授だね」




自分「うーん…なれればええけど笑」




**「大丈夫だって!!きっとなれるよ」




自分「ありがと。がんばるわ」




まー大体こんな感じの会話になるけど




そういう時、何となくやけど




自分の中で




自分を他人のように見ているような




現実を置き去りにしている感覚がある




うーん、うまく言えんけど




心地よいままに身を任せとるというか




どこか、まだリアリティを感じていないような




感じたくなくて、立ち尽くしているような




自分の進路の危うさから、自分を遠ざけているような






・・・






4月から、おそらくぶち当たる様々な壁




もうそろそろ見据えていかなあかんはず




『進路が決まった』というフェーズに




いつまでも留まってはいけない

■3/8(月)

入学書類を書くため

久しぶりに特急に乗って地元へ

昼には到着する予定が

寝坊のため、結局実家についたのは夕方


・・・


実家を離れて4年

これからもしばらく地元には帰らない

そんな状況の自分にとっては

愛犬ルーの散歩とか

姉や弟との会話とか

実家での、かつて日常やった色々に

『いつも通り』でもなく『懐かしさ』でもなく

『新鮮さ』を感じてしまう

これってどうなんやろ


・・・


久しぶりに布団で就寝

夜型生活が染み込んだ体の

疲れがいくらかはとれた気がする


・・・


■3/9(火)

この日は

神戸土産を誰に買おうかな、とか

帰りのバス予約せねば、とか

そういう事を考えながら

実行に移す気も起こらず

実家でごろごろ

日が暮れた頃

重い腰を上げて

入学書類をやっとこさ埋めた


・・・


■3/10(水)

昼過ぎに実家を出発

梅田で土産を買って

ついでに本も何冊か買って

福井行きのバスに乗り込む


・・・


視覚デザイン研究所『巨匠に教わる絵画の見かた』

色んな絵画を時系列的に追う内容の中に

画家同士の確執や子弟関係、作品に与えた影響といった

バックボーン的な流れが

随所に織り込まれていて

素人の自分でも、しっくりと読み応えのある本やった

こういう事を知っていくにつれ

やっぱり絵画を生で見てみたい、と思えてくる


・・・


■3/11(木)

入学書類を鞄に詰めて

福井駅から夜行バスに乗り、東京に向かう

試験は終えて、合格通知がきて

今回はいわば、その次の段階

プレッシャーを感じる必要は無いんやけど

それでも東京に行くのは少し緊張感がある


・・・


■3/12(金)

06:00過ぎに新宿駅に到着

少し時間を潰した後

荻窪にある中島さん宅にお邪魔し

荷物を置かせてもらい、大学へ向かう

入学書類の提出は

びっくりするぐらいあっけなく終わり

研究室のゼミの時間まで

住む場所を探す事にした


・・・


大学生協の窓口で紹介してもらった不動産屋は

びっくりするぐらいてきぱきと

自分の条件に合った部屋を

次々と探してくれた

まぁそもそも自分の条件が

『家賃¥50,000代、大学からチャリ圏内』という

東京という場所を考えると

無茶苦茶な条件やったので

逆に探しやすかったんかもしれん

いくつかの候補を絞り込んで

次の日の朝一に全部見に行く約束を取り付けて

そろそろゼミの時間


・・・


15:00から始まったキックオフゼミは

議論を交わすというよりは

B4生をはじめとする、4月からの新メンバーのための

顔合わせの意味合いが強い

自己紹介に始まり

教授の話や研究室のスタンス

簡単な年間行事の紹介など

和やかにゼミは進む

ようやくここまで来たなぁ、と

感慨深くもあった


・・・


そのまま新歓コンパになだれ込む

去年の夏合宿、冬合宿で

既存メンバーはだいたい顔馴染みなので

たまーに下ネタも飛ばしたり

助教の方に、今年1年間の自分の立ち位置を確認したり

わいわいと楽しく飲む

その後はカラオケ

次の日の予定も考慮して

途中で抜けて終電で帰った


・・・


■3/13(土)

06:00過ぎくらいに起こしてもらい

シャワーを浴び、朝食を頂く

大学前で不動産屋の人と待ち合わせて

前の日に絞り込んだ3件の部屋を見に行った


・・・


3つに絞った、と言っても

自分の中では、ほとんど本命は決まっていて

実際に部屋を見ても、それは揺るがず

ほぼ即答で最終決定を下した


・・・


古くて坂の多い商店街を抜けた先にある

ロフト付きの、天井の高い部屋

家賃¥53,000也

なかなか良いんちゃうかな?


・・・


入居の仮手続きを済ませ

すべての予定を消化したのが14:00過ぎ

auショップで携帯の充電を済ませ

本を何冊か買い込んで

前から行くと決めていた代々木公園へ向かう

昼下がりの東京は暖かくて

少しずつ春が来てるんやなー、と思う


・・・


西島大介『凹村戦争(おうそんせんそう)』

適当で不思議な話、というイメージが残る物語

退屈を壊したい、というスタート地点は

浅野いにおに近い感じもある

何度も読む事で新しい解釈がまた生まれそうな一冊


・・・


中島さんの家で夕食を頂き

新宿から夜行バスに乗り、福井へ

どこぞの誰かのいびきのせいで

全然寝れんかった


・・・


■3/14(日)

06:00頃に福井駅に到着

寒さと疲れに勝てず

タクシーを使って帰った

帰宅後はすぐに就寝


・・・


そのまま夕方まで眠って

17:30頃に福井駅へ

カトーさんと待ち合わせて

LOFTで同じ手帳を買った後

片町の『和ぼうず』で飲んだ

日曜の片町はびっくりするぐらい人気がない

その後『UNCLE』でまた少し飲む

色々と話し込んで

あっという間に終電の時間


・・・


福井でやらなあかん事は

まだたくさん残っている
ぅあー

ばたばたや…


・・・


■3/4(木)

この日、早稲田大学の掲示板には

自分の合否が掲げられているはずで

日程や予算の都合上、現地に行かん自分は

合否が書かれた郵送を待つことになる

待つことしかできない


・・・


今日は長い1日になるなー、という気持ちは

正直言ってほとんどなく

他人事のように

一歩二歩、離れた場所から

この状況を見ていた

大きなプレッシャーから自分を遠ざけるための

ある種の防衛本能

或いは脊髄反射のようなもので

意外と誰にでもあるのでは、と

それすら他人事のように思う


・・・


児童館から電話があり

突然の出勤

「ま、しばらく合否は忘れなよ」という

何かの暗示か

や、そないに気負ってないけどなー、と

自問自答しつつ、でも顔は笑顔で

子供たちと遊ぶ


・・・


家に帰ると

A4の封筒が一通


・・・


紙幣や誓約書

或いは赤紙のような

力、或いは価値を含んだ『1枚の紙』

別に珍しくはないし

世間一般には色々ある


・・・


しかし

1年以上迷い続け

ようやく重い腰をあげ、腹を括った

1人の男に

小さくガッツポーズさせるだけの意味を持ったその紙は

その日のその男に言わせるならば

地球で一番重い紙切れだ


・・・


まぁ、要は合格です


・・・


少し落ち着いてから

家族、親友、お世話になった人に

電話やメールで報告した

そして同時に改めて気付く

自分の合格を

伝えたい人が存在しているという事

喜んでくれる人が存在しているという事

合格云々以上に

それは幸せな事だ


・・・


夜が静まりかけた頃

いつもよりほんの少し高い缶ビールで

四條氏と電話越しに祝杯を挙げた


・・・


徐々にまず/踏み固めつつ/ある位置で

追い越し待ちの/親友であれ


・・・


■3/5(金)

17:00から図書館

そういえばこのバイトは今日で最後で

職員のアミモトさんと

いつもより多く話をした

楽しくてリラックスできる職場やったなー

この職場なら

何十連勤でもできる、と

初めて思えたバイトだ


・・・


穂村弘『本当はちがうんだ日記』

劣等感に満ちたユーモアであふれている一冊

それでもあんな短歌書くんやもんなぁ

何だかんだでこの人は奇才だ


・・・


■3/6(土)

10:30から児童館のバイト

着くとすぐに子供たちに

「宝探ししよー」と出迎えられる

用意周到な事に、もう隠してあるらしく

ヒントをもらいながら

倉庫やら工作室やらを走り回って探し

ようやく見つけた1枚の紙切れ

そこには一文字「と」と書いてあった

何やこれは、と思いつつも

全部で10枚近くの紙切れを見つけて

その一文字一文字をつなげて

自分はようやく理解した

「のだせんせいさようならありがとう!!」

畜生、ホンマに『宝物』やんけ、と

泣きそうになり、必死でこらえる


・・・


夜はカトーさんと

『さんさん』で食事をして

そのあと何となく

海を見に行こう、という事に

寒くて、真っ暗で、波は荒れていて

ムードもへったくれも無い中

とりとめもなく話しながら

時折へらへらと笑いながら海岸線を歩く

しばらく日本海も見れへんな、と思うと

こういった些細な事が

のちのち貴重な出来事になるんかな、と思う

そういう事を考えていた


・・・


その後マクドで色々話して

日付が変わる頃に家に到着

何か久しぶりに

色々忘れて楽しかった


・・・


■3/7(日)

この日は池田町へ

『雪どけ村の工房市』を覗きに行った

町内外を問わず

手作りの品だけを持ち寄る

バザーのようなイベント

去年は自分も

大学の子と、2人で出品したけど

今年は修論が切羽詰まってたのと

一緒にやる人が見つからなかったのとで

実質的な参加は見送った

けど、せめて顔だけでも出そうと

見なれた山道へと車を走らせる


・・・


あいにくの雨模様の中、会場に着くと

もうすでに顔馴染みの人がたくさんで

「あら久しぶりやのー」と声をかけてくれた

世間話なんかの後、進路の報告も少し


・・・


けい姉がふと口にした

「誰かと疎遠になっても、そんな事関係なく自分の日々は続く」

みたいなニュアンスの言葉が印象に残った

人間の『慣れ』とは不気味なもので

どれだけ悲しい別れがあっても

或いは徐々に疎遠になっても

自分の範囲というか、身近な環境の中だけで

気持ちをやり繰りできるような

そういう意識構造を、ヒトは持っていて

涙を流した卒業式、とか

もうしばらく会えないあの人、とか

緩やかなスピードで

それらはどうでもよくなっていく

自分も、否定はできない


・・・


それでも時々は

今までの人たちとの縁を

例えて言えば版画みたいに

映して確かめれるような

そういう人間でいたい
■3/1(月)

研究室に出向き

本を読んで過ごす

ここんとこ修論や入試と

落ち着かん日々が続いていたせいで

ゆっくり本を読むための余裕が、ほとんど無かった

ここでの『余裕』という形容を明確にするのならば

『時間的余裕を絞り出すための精神的余裕』のニュアンスに近い


・・・


17:00から図書館のバイト

入試を終えて始めての出勤で

日数的にはそんなに久しぶりでもないのに

あぁ帰ってきたな、みたいな気持ちになる

大学が春休みに入ったおかげで

仕事はすこぶる暇で良い事だ


・・・


■3/2(火)

この日も昼前に研究室へ行き

本を読んだり、ぼけっとネットして過ごす

最近はMacを持ち込んで

ネットワークに接続して色々と試している


・・・


修論の本文修正という大仕事は

もうすでにToDo用件ではあるものの

試験の結果が出る4日まで

少しゆっくりしてもいいかな、と思ってしまうのもまた本音で


・・・


17:00から図書館のバイト

4月から引き継いでもらうカトー氏と一緒に入る

不意に「今日はどんな一日でしたか?」と聞かれ

こうやって日記を書くように

頭の中で今日をなぞる

あまり大した一日ではない

ブログであれ口頭であれ

アウトプットするに足るような日々の過ごし方に対し

自分は頑張れているのだろうか


・・・


■3/3(水)

この日も研究室へ

もう3月やけど

合格発表がまだである以上

引っ越しをはじめとする、次に向けてのアクションを起こせずにいる

そうなるとバイトの無い日は

本を読む事、PCをカタカタするしかない訳で

この上なく非生産的ではあるけど

家に居るよか何割かはマシかなとも思う


・・・


15:00頃に

赤ちゃんを抱えたあつみさんがやってきた

前々から連絡はあったし

そこまで印象が変わった訳ではないけど

いざ赤ちゃんを目にすると

この人はホンマに母親になったんやな、と改めて思う


・・・


赤ちゃんを抱きかかえ、あやす教授は

まるで初孫を喜ぶおじいちゃんのようで

見てるこっちも嬉しくなる

自分はというと

緊張して近づけず、目も合わせられんかった

あぁ俺は赤ん坊にまで人見知りするんか、と悲しくなる


・・・


あつみさんに促され、抱かせてもらった時は

ハレモノを触るようで

怖くて気が気でなかったけど

顔をゆっくり覗き込むと

夫・カナマル氏の面影があるなーと思う

聞くところによると

だいたい赤ちゃんというものは、はじめは父親似らしい

生みを経験できない父親への、最初の親孝行だとか


・・・


もう数日もしないうちに

あつみさんは九州に行ってしまうみたい

次に会えるんはいつかな

その時はまた、子供も大きくなってるんやろな

キレイで澄みきった眼が印象的やったなぁ
新しい相棒、Macbookで書く最初の日記だ

届いてからの数日間は

自宅で何となくいじくり回してて

今日初めて、ゼミ室に持ち込んでみた

ネットワーク接続にえらく手こずり

2時間近くの格闘の末、ようやくこうしてネット環境に居る

苦戦した原因自体はしょうもない事やったけど

ネットに繫がった瞬間

小学校の頃、初めてスーファミを繋いだ時を思い出した

あん時も相当時間がかかったっけ


・・・


キーボードはUS仕様

これはキーにひらがなが入ってなくて

(キーの真ん中に『K』とか『Z』だけが入る)

シンプルでかっちょいいのだ

しかし少なくとも、見慣れたものではないので

まだタイピングに迷いがあるけど

ゆくゆくは、これで論文をガリガリやっていく訳なので

仲良くしようと思う


・・・


■2/24(水)

週の頭から、図書館3連勤

もともと、仕事自体は楽で

給料をもらうのが申し訳ないぐらいなので

(それでも減給とかになったらスト起こすやろうけど)

10連勤でも20連勤でも一向に構わないんやけど

どうも完全に風邪気味らしく

寒気やら熱やらで頭がぼーっとする


・・・


そういう事をメールしたら

閉館間際にカトーさんが

差し入れのお菓子と、風邪薬を

わざわざ持ってきてくれた

「もうすぐ受験なんやし、元気になって下さいね」と

握ってくれたその手が

とても冷たかったのを覚えている


・・・


■2/27(土)

夜行バスで福井を発ち

この日の早朝に東京駅に降り立った

この時の時刻は06:00過ぎ

試験は13:00から

喫茶店を渡り歩いて

コーヒーをおかわりしながら

頭の中で面接試験をシミュレーションする

それでも昼までの膨大な時間は

完全には潰せなくて

携帯電話をプチプチといじったり

少し居眠りしたりした


・・・


・・・


面接を終えたのが14:00前

帰りも夜行バスなので

面接の前よりもっと、時間が空くことになる

特に行くあてもなかったので

明治通りとか、○○通りとか、**通りとかをぶらぶらと歩く


・・・


試験が終わった今の方が

かえって気持ちはふわふわしてしまうもので

まぁよくよく考えればそれは当たり前で

試験を終えた以上、もう自分の力でどうこうできん訳やから


・・・


結局そんな空き時間を

本を買ったり、それを読んだり、コーヒーを飲んで過ごす

今日だけで膨大な量のカフェインを摂った気がする

その上あろうことか一人酒までした


・・・


■2/28(日)

福井駅に着いたのが06:30頃

帰宅後は、風呂、居眠り、洗濯、居眠り、掃除、居眠り

そうこうして15:00頃、着替えて家を出る

書道の卒修展が

県立美術館でやっていて

カトーさんも出品しているらしく

前々からお誘いを頂いていた


・・・


美術館に行くと

駐車場は満車

まじか、書道すげぇなと思ったけど

美術館の別の展示(むしろこっちのがメイン)が目的らしい

会場になっている、中の小さなホールで

カトーさんと合流


・・・


受付にて、観覧者名簿のようなものに名前を書く

筆ペンで書かされるあたりが

何とも書道な感じがする

スタッフはもちろん書道部、或いは書道専攻の人間やから

後から「このノダとかいう奴の字には気品が感じられないな」みたいな風に

打ち上げか何かの席でチェックされるのだろうか

そんなしょうもない事を考えつつも

手を震わせて筆を走らせる

(本当は御礼状を送付するための名簿らしい)

思いの外汚い仕上がりになり

来ていきなりしょぼんとなる


・・・


あまり大きくない部屋に

20~30の作品が展示してあり

時折レクチャーを頂きながら

ひとつひとつ作品を見た

剣道、茶道、弓道のような

それぞれの『道』の例に漏れず

書道にも流派がある

墨の濃淡とか

字数、行数

全体的なまとまり

言われてようやく気付くような、繊細な箇所箇所に

書道家といわれる人間は意思を込めるのだ

そういえば『習字』じゃなく『書道』なんやな、と感じる

芸術他分野と比べても、全然遜色はない


・・・


建築コンペの展示会みたいに

観覧者がコメントするノートがあって

何か書いてって下さい、と促され手にする

「奥が深い」とか軽々しく書けんな、と思い直して

ペンを握った手が止まる

慎重に言葉を進めて

最後は「ありがとう」と書いた


・・・


あー

打つのにむっちゃ時間かかった

あー


随分放ったらかしにしてしまった


まるひと月か、くそ



・・・



ログイン後、見慣れていたはずの画面を見ながら


こうしてカタカタと日記を打つ事が


やたら昔のように感じる


まぁ実際、最後に日記を書いたのは結構な昔で


日々を綴る、という約束を


今回ばっかしは破ります


自分に謝罪



・・・



2月が始まってからは


やる気とか、こだわりとかが


いとも簡単に押し流されるように


修論が大詰めを迎えて


毎日毎日、ロクな食事もせず


徹夜徹夜で作業を続けていた


といったら大袈裟過ぎるかもしれんけど


それでも必死やった



・・・



少し飛ばし飛ばしで


出来事をピックアップします



・・・



■2/2(火)


池田町の本田さんと、寺口との3人で片町で飲んだ


皆が皆、夜ギリギリまでそれぞれの予定があったせいで


実際に待ち合わせて、飲み始めたのは23:00ぐらいやったかな


久しぶりに『秋吉』の焼鳥を食べた


しかしあすこは、ホンマに安い



・・・



普段は介護の仕事をしている本田さんの


まちづくりに対する意見は


リアルで、辛辣なものだった


変わった仕掛けによる地域の活性化なんかより


高齢者を取り巻く福祉や介護の問題は


実はずっと身近で、重要なのかもしれない


まちづくりを専攻しているにも関わらず


むしろまちづくりを専攻しているからこそ、かな


『普通の生活』を底上げしていく事を


いつのまにか足元に追いやって、見ぬフリをしていた


ガヤガヤと楽しく飲む感じを予想していた飲み会で


はっと気付かされた、大事な夜やったな


また色んな話がしたいと思う



・・・



■2/12(金)


修論梗概の提出を終えた2日後にあたるこの日


コンサルとの会議で、本番に先駆けてその発表をした


「面白い研究だね」「分かりやすい発表やったよ」と


言われるのは光栄な事やけど


面白い研究 → やっとる事が変わってるだけ


分かりやすい発表 → やっとる事が簡単なだけ


そういう風にネガティブに考えてしまう



・・・



会議を終えて教授、コンサルの方と『つた屋』で飲み


その後、バーで飲んでいる時に


少し進路の話になり


そこで不意に教授から強烈な叱咤を受けた



・・・



要約すれば


「そんなに急いでどこへ行く、若造よ」


という感じになるけど


実際の語気はその比ではなく


あれほど憤然とした教授の姿は初めてで


それでも一言二言、自分の意思を言葉にしたけど


「でも畜生、うまく言えねぇ」と


自分も、悔し涙を流していた



・・・



後日、教授から


「まーこないだは言い過ぎたよ」と


「それでも、話したことは理解するべき大事な事だ」と


改めて話をした


酔っていたとはいえ


あの夜、教授の仰っていた事はおそらく真実で


自分はそれを


真摯に受け止めなければならない



・・・



■2/16(火)


この日は修論の公聴会


先日の出来事がプラスに働いたのか


いつもの何割かぐらい


心臓は強くなっている感じがあった



・・・



正直なところ


学会に出しても大丈夫か、とか


他所に出せるだけの出来だろうか、どか


自分の論文のクオリティばかりが気になっていて


学内の公聴会はあんまし眼中になく


そういうのも合わさって


緊張や気負いらしきモノが何一ひとつない状態で


発表を迎え、そして終えることができた



・・・



■2/18(木)


今日はB生が卒論を発表する日


修士論文の『公聴会』に比べ


卒業論文の『発表会』は


学内に位置付ける重要さが随分と変わってくるけど


それでも一年間の成果を


皆の前で示すという点では


言う程の違いはないようにも思える


連日の徹夜で


M生総動員で発表のチェックをした後輩4人は


皆ほぼ完璧といえるプレゼンで


何とも嬉しくなる



・・・



その後17:00から図書館のバイトに入り


終わった後、のじ研に誘われて鍋パーティーに参加


M3のホリベさんに


「やーミツルの研究が一番良かったよ!!」と


本気か冗談かよく分からない言葉をもらいながらも


たらふく食べて、飲んで


そのまま研究室で眠った



・・・



■1/20(土)


四條氏の家で一泊した翌09:00~10:00頃かな


重い腰を上げて


久しぶりの男2人旅


予定していた目的地が前日に変更されるという


まぁよくあるアクシデントを乗り越え


今回、辿り着いたのは伊勢神宮



・・・



まず豊受大御神が祭られている外宮(げくう)に行き


天照大御神が祭られている内宮(ないくう)に向かうのが


正しい参拝の方法らしい


日本人として


寺社の類に疎いまま大人になってしまった事を


少し反省しながら歩く



・・・



この木は何年前からここにいるんだろうか、と


思わずにはいられんような


結構な樹齢の杉をはじめとする


壮大な自然の中に


ヒトが「すいません、恐縮です」とそっと手を添える


そういう印象を受けた


後から少し調べたところによると


伊勢神宮の建築物は


あえて簡素な造りにし、20年ごとに建て替えるらしい


その背景には


「建て替えて新しくすることで、神聖さを保つため」という


何ともスピリチュアルで素敵な理由だったり


「建築技術や伝統工法なんかをちゃんと後世に伝えていくため」という


理に適った立派な理由だったりがあるみたい



・・・



「神様は多分いない


でもいれば良いと思う」みたいな


どっちつかずの人間である自分


それでも神宮の凛とした空気が


体の芯まで届いていた


これは決して大袈裟ではない


もっとも、ただの風邪気味なんかもしれんけど



・・・



賽銭を放り込んで


手を合わせてみたけれど


頭が真っ白になって、何も浮かばんかった


もしかしたらこれも


風邪気味なだけなんかもしれん



・・・



土曜ということもあり


駐車場はたくさんの車でごった返し


神宮内も大勢の人で、それなりにごった返している


まぁおそらく神宮というところは


日本国土で1、2を争う神聖な場所で


こうして色んな所から人が訪れ、神様に願いを告げている


でも


願いは、言うなれば欲望なわけで


そう考えると、神宮は


日本で1番、清浄な空間であると同時に


日本で1番、汚い空間でもあるのかもしれない



・・・



そんなに運転してへんのに


この日は妙に疲れていて


福井に帰るのを次の日に回して


大人しく京都で一泊した


今思えばやっぱり


風邪気味やったんやろね



・・・



落ち着いたらまた


日々を綴るものとして


徐々に体裁を整えていきたいと思います


やー、しばらくまだバタバタだー