■4/24(金)


明け方、履歴書が完成


早朝に測量器具を貸し出す予定やったので


そのまま研究室で


机に突っ伏して仮眠


器具を借りに来た1年生たちに起こされて


一通り済ませた後


帰って眠った



・・・



起床後、雑務を終えて


後輩に教えてもらった写真屋で証明写真を撮る


老夫婦がやってるこの店は


不釣合い、といっては失礼やけど


何やら最新のデジデジした機材が並んでいた


そんな機材で撮影した


緊張感丸出しの自分の写真が


正直あまり気に入らなかったので


コンビニで再度チャレンジ


笑顔が気持ち悪い写真が完成


2種類の失敗作は


企業にアピールできそうにない



・・・



研究室に戻って


バスの発着場所、会場までのアクセス等々を確認した後


京福バスターミナルへ


夜行バスの座席は狭く


こんなんで朝までキツいなと思っとったけど


幸いにも乗客が少なく


空いてる座席を好きに使えた


それでもなかなか寝付けなくて


3回あった途中休憩は


すべてバスの外に出て空気を吸った



・・・



■4/25(土)


6:30に新木場駅に到着


13:30からの説明会までの


途方もない時間をどう過ごそうか考える


結果、駅前のロッテリアに居座ることにした


ホットコーヒーをひとつ頼んだ後


なんとなく本を読む


この時間のファーストフード店は


飲み明けの若者で


意外と客は多い


浅野いにおの漫画を切り取ったような絵が


東京には確かに存在している


少し離れた反対側の席では


おそらく飲み明けの女の子4人がだべっていた


何となく耳に入る言葉に


地方の方言が多いことに気付く


東京は地方から人間が集まる都市で


そういう人間にとっては憧れのまちで


でも東京でしか手に入らんものって何やろか


流行?チャンス?人脈?


そんなん東京だけじゃないはず


とか考えてる自分も


やっぱりどこかで東京を特別扱いしてる部分はある



・・・



11:30、早いけどそろそろ行こうかなと思った頃には


3冊の本を消化していた


寺山修司『誰か故郷を想はざる』


石川真介『越前の女』


産経新聞社会部編『大学を問う』


寺山修司はいまさら自分が言うまでもないけど


意外と面白かったのが『越前の女』


ジャンル的には長編サスペンスみたいな感じで


題名の通り


武生、大野、一乗谷、東尋坊など


舞台となる福井の色んな場所が作中に出てくる


おかげで物語自体も頭に入りやすくて


クライマックスまですらすらと読めた


福大の同期にも薦めたい


そんな本だった



・・・



東京メトロに乗り


永田町で半蔵門線に乗り換え


渋谷で下車


朝から降り始めた雨は


依然として勢いを保っていて


それと人の多さとが


ある意味、絶妙に調合されていた


軽い苦痛を感じながら歩き


目的地のビルに到着


自分が着いた時はまだ1人しかいなくて


その人と何となく話しているうちに


計7人の院生が集まり


面接演習や就職活動の話をした


その中には東大の人もいて


東大卒でも就活に苦戦してるんやなという気持ちと


やっぱ大学名は大した武器じゃないなという気持ちが


そっと浮かんだ



・・・



2時間くらいして


正直あまり参考にならんかった説明会が終わり


残っていくつかの企業の資料を入手した後


夜行バスまでの時間を潰す苦行が待っていた


一緒に参加して、名刺をくれた院生と


少しの間メールしたけど


それだけで21:30までの時間を潰せるはずも無く


雨と人でごった返す渋谷を


ぐるぐると何となく歩いた



・・・



夜行バスに乗り込んだ頃には


体は疲れきっていて


なんか寒気もあって


あんまり寝られず


着くまで地獄のような我慢大会やった



・・・



■4/26(日)


早朝に京福バスターミナルに到着


寒気のする体に鞭打って


やっとの思いで帰宅


風邪の兆候を素直に認めることにして


できるだけいっぱい食べ


できるだけ熱いシャワーを浴びて


できるだけたくさん寝た



・・・



やっぱり研究職に就きたい


一生、研究に寄り添って生きたい


絵描き、物書きという職業があるのなら


『論文書き』という職業が大々的にあっても


良いんじゃないかと


若い風邪っぴきは想うのでした

■4/22(水)


この日はTOEICの申し込み締切


大急ぎで手続きをした後、児童館のバイト


小学生相手にバスケで快勝


やっぱりある程度本気で相手した方が


子供達は楽しそう


手を抜いて勝たせてやろうとか、大人のそういう部分は


意外と子供は見抜いてるんかもしれん


次の予定があるため早めに退勤



・・・



18:00から県職員会館でREF談話会


福大教授の野嶋先生が


『英国のアーバンビレッジについて』と題して講義


以前は市営住宅ばかりだったイギリスの郊外


コミュニティの喪失が危惧され


アーバンビレッジという概念が誕生した


その軸になるのが


『Neighbourhood』という単語


近隣、隣人といった意味のこの言葉は


イギリスの都市ではもっと深い概念で


それは住民参画であったり


空間構成であったり


広い定義を持っている


もちろん単語本来の意味も重要で


政府が近隣地域レベルの統治構造の変化をねらった


『Neighbourhood Governance』という動きもあるらしい


そもそもイギリスと日本は


国民の気質もずいぶん異なっていて


「奉仕している」という理由で店員の方が客より偉そうにしている事とか


合理的なくせにルーズなところとか


外国人が多いため、すぐ政治に関する議論になる事とか


リサイクルが生活に根付いている事とか


日本ではほぼ有り得ん光景があるらしい



・・・



都市計画においてもその違いは顕著


郊外での住宅開発許可が下りにくいため


住宅がまちなかに誘導されるかたちになる


結果、自然の緑が滲むように残っていて


上空から見たその土地利用の姿は


シルエットを手のひらに見立てて『フィンガープラン』と呼ばれている


その象徴ともいえるのが都市部の川の風景


日本は川沿いにどんどん開発されていったのに対し


イギリスの川はほぼ自然のまま


住宅の裏がすぐ緑地、みたいな例もあった


でもよく考えたら


これらの自然は開発規制などがかかる前の時代から残っている


開発と保全との折り合いの中で


国民性、と割り切れない程の


都市と自然に対する意識の違いが昔からあったんやろうと思う



・・・



他にも


『ディストリクトセンター』と呼ばれる幹線道路沿いの商店街


産業革命によってセットで作られた運河+工場地区の


工場跡地にモダンな高層住宅、運河にはナローボートが並ぶ現在の姿


昔の農村を復元したポンドベリーという集落


『行きたい場所』自分ランキング1位を何年にもわたり死守し続けているコッツウォルズの町並み


様々な都市問題に


イギリスは『住居』と『ディテール』の2点で対応してきた



・・・


写真をふんだんに使った


野嶋先生らしいスライドで


専門書でしか覗いたことのない異国の都市空間が


驚くほどすっと自分の頭に入った


偏見もあるんかもしれんけど


やっぱりヨーロッパの都市は美しい


昔は労働者がぎゅうぎゅう詰めで生活環境が劣悪だったという住工混在地区でさえ


その町並みは綺麗だと思えた



・・・



談話会の後は


本多先生に夕食をご馳走になった


緊張しつつも完食


おまけに結構飲んだ



・・・



研究室に戻ってゼミの準備に入るも


全然頭が働かんくて


それに連動して


キーボードを打つ手も動かなくなる


最低限度まで仕上げ26:00過ぎに帰宅


久しぶりに四條氏と電話


互いの状況、恋愛話に花が咲く


さらに盛り上がり、話題が人生論まで及んだ頃


時計の針は28:00近かった



・・・



すぐに眠れんかったので


乙一『GOTH』を読み返して就寝



・・・



■4/23(木)


10:00からMゼミ


悶々とした自分の言葉に対しても


教授は何かしらの助言をくれる


自分もそれに応えていかんとあかん


遊びで院生やっとるわけやないんやから


自戒は尽きない



・・・



昼は測量のTA


初の実習やのに


にっしーもたっちゃんも就活で欠席


風のやたら強い中、1人で現場を駆け回る羽目に


平成生まれの1年生たちは


想像以上にフレンドリーですぐに打ち解けた


できればもう少しテキパキと実習を終えてくれたら


言うことないのに



・・・



えりちゃんを家まで送って帰宅


その後散髪に行った


東京での談話会も近いので


ていうかもう出発は明日なので


結構ばっさり切った


何歳か若返ったような気がする


でも正直早く伸びてほしい



・・・



22:00から久しぶりにコンビニのバイト


頭では忘れていても


体が覚えてるっていうのは


スポーツなんかでよくある事


レジ打ちも然り


陳列も然り


でもそんなしょうもない事に体内メモリーを浪費している自分が悲しい



・・・



その後研究室に戻り


徹夜で履歴書作成


もう朝や

■4/20(月)


研究室で報告書作成


その後、講義用のプリントのコピー等TAの仕事に取り掛かる


知らん間に新しくなってた


印刷機の使い方が


いまいちピンとこなくて


昼過ぎにやって来たにっしーに


色々とレクチャー頂いた


18:00から共同研究の報告会


去年のあつみさんの修論を


いきなり発表することになって焦る


資料配布だけって言うてたやんけ


という目で


周りを見たけど


そもそもそんな事は想定しとくべきで


あー自分だめだめやな、と悲しくなった


噛み噛みでなんとか発表


最近ホンマに滑舌が悪い



・・・



その後、予約していたオードブルを用意し懇談会


教授達の何やら難しい話が飛び交う中


小っちゃくなってビールを飲んだ


博士に進学したいというのであれば


そういう話題にも当たり前についていけらなあかんはずで


そんな劣等感と


発表のマズさもあって


妙に凹んだ



・・・



■4/21(火)


1限目から教授の講義で


そのための配布資料は用意していたものの


机の上に置きっ放しもどうかと思ったので


教授よりも先に研究室に行って


来るのを待って


一緒に講義室まで運んだ



・・・



しかし昨日の酒と


今日の早起きが祟り


TAの書類作成や


履修登録なんかを


ぱぱっと済ませた後は


ずっと研究室で寝ていた



・・・



夜はノリと『道とん堀』でお好み焼きを食べた


自分で焼き上げるタイプの店はずいぶん久しぶりで


関西人を辞めよかなと思うほど


酷い出来栄えになった


隣のテーブルを片付けていたおばちゃんの店員から


「あらー…でもうまくできましたねぇ!」


「大丈夫、お好み焼きは見た目よりも味ですよ!」


など散々な評価を頂いたすじコン焼を


リベンジを誓いつつ食べた



・・・



学校に戻った後、編入生新歓に途中参加


学生も先生もすでに盛り上がっていて


少し居辛い感じがしたので


一旦研究室に戻り


教授と後輩のブンチャンを引き連れて再度突入


車を学校に置いていたので


今日は飲まんつもりやったのに


緑茶のコップとチューハイのコップを間違えて飲んでしまい


もう諦めて飲むことにした


焼酎をビールで割ったホッピーを


「早く追いつかないとな」と笑う教授と一緒に飲んだ


しかし自分の記憶では


ノンアルコールビール+焼酎⇒ホッピーやったはず


プリン体の無い健康志向の酒やったはず


今回のそれは


ホンマに「早く追いつく」ための酒じゃないすか、と


笑いながら飲んでいた



・・・



場が少し落ち着いた後


1人研究室に戻り


ネットで調べ物をしながらうとうとしてて


寝付くか寝付かないかという時


教授に起こされて二次会へ


久しぶりの『次郎吉』のホルモンは


ビールによく合ってておいしかった


印象に残ったのは


「今の学生はだめだ


君達が社会に出ていくための準備は


こちら側もそれなりにしているはずだが


それに応えようとする学生が本当に少ない」


というF教授の言葉


研究者であり教育者である教授


その言動のひとつひとつに対する


自分たちのリアクション、と言えば安いけど


打たれてどう響くか


それはやはり学生次第で


ただ単に噛み付くのではなく


どういったものをどういう形で反射するべきか


そんな事をもう少し


考えんといかんのかなと思った



・・・



結局日付が変わるまで飲み会は続き


少し酔いを冷ますつもりで


家まで歩いて帰った


何か色々考えながら歩いたけど


酔った頭では何も結論は出ない


最近の福井の天気は崩れがちで


星はひとつも見えなかった



・・・



千葉ロッテ最下位か


悲しい

■4/17(金)


研究室で報告書作成の続き


出来栄えは正直やっつけ仕事特有のそれやったけど


途中経過を先生に見せたところ


上々の反応をくれた


これはもう


自分に対する諦めなんやろか


とっくに見切られてるんやないかと


最近は卑屈な考えになる



・・・



夜は後輩2人と、教授と、久しぶりに福井に来た金丸さんと『はせじ』で飲んだ


色んな事を話したけど


印象に残っているのは


地方都市のまちづくりは『町医者』にしかできない、という例え話


まちづくりという世界で


何かひとつの分野に特化するのは大事な事やけど


地方都市をフィールドとする場合


幅広くすべての分野に精通していなければならない


それを教授は『町医者』と例えて言った


その比喩表現が


とても自然に頭の中に入った


先月実家に帰ったときに読んだ


『Dr.コトー診療所』を思い出しながら


今のまちづくりは『ブラックジャック』なのかもしれんと


たらの芽の天ぷらを食べながら思った


この季節は山菜がおいしい



・・・



少し歩いて『まき』で二次会


教授とほぼ同年代のマスターは


飲みに行くたび教授と大議論になる


飲みながらそれをぼけっと見てると


「お前はどう思うんだ?」となって


自分が何かしらの意見を言うと


「お前は本当に分かってねぇなぁ~」となる


それにまた自分が噛み付いて…の繰り返し


お酒もつまみも美味しいけど


気の抜けない居酒屋で


でもそれも含めて大好きな店のひとつで


もう4、5回は連れてってもらっとるけど


未だにここに来ると


ほんの少しやけど


精神的に気を引き締める自分がいて


「あ、おれ身構えてるな」みたいな感覚が自分でも分かる


で、飲んで食べて議論して店を出るたび


まだまだ知らんとあかん事の多さを再確認する


ぼろくそに意見をぶつけ合う教授とマスターとの楽しそうな表情を見ていると


こういう居酒屋が本当に減ったんやなと思う



・・・



帰り際に


カウンターで一人で飲んでいた別の客に


なぜか自分だけがつかまり


少し話し込んだ


全ては覚えてないけど


要約すると


「仕事は慎重に、後悔しないように選べ」


みたいな感じやったように思う


県庁職員のその客は


ベロンベロンながら


決して高圧的ではなく


懇願するようにそんな言葉を自分に投げかけた


「あなたに言われなくても分かってます


やから今こんなに悩んでいるんです」


という言葉は


日本酒の最後の一口と一緒に


出さずに飲み込んで店を出た



・・・



コンビニで少し買足した後


残った後輩と金丸さんと3人で自宅で飲みながら話した


今思い出せるのは


学歴が重要かどうか、という話


自分の正直な意見を言うと


学歴は重要やと思っている


これから学歴が関係ない社会になっていく、とか


うちの会社の履歴書は大学を書く欄を設けていません、とか


そんなのは


今の時代ではまだまだ綺麗事やと思っている


旧帝大卒、有名私立大卒の人間が


羨望、信頼、或いは嫉妬、卑下


良くも悪くも一味違う目で見られる


結局そんな時代やと思っている


そんな感じの事を2人に話したら


2人ともに否定された


まぁそもそも不毛な議論ではあるけど


結果はどうであれ自分の目で確かめるしかない



・・・



2人とも寝てしまった後


暖かいコーヒーが飲みたくて


コンビニまで歩いた


行きは気づかんかったけど


立ってられんぐらいふらふらになっていた


おまけに耳鳴りがひどい


ふらつきながら家まで帰る途中


最近読んだ本の主人公を思い出した


『車輪の下』のハンスは


こんな感じで川に落ちて死んだんだろう


学問に対するやる気の喪失


同級生に対する劣等感


何から何までとは言わんけど


本当に今の自分に似ている


でもまだ死ぬわけにはいかん


『生還』後、耳鳴りに耐えつつソファーで就寝



・・・



■4/18(土)


起床後、後輩の車で金丸さんを送りに行った


途中寄った蕎麦屋で昼食


二日酔いに苦しむ自分の内臓に流し込むように食した


おろしそばに申し訳なかった



・・・



少し眠った後、池田町へ


デザ大の飲み会に参加


久しぶりのデザ大生はみんなほろ酔いで


もとい深酔いで


色んな人と話した


酔っ払い達によるフォークダンスが終幕を迎えた頃


いつもどおり宿舎で就寝



・・・



■4/19(日)


9:30からデザ大の講義


『小さな町の豊かさに学ぶ』と題して


スローフード協会世話人、作家でもある島村菜津さんが


イタリアの農村について講義


郊外に成り下がる、すなわち『都市のオマケ』になることを拒絶し


スローな生活を営む農村


とはいえ完全に集落が自立しているわけではない


だからこそ、交流を求める


町の人同士の交流


外からの移民との交流


観光客との交流


まちとまちとの交流


バール、祭、広場といったイタリアの文化と、その国民性が


様々な交流を可能にしている


それらのネットワークによって


集落にダイナミズムが生まれ


『食』や『自然』、確かなものに寄り添うスローな暮らしが生まれている



・・・



そんなイタリアの農村では


若者の考えというか、精神的な嗜好性が日本とずいぶん違うという


日本国内で


「自分のまちのために、自分に何ができるか」と考える若者が


果たしてどれくらいいるのだろうか


まちづくりという言葉は曖昧で


困った時には使っとけ、的ニュアンスがあるけど


人なくしてまちづくりはありえない


人というより、人の思い


そこを喚起させることが一歩目で


でもその一歩目が難しくて…みたいな事を


イタリアの美しい農村風景のスライドを見ながら


漠然と考えていた



・・・



昼食後はみんなでディスカッション


テーマは『農村力』という言葉について


自然と向き合う事や


直接的に食に関わる事


そんな色々がしっかりと見える社会が農村にはある


参加者の一人がそれを「地面に触れる」と表現した


またある人は


「農村力とは、人の力なのかも」と笑った


ある人は


「たとえそれが農村でなくても、愛を注げるまちに住むことで生まれるのではないか」と言った


総括するように杉本町長が


「農村力という言葉がだんだんつかみにくくなってるなぁ」と話した


もちろん悪い意味ではない


農村力という漠然とした概念を


どう集約するのか


どう表現するのか


どう広げるのか


そして、どう残すのか


意見を求められた自分は


長々と喋ってはみたけど


なんか自分の言葉じゃない感じで


表現ばっかりが一人歩きしているような感じで


それでも最後に


「持続可能なまちづくりに対する、ひとつの特殊解なのかもしれません」


という言葉で締めた


ゼミ室では満点をもらえそうなこの回答は


その後質問攻めに遭うことになる



・・・



ささやかな修了式の後


宿舎に戻り


たけるちゃんとやいやい言いながら掃除を手伝って


夕方頃自宅に着いた


なんとなく点けたテレビでは笑点をやってて


冷静に考えたらこの番組は


ええ歳した大人が座布団をかけて


おもろいことを思いついた傍から


手を上げて発表する


そんなファンキーな長寿番組


三遊亭小遊三「おー!アナゴが釣れたよ!」


桂歌丸「やりましたねー!」


小遊三「ほんとはおなご釣ってたんだけど」


歌丸「山田君、一枚持って行きなさい!」


最高ですよね



・・・



村上龍『69』


中島らも『しりとりえっせい』を途中まで読んで早めに就寝



・・・



寝付くまでの間


例の質問攻めの一件について考えていた


自分は池田町で色んな事を知った


色んな人と出会ったし


色んな体験もした


でもどこか


自覚のない部分で


他人事のように感じているのかもしれない


そんな風に思った週末やった

■4/16(木)


作業を5:00くらいに切り上げ


少し家で睡眠


起きたら9:45


10:00からのMゼミに少し遅刻


今日のMゼミは


各々が修論プランを発表する、というもの


研究テーマである道路空間


それに対する自分のもやもやをそのまま文字に起こしたようなレジュメを手に


四苦八苦しながら教授に伝えた



・・・



ディスカッションがひと段落した後


教授に「修論、本当にそのテーマでいいのか」と言われた



・・・



前に教授に博士進学について話をしたときに


自分の行きたい大学をはっきりと告げた


加えて、そこでの研究は今の分野と全くと言っていいほど異なる分野で


ドクターではそれを題材にした論文を書きたいということも告げた


修論もそのテーマで書きたい、という事は心の中にしまっていたけど


おそらく感付かれていたと思う


正直、道路空間に対する知的好奇心はまだまだあるし


テーマ自体がコンサルとの共同研究ということもあり


修論はきっちり道路空間でいこうと


半分以上あきらめていた


でも、先生はその事を覚えていた


ありがたい反面


自分のエゴに対して


複雑な気持ちになった



・・・



それについてのディスカッションも少し交え


結局ゼミの時間の半分近くを自分で使ってしまった


想定外の『二択』のせいで


自分の修論のテーマは


しばらく決まりそうにない


でもこういう悩みは


恋愛とか金銭とかのそれにくらべて、いくらか健全な気もする



・・・



ゼミの後


前の日に買ったプレゼントとケーキを用意し


教授とえりちゃんの誕生日をみんなで祝った


今年のプレゼントは


『世界の路地空間』という路地の写真集と


道の写真のポストカードブック?のような本


今回は思い切って


「先生が喜んでくれそう」というより


「自分が純粋に渡したい」


そんなチョイスにした


教授が気に入ってくれれば嬉しい



・・・



午後は測量の授業


TAとして初めての講義


つい数ヶ月前まで高校生だったであろう1年生たちは


少し緊張気味で


様子を伺うような目線は


わくわくしてるようにも見える


講義の後はBゼミに合流


緊張気味で、それでもわくわくしてるような様子は


B4も同じやった



・・・



ゼミ後に帰宅、仮眠


あろうことか


そのまま朝まで寝てしまった


日付が変わる頃に起きて、夜は研究室で仕事をするという予定は


目が覚めた5秒後に幻になった



・・・



ここらへんの甘さを


なんとかせなあかん

■4/13(月)


昼過ぎに研究室へ


特に意味も無く読書


15:00から斎門でバイト


今日もバタバタしながらたくさん話した


帰宅後はだらだら読書、就寝



・・・



■4/14(火)


にっしーと2人で教授&えりちゃんの誕生日プレゼントを買いに『空中BOOKS』へ


この書店兼雑貨店は


言うなれば、福井版VILLAGE VANGUARDのようなもので


福大に入った当初は頻繁に足を運んどったんやけど


そういう傾いた雑貨にあんま価値を感じんくなったので


最近はあんま行ってない


そんな店です


それが災いしたのかどうかは分からんけど


散々迷いながら辿り着いた結果


当の店が休みだったという体たらく



・・・



結局「場所が分かっただけでも良しとしよう」という


無理繰りのポジティブな結論をぶら下げ


2人はマクドで夕食をとった


ひと仕事の後のジャンクフードは何とも言えない味がした



・・・



にっしーに家まで送ってもらった後


車で池田町に向かい、本年度のふるさと協力隊の歓迎会に参加した


新しく協力隊として池田町にやってきたたけるちゃんと初対面とは思えない固い握手をして


役場職員の溝口さん、清水さんとも久しぶりに話した


ボラバイトが本格的に始まった寺口もそこにいて


池田町のみんなと酒を交わしていた


寺口はすっかり池田町に馴染んでいて


これからの生活に対する期待に溢れた良い顔をしていた


そんな友人の顔を見ながら


やっぱりこいつを誘って正解やったという嬉しさと


これからこいつはどんどん進んでいくんやなという羨望が


混ざり合って


自分も笑っていた



・・・



コムニタでの宴が一段落した後は


協力隊メンバーが代々泊まっている宿舎に戻り


寺口、たけるちゃん、瓦林さんと4人で飲んだ


偶然にも、4人とも関西人


テーブルの上で、次から次へと関西弁が飛び交っていた


そんな雰囲気というか空気感が何か懐かしくて


「楽しい」以上に「嬉しい」、そんな気持ちになった



・・・



農村で暮らすということ


農業に携わるということ


ものを買うのではなく、自分の手でつくるということ


こういったものが遠くなってしまっている現在に


何かしら疑問や問題意識を持ち


自分なりに行動する


漠然ではあるけど、そんな部分でどこかしら共有意識を持つ同世代と


福井の農村で出会えた事に


不思議な縁を感じている


でも同時に


池田町に住み、色々な大切さを直に学ぶ3人と


そこまで徹しきれていない自分との間に


はっきりと違和感というか、心細さを感じた


この3人に対して


自分は何か一つでも胸を張れるものがあるのだろうか


みんなが疲れて寝静まった後


そんな事を考えながら


読みかけやった『スピカ』を最後まで読んで就寝



・・・



■4/15(水)


宿舎でたっぷり朝食を摂り


3人の「いってらっしゃい」の言葉を胸に


池田町を後にした


風呂に入り、着替えて研究室へ



・・・



予定していた研究室の模様替えは


細かいアクシデントに見舞われながらも


辛うじて予定通りに終了した


自分の新しいスペースは結構気に入っている


今年こそは整理整頓を心がけようと思う



・・・



児童館のバイトを終えた後


にっしーと再び『空中BOOKS』へ


色々と考えた結果


本をプレゼントすることにした


何やら高い回転寿司で夕食を摂り帰宅



・・・



少ししてまた研究室へ


今から徹夜で


ゼミの準備、去年の犬山研修の報告書、その他諸々の仕事


久しぶりの徹夜になりそうです

■4/10(金)


この日は研究室の花見


予約していたオードブルや酒類を車で運んだ後


後輩たちを引き連れ


大学から歩いて足羽川へ向かった


気温もほどほどで


桜も満開


B4は全員参加


(そういえば自分がB4の時はキタケンと自分だけやった)


がやがやと楽しく酒を交わした



・・・



よく考えたら


この場所での花見は、自分にとっておそらくもう最後


高専のときは全然そういう気持ちにはならんかったのに


福大でM2になった今年は


事ある毎にそういう気分になる


過去の先輩方は


ちらつく『最後』をどう受け止めていたのだろうか


そんな少し寂しい気持ちが


よく分からん作用で体に酒を要求し


便所で足元がふらつくぐらい酔った



・・・



飲んでいた時に四條氏から電話があった


少しの時間ではあるけど


半分以上、自戒を込めて


色んな事を話した



・・・



二次会、三次会を経て解散


風呂も入らず就寝



・・・



■4/11(土)


起床、風呂に入り


呉服町の『斎門』という料亭でお手伝いのバイト


皿並べたり、出来上がった料理を運んだりといった簡単な作業やけど


ばたばたと忙しい雰囲気の中での労働はずいぶん久しぶりで


疲労は普段のバイト以上やった



・・・



仕事中も大将と、厨房で色んな話をした


大将はとにかくよくしゃべる人で


話題は自分の専攻にも及んだけど


大学で学び、感じたことが


何%ぐらい伝わっているかは分からない


そういう事を他人に伝えるのは本当に難しい


できなあかんねんけどね



・・・



日付が変わる頃に帰宅


しばらく本を読んでいた


岩井俊二『スワロウテイル』


映画にもなったらしいけど、なんか普通な印象


ジャケ買いというか、なんとなく買った本は


良くも悪くも普通なのが多い



・・・



■4/12(日)


9:30からレンタサイクル実証実験のバイト


この日は夏やないんかと思うくらいぽかぽかした日で


自転車を借りる人も道を尋ねる人も多かった


11:00過ぎに、福井に帰ってきてたあつみさんが遊びに来た


経験上、どうせ寝坊でドタキャンやろうなと思い込んでいたので


さすが社会人やなと


心の中で謝りつつ


一緒にバイトに入っていた後輩も連れて、3人で昼食


少ない昼休みで


なぜか時間のかかるお好み焼きを食べた


満場一致の選択ミスやった



・・・



帰宅後


BOOKOFFに行って何冊か本を購入


品揃えに偏りはあれど


100円で本が買えるこの店に対する恩は計り知れない


研究室に行かなくなっても


BOOKOFFには通いつめていた


去年の秋口を思い出す


でももうあれは繰り返したらあかん



・・・



そろそろ寝ようかなという時に金丸さんから電話


久しぶりの先輩は


何かゆったりと、落ち着いているような印象を受けたけど


数秒でそれは勘違いやと気付く


相変わらずさが懐かしくて


多分自分の声は普段より高揚しとった気がする


来週の末に福井に来るようなので


機会があれば


色々と話しながら飲みたい



・・・



高嶋哲夫『スピカ』を途中まで読んで就寝


最近あんま専門書読んでへんので


何か買おうと思った


もちろん新品で

■4/9(木)


昼過ぎに研究室へ


本読んだり、論文読んだりして過ごす



・・・



夜はキタケン、佐野ちゃんと3人でとある食べ放題の店へ


この店に自分はまだ行ったことがなくて


それを告げた途端


予定していた回転寿司から急遽こっちに行くことになった


バイキング形式はいわゆる『質より量』の極致で


『量』を選択した時点で、『質』にはある程度目を瞑らなければならない、と


承知した上で、代金を払って食べる自分たちは気楽なもんやけど


そういう末路を辿る牛や豚達は果たして成仏できるのだろうか


自分の生命を『質より量』と軽視される動物の


無念さを思いつつ


できるだけ味わって食べたけど


少し残してしまった


行動に表せない思想ほどやるせないものはない



・・・



帰宅後あつみさんからメールがあり


今週末にまた帰ってくるらしい


さすがに次ドタキャンやった日には


チョキで殴ってやろうと思う

■4/8(水)


キタケンが泊まってたこともあり


少し早い起床


大学まで送った後


風呂入って着替えて自分も学校に行った


最近の家での行動は


読書か飲酒かの二者択一、或いは合わせ技しかない


腐ってしまわないように


今年はできるだけ研究室に居ようと思っている



・・・



挨拶に来た新B4生と話をしたり


09’研究室の配置を考えたりして


15:00から児童館のバイトへ


こちらも新1年生がたくさんで


彼ら彼女らのパワー溢れる立ち振る舞いに


ノダ先生はただただ疲れた



・・・



帰宅後はずっと本を読んでいた


中島らものエッセイ


宮沢賢治の作品集


そしてヘルマン・ヘッセ『車輪の下』


これは西ドイツの、学問の重圧に押し潰されていく青年ハンスの話で


ベタではあるけれど、何となく自分に重ねながら読んだ


そして悲しい気持ちになった


そんな本です



・・・



花見が待ち遠しい


家のネットが繋がらず


学生証の不良で研究室にも入れず


平日の日中しかネットができん


おかげでずいぶん久しぶりの日記です



・・・



■4/3(金)


大きくてシンプルな手帳をロフトで買った後


研究室に戻って論文を読みながら時間を潰し


夕食を食べに後輩の家へ


夕飯代を浮かすのが本来の目的やってんけど


結局2人は飲み屋へ


飲んでるときに同期から電話があり


場所を片町に移し3人でまた飲んだ



・・・



久しぶりに会ったまっちゃんはなんか痩せていて


就職してからの苦労を物語っていた


「この1年で、本当に色んな事が身に付いた」としきりに話す彼に


「それは、大学では得られんモノなん?」と聞いた


彼は答えた「大学では無理だわ」



・・・



どれだけ忙しくても


必死で頑張っても


社会と大学との間には大きな差がある


差、というより『違い』


皆が口を揃えて言う『社会でしか得られないもの』があるなら


大学でしか得られないものもきっとあるはずで


大学院に進学し、まだなお博士課程にも進みたいと思う自分の


考えの甘さはともあれ


意思の根底にひっついて離れへんのは


そういったニュアンスのものなんだろうかと


少し飲みすぎた頭で考えてみた


後輩の家で就寝



・・・



■4/4(土)


15時から久しぶりの児童館バイト


新年度ということで


児童館の子供たちの顔ぶれもずいぶん変わるみたい


仕事自体にはずいぶん慣れたけど


やっぱり子供の言動というものは未知の世界で


そんな彼らに


和んだり、イライラしたり、癒されるこの仕事は


向き不向きは別として楽しい


そしてエネルギーを使う



・・・



帰宅後はずっと本を読んどった


中島らもは相変わらずアナーキーな感じが痛快やけど


フロイトの精神分析は難解で


内容を咀嚼するのにはまだまだ時間がかかりそう



・・・



■4/5(日)


9:30から福井駅でレンタサイクル実証実験のお手伝い


久しぶりに会ったROBAの皆様は


こんな人達やったっけ?と思うぐらいくだけていて


おかげで終始楽しく過ごせた


駅前の広場で簡易テントを張り


自転車12台と簡単な受付を用意


いわゆる『閑古鳥』的雰囲気がただようこの場に


たくさんの人が自転車を借りに来てくれた


でもそれより多かったのが道を尋ねる人達


ちょうど福井は桜が満開で


足羽山、足羽川、養浩館庭園なんかを見に


県外からも色んな人が来ていて


駅を出てすぐ目に付くこのブースで道を聞いてくる


そんな人達に受け答えしてるうちに


自分は福井のことをまだ全然分かってない事に気づく


地域・交通計画研究室に在籍していながら


バス路線も桜の名所もさっぱり


まちづくりに携わるための一歩目を


自分は随分疎かにしとったらしい



・・・



ROBAメンバーの中に


博士を卒業し、現在研究員の松原さんという方がいた


文系、地理を専攻している彼は


現在ROBAをはじめとする様々な交通・まちづくり団体に所属している


一緒に受付の仕事をする間


文系からのまちづくりに対する切り口について


色んな話を聞くことができた


博士課程についての自分の事も話した


やっぱり毎回思うのは


自分の甘さ



・・・



帰宅後は読書


なんか最近は何かに強いられて本を読んでる気がする


そういう気分で読む本は大概頭に残らんので


簡単に読める本を選んで読んだ


谷川俊太郎翻訳の『SNOOPY』とか


哲学的で深い



・・・



■4/6(月)


福井に帰ってきたあつみさんのドタキャンで


思いがけなく時間が空いたので


延ばし延ばしにしていた眼科でコンタクトを新調



・・・



夜は『突撃後輩の晩御飯』を敢行


自分とヨネスケの徹底的な違いは


そのまま朝まで寝てしまうこと


ノリよ、最低な先輩でごめん



・・・



■4/7(火)


13:30から本年度初のMゼミ


「修論、何がやりたいんだ」という教授の問いに


言葉が出てこず焦る



・・・



最近よく考えるのが


自分のアウトプットの力量について


アイデア、気持ち、熱意、その他諸々を


最近は上手に伝えられている気がしない


『何も考えてなさそうな人』というのはどこにもおるけど


実際、何も考えていない人間なんていなくて


頭の中のもやもやしとるものを


上手に整理し、アウトプットできない人が


そう呼ばれてしまうんだろうと思う


教授から見た今までの自分は


間違いなく『何も考えてなさそうな人』だった



・・・



これからの大雑把な予定と


色々な仕事をもらい


ゼミは終わった


自分の無能さが身に染みた昼下がりやった



・・・



久しぶりに福井に帰ってきたキタケンと


にっしーと岸さんとの4人で


七味屋で飲み


飲んで食べて喋って笑って


少しの間色んなことを忘れた



・・・



後輩を呼び出し


キタケンと3人でカラオケへ


ほとんど惰力で辿り着いたカラオケで


ほとんど惰力で歌った


残ったのは


空っぽの財布



・・・



なんかほんまに最近たるんどる