■5/13(水)


8:30に研究室入り


講義用の資料を印刷した後


教授への手紙を出しに郵便局へ


少し考えて、書留にした


手紙の原稿はデータで残っとるけど


後から「こう書けばよかった」とか思わんように


見ないようにしている



・・



児童館のバイトが終わった後


研究室に戻り


ひたすら論文を読んだ


そのうち10編ほどのレビューを書いて


ゼミ資料にしようと


簡単に考えていたものの


なかなかまとまらず


気分転換にと始めた


名刺ver.2の作成に熱中してしまい


レジュメが完成したのは


明け方やった


四條氏と軽く電話したけど


話し込む気力もなかったので


少しぼーっとした後


そのまま研究室に行った



・・・



■5/14(木)


10:00からMゼミ


何故か眠気はあまりなかった


でも論文の内容を


詰めるところまではいかなかった


ゼミは10:00~12:00の2時間


受ける院生は4人


単純計算でも1人30分


たったの30分


もちろんこの時間以外でも


教授との時間が合えば


随時相談にはのってもらえる


第一、院生として


論文の内容を詰めて、形にするのは


他ならぬ自分自身で


他人の手を借りてつくるものではない


分かっちゃいるんやけど


一週間で30分というのは


自分にとっては足りない



・・・



今日は


教授から


思いがけない事を聞いた


全国の大学の博士課程が


定員の半分もいない状況をうけて


福大の博士課程の


3年間の授業料+入学金を免除する


そんな制度が


新たに創られつつあるらしい


まだ確定こそしていないものの


決まれば


来年度から実施されるらしいとの事



・・・



博士進学を決めた自分の中で


ひっかかっている事のひとつに


経済的な問題がある


金と研究を天秤にかけて…という問題じゃなく


例え天秤にかけようがかけまいが


入学金、授業料を払わなければ


大学で研究を続けることはできない


そんな問題を


ほぼゼロにできるという


でもそれは


福大に残ることが条件



・・・



確かにその制度は


まさに「渡りに船」と言うべき


魅力的な話やと思う


まだ内々的な話やのに


教授が話してくれたのは


別の大学で研究を続けるぐらいならウチで、という


そんな気持ちも


少なからずあるような気もする



・・・



その制度が実施されるとして


確かに博士課程に進む人間は


増えると思う


研究を続けたいけど


金銭面がネックで


進学したいけどできなかった人が


大学で研究を続けることができる


そんな人ばかりなら


どう考えてもそれは良い制度だ


でも


就職できんかったから


特に何も考えてなかったから


そんな人間が


タダで行けるからという理由で


特に強い意志も無く


博士課程に進めるのは


どうかと思う


博士課程のモラトリアム化&低レベル化は


避けられないだろう



・・・



本当に研究を続けたいのか


ただ何となくなのか


そこを判断するひとつの門が


入学金であって


授業料なのかもしれない


一人前の研究者になるための覚悟


それを示す一つが金というリスク


そう考えると


タダに乗っかるのは


自分の覚悟を緩めることになるのかも、という考えは


少しひねくれ過ぎやろか



・・・



そもそも


自分の第一志望は福大ではない


あまり甘い情報に


大事なことがブレて


振り回されないようにしたい

■5/12(火)


8:00過ぎに研究室入り


教授の講義の準備をして


終わった後は論文を読んでいた


突如襲いかかる眠気


意識が飛んで、はっと目が覚めて、仕事して、また意識が飛んで


そんな繰り返しで夕方に至る


研究室に送る文書もようやく雛形ができてきて


明日には郵送できそう



・・・



小さい頃から


未来を想像するのが好きで


未来といっても次の日とか、卒業後の事とか


範囲は多岐にわたるんやけど


まぁ簡単に言えば


遠足の前日は寝付けない


そんな人間です


でも最近は


明日の事すら想像できん


極めて刹那的な


そんな生活が続いている



・・・



将来に対する漠然とした不安


そんな理由で


芥川龍之介は自らの命を絶った


今の自分は


綱渡りのように


不安と自信との間で


不本意ながら「絶妙な」バランスをとって歩いている


やりたいことに


一直線に向かっている


そんな自覚を支えるのは


「止められるもんなら止めてみなさい」という自信


「いっそのこと誰か僕を止めてください」という不安



・・・



今日はなんだか酒が呑みたい気分やので


久しぶりに一人酒解禁します

■5/12(火)


測量器具を貸し出すために8:30頃に研究室入り


本を読みながら待つ


実際本を読むだけなら家でも読めるんやけど


貸し出しという一瞬の仕事のためだけに朝早く研究室に来なあかん


その事を知ってか知らずか


借りに来た1年生が差し入れを持ってきてくれた


かわいい奴らだ


朝から何やら嬉しい気分になった



・・・



昼から院生MT


夏合宿の事について話し合う


今年は土日開催は難しくて


日・月、或いは平日開催になりそうで


そうなると社会人OBの人が来にくくなるわけで


カンパ金の集まりも悪くなってしまう


結局は金の問題


自分も卒業して数年経つと


OBという名のカンパ製造機になってしまうんやろうか


そんな事を考えるうちに


研究室の行事にOBが勢揃いする意味の悲しさに行き着く


まぁもちろん


それだけのつながりじゃないんやろうけど



・・・



TAの仕事を少しして


15:00から児童館のバイト


終わってから池田町でミーティングの予定やったけど


どうせ夜もまたバイトやので


今回の参加は見送った


菅野さんの報告によると次回は日曜日


今度はがっつり参加しようと思う



・・・



少ししてコンビニのバイト


特に変わったこともなく終える



・・・



最近本を読む時間が作れん


何とかしよう

■4/8(金)


徹夜明けの頭のまま研究室へ


時間ぎりぎりまで眠り


昼から測量TA


実習の内容が前回と同じということもあり


大きな問題もなく終わる



・・・



夕方頃、後藤さんから電話


福井で『たねとはっぱ』というパン屋を経営している後藤さんとは


去年の夏、池田で知り合った


色んな活動に積極的に参加している


とてもパワフルなお母さんで


面白いし、顔も広い


忘れ物を後藤さんの店に持って行ったのがきっかけで


知り合って以降


色んなプロジェクトを教えてもらったり


そこで活動する人を紹介してもらっている


電話の内容は


三国湊のまちづくりのプロジェクトの実行委員の依頼だった


しかもそれは


学生が片手間でできる内容ではないらしく


もう仕事として、三国に専念してもらいたいとの事


マジですかと思わず口に出して言ってしまうほど


突拍子もない話やけど


自分にそんな話を持ってきてくれるのは嬉しく思う


しかし自分には


論文もあるし、ようやく決めた希望の進路もある


すべて投げることはできん


でもそのプロジェクト自体は


興味があるので


プロジェクト内容もふまえ、スタッフの方と詳しく話がしたいと告げると


後藤さんは日曜に現地に赴くらしく


その日に一緒に連れてってもらえることになった



・・・



後藤さんは段取りがよく


いつもテキパキと事が進む


実行力、決断力、ポジティブシンキング


自分も少しは見習おうと思う



・・・



■4/9(土)


10:00頃に研究室へ


某教授に宛てる手紙の内容を考えていた


HPや他の資料を見ても


その教授のメールアドレスは載ってなくて


散々迷った結果


研究室の住所宛に手紙を書くことにした


まぁこれには


あえて手紙という古風な手段で


気を引ければという邪念もあるが


実際メールアドレスが入手できんかったので


苦し紛れ以上の理由はない


しかし目上の人に宛てる手紙なぞ


今まで書いたことがなく


時節の挨拶とか、言葉遣いとか


どれくらい丁寧にいくべきなんかが


全然分からず


とにかく定型にはこだわりすぎず、熱意を綴ろうと


そんなスタンスがようやく決まった時には


もう夕方


手紙って難しい



・・・



18:30頃に池田町のコムニタに到着


いけだ若者フォーラム(仮)のミーティングのため


菅野さん、寺口、たけるちゃん、瓦林さん、自分の5人の若者


オブザーバー的役割として沢崎さんも加わり


6人でたらふく夕食を食べた後


会議は始まった



・・・



農村力デザイン大学の若者ver.という位置づけで


菅野さんの提案によって始まったこの企画は


生き方や本音、価値観のぶつかり合い、そして共有


そういう部分を目的にしている


コンセプトとしての


固まりきれてない部分も多く


この日は


それぞれの抽象論が当てもなく飛び交った


まぁ最初はそんなもんなんかもしれん



・・・



ミーティングを途中で抜け


コンビニのバイト


池田での話が盛り上がったせいで


遅刻してしまった



・・・



■4/10(日)母の日


昼過ぎに後藤さんと待ち合わせ、三国へ


卒論のときに現地調査で


何度か三国には行ったことがある


その時と変わらぬ落ち着いた佇まいで


風情ある町並みを歩いた


『三國湊座』というカフェ兼観光拠点で


吉村さんという方とプロジェクトの話をする


『三国湊魅力づくりプロジェクト』と題されたそれは


NPOなんかも含めた三国のいくつかのまちづくり団体を


ひとつにしたうえで


地理的要件などによってばらばらに扱われてきた


三国の「まちなか」「丘陵地」「東尋坊・雄島」といった各エリアを


うまく繋げ、活性化を促す


かつて北前船の寄港地であり


日本有数の要湊だった三国は


色々な地域資源がある


それらを生かし


三国地区の魅力の創出をはかる



・・・



こうやって書き起こすと


どこにでもあるような企画に思える


しかしそれを話す吉村さんの表情は


自信に溢れていて


確かな手応えを掴んでいるように見えた


行政の人間にはできん顔だ



・・・



今日はその三國湊座で


NPO主催の寄席のイベントがあるみたいで


その手伝いをしながら


スタッフの方々に


吉村さんと挨拶に回った


大勢過ぎて


さすがに全員の顔と名前は覚えきれんかったけど


老若男女、多彩なメンバーに


池田町と似た親しみを感じた



・・・



桂吉弥、桂歌之助、桂吉の丞の3人の噺家を迎え


20:00前、押し気味で始まった寄席は


ぎゅうぎゅうに並べた椅子と


それを埋めるお客さんに囲まれて


爆笑の坩堝やった


周りを飲み込む芸の巧みさ


上品なユーモア


こんなに近くで噺家を見る機会は最初で最後やろな、と思いながら


自分はカウンターの裏、手作りの低いステージのほぼ正面で


磨き上げた「芸」の深さに圧倒されていた



・・・



その後、後藤さんと車で少し走って『おけら牧場』へ


打ち上げの準備が出来上がっていて


次々に到着したメンバーの方


そしてなんと噺家の3人も出揃い


総勢約20人の飲み会が始まった



・・・



牧場ということで


豪勢に振舞われた牛肉に


舌鼓を打ち


何やら分からん上等な酒を飲み


噺家の人とも喋った


26歳、一番若い吉の丞さんが


落語の世界に飛び込んだきっかけは


桂米朝の舞台


それまでほとんど見たこともなかった落語


その一幕で


「この人に付いて行く」と決めたらしい


きっかけは


どこにでも転がっていて


それに気づけた時に


思いっきりダッシュできるか


人生は意外とシンプルなのかもしれない



・・・



他にも色んな人と話したけど


新参者にとって「打ち上げ」という環境はなかなか難しいもので


基本的には


大人しく食べて飲んでいた



・・・



学生ということと


新参者ということ


そして準備、片付けを手伝ってくれたということで


自分の会費は無料やった


「なんかすいません」と言うと


「また働きにおいで」との答え


もしかしたら


すごい借りをつくってしまったのかもしれない



・・・



最近寝不足


ゆっくり眠りたい

□5/6(水)振替休日


前日は徹夜に近い感じやったので


ぼーっと昼頃に研究室に行った


翌日のゼミの準備に取り掛かる


修論については


なんかまだまだ考える事が多い


卒論からほぼ同じ形で継続している『道路空間』というテーマについて


一昨年、去年とそれなりのスタディはしてきたつもりやったけど


既往論文は次から次へと出てきて


色んな発見がある反面


自分の知識不足を思い知る



・・・



もだえながらレジュメを作っていると


ノリから電話が来て


一緒に焼肉を食べに行った


夕食後も研究室に戻るつもりやったので


臭いを気にしつつ


できるだけ焼かないメニューを選んで食べた


8日は彼の誕生日やので


何か意味不明なものをプレゼントしようと思う



・・・



研究室に戻り


またシコシコとレジュメ作成


おおかたの目処が付いた26:00頃


四條氏からメールがあったので


帰宅後電話をした


電話越しに2人とも酒をあけて


1時間ぐらい話して


寝るつもりがなんとなく目が冴えていたので


鳥井弘之『原子力の未来』という本を途中まで読んだ


自分の専攻とはかけ離れた分野とはいえ


地域づくりや国際問題に及ぶ内容も含んでいて


咀嚼するようにゆっくり読んだ


最近は小説ばっかやったけど


たまにはこういう本が刺激になる


「知識は決して荷物にならない」という


祖父の言葉を思い出した



・・・



■4/7(木)


10:00からMゼミ


寝てないせいで妙にハイテンション


普段の自分は


寝起きのテンションは限りなくどん底やので


朝の立ち振る舞いを見るだけで


前日の睡眠状況が分かる、と


同期は言う


確かに認めざるを得ない



・・・



少ない時間やったけど


教授からいくつかヒントをもらい


気分は少し楽になった


しかし最後の


「本当にテーマはそれでいいんだな?」という言葉に


またしても固まる


中山間地域、農村についての論文を


集めて読み漁ってたのを


教授は知ってたらしく


「こいつ本当は今のテーマでやりたくないんじゃないのか」と


思われているのかもしれない


うーむ



・・・



道路空間という分野は


自分にとって本当に興味深くて


一院生の一研究とはいえ


まだまだこれから追求できる部分も多いと思っている


裏を返せば


自分の卒論の内容に納得いってないという事


今の正直な気持ちは


修論は道路空間できっちり書いて


地域・交通計画研究室で学んだことの集大成として


何かしらのちゃんとした結論を出す


中途半端なままじゃ先に進めん


まして研究者を目指す身


ここで軽はずみな選択をしたら


一生後悔しそうな気がする


この件に関しては


先生にまた話を聞いてもらおうと思った



・・・



天候不良で


午後からの測量実習は中止になった


Bゼミに出ようかなと思ったけど


ほんのり眠気もきてて


出席しても居眠りしてもうたら最悪やなと思い断念


帰宅後、睡眠



・・・



起きたらもう夜で


一度読んだ中島らも、枡野浩一なんかをだらだら読みながら


ぼけっと夜を明かした


結局また徹夜


正常になりかけた生活サイクルが


また狂いつつある

□5/5(火)こどもの日


昼頃に研究室へ


修論について考えていた


考えたけど


出てきた案はほとんどゼロに近くて


机の上を片付けたり


別の本を読んだりして


一日は終わってしまった


起きた時から感じていた寒気は


帰宅後さらに増して


何も手に付かん状態の中


四條氏から連絡が来た



・・・



詳しくは割愛するけど


「ただの学生」じゃいけない、という話や


学内で学術的な刺激が得られない、みたいな話を


自分は話した


今思えばずいぶん強気で身の程知らずな発言やったように思う


そんな態度やったのには理由がある


研究室にいた時


ネットで調べ物をしていて


ふと見つけた先輩の記事



・・・



性格というか、価値観のような部分で


自分と先輩は


何度か


似ていると言われた事があった


そんなこともあって


何となく意識はしていた


その先輩とは


あまり話した事は無かったけど


その口調から


認められてないな、という感じはしていた


悔しい気持ちが無かったわけではないけど


向こうは2つ上


同年齢という基準に置き換えたら


その時の先輩に


2年後に追い越していれば良いわけで


そう考えて


あまり何とも思わなかった


むしろ


偉そうやな、とか思っていた



・・・



その記事にあったのは


進学先の大学に残り、研究を続ける先輩の姿


年齢的にどうしようもない事とはいえ


なんか先を越された気分になって


その時初めて悔しいと思った


このままじゃ追いつけないかもしれん、と


少し怖気付いた



・・・



電話で四條氏に言ったことは


そのほとんどが


そんな自分に対しての言葉で


一時間強の会話の中で


余計に悔しさが募った



・・・



まちづくりに携わるにあたって


最終的に自分がどのような姿になるのか


まだ想像はつかない


ガーターを壁で塞いだ


初心者向けのボーリングのように


まちづくりというレーンを


ふらふらと転がるんだろうか


そして最後に


ピンは何本倒れるんだろうか



・・・



ほんまに頑張らねば


ほんまに頑張らねば

□5/4(月)みどりの日


昼頃に起床


夕方に研究室へ


借りていた学生証をにっしーに返し


少しだべった後バイトに行った



・・・



暇な時間が多かったので


一緒に入っていたチョウ君と英語の勉強について話した


大学で英文学を専攻していて


現在は県大で経済を学んでいる彼は


母国語である中国語


さらに日本語、英語を使いこなす


月末にTOEICを控えている自分は


英語の勉強法や


英文学を専攻していた頃の話を


メモを取りながら聞いた


単語は7回書き、例文なんかを自分で作り、さらにネイティブの声を聞いて覚えること


それを一週間繰り返すこと


文法は数ヶ月、集中して頭に叩き込むこと


実際に流暢な英語で話す彼の言葉には


説得力があった



・・・



他にも


中国からの留学生の質が落ちていること


その影響で母国の雇用も少なくなっていること


色んな話をした


異国という特別な環境に飛び込む留学生が


日本の教育方針や文化、気質なんかに


合わせることができない


或いは、合わせようとしない


結果、劣等性扱いされてしまう


そんな光景は大学内外で何度も見てきた


自分は留学の経験は無いけど


母国で学べないものを


行った先で学ぶべきで


それは単に専門知識だけでなく


環境、文化、国民性等


地域に根付いたものも含めた


国そのものを学ぶためにあると思う


観光とかで行くならば


各々が好きなように過ごせばええんやろうけど


こと留学に関しては


『郷に入れば郷に従え』という言葉を推したい



・・・



帰宅後


なんか眠れんかったので


川端康成『雪国』を読んだ


描写の美しさは言うまでもない


しかし自分にとっては難解


こういう作品を根っこまで理解し


自分なりの書評を書けるような人が


文系の教授とかになるんやろうなと思う


少し調べると


ドラマ化も映画化もされとるらしいけど


この物語を


映像化するのは


少し違う気がする


そんな本やった



・・・



体がだるい


風邪引いたかな

■5/2(土)


14:00前に福井新聞社へ


目的は東京海洋大学の苦瀬博仁教授による講演会


『環境にやさしい効率的な物流と新聞物流への期待』


当たり前のように折込チラシは朝刊に挟まっているけど


新聞とチラシは別々の場所で製版されていて


別々のトラックで販売店に配送されて


そこで折り込まれてひとつになる


素人目に見ても無駄が多いような気がするこのプロセスを


福井新聞は見直しにかかった


配送を一緒にするんか


折込の作業を改善するんか


詳細にはあまり触れられんかったけど


これによって11.2tのCO2削減を果たした


地球全体から見たら取るに足らない量やけど


物流システムを見直すことで


効率化はもちろん、環境負荷を減らす事にもつながる


講師である苦瀬教授は


交通計画、とりわけ物流の第一人者で


講演の内容も


とても興味深いものだった



・・・



そもそも交通は


バスや電車のような『ひと』を運ぶよりも


様々な物資、つまり『もの』を運ぶ歴史の方が遥かに長い


川沿いに都市が広がっていった昔の江戸の姿も


物流、特に水運のウェイトが大きかったことを物語っている


この運ぶ対象による違いは意外に大きくて


『ひと』に比べて『もの』は


一方通行である、移動過程で加工される、品目・単位が多様である…等の特徴を持つ


例えば


農家で生産されたタマネギが


市場に輸送されて


八百屋に配送されて


ピザ屋に配達されて


最終的にはピザとなって消費者に届く


という物流システムがあるとする


これだけでも


5つのノード(結節点)


4つのリンク(連結)


を経ていることになる


各ノードの場所や施設形態


またリンク毎の輸送形態も様々で


物流システムを見直し


コスト、環境負荷を改善させるためには


様々な視点からのアプローチが必要


特に大型トラックによる問題が多いみたいで


排ガスによる環境悪化、荷捌きスペースの不足、交通渋滞


積載過多による事故も少なくないらしい


企業内だけでなく


企業間、取引間という規模で


ロジスティックス=物流合理化総合システムを考えなければならない



・・・



講演会が行われた小さな部屋は


思ってた以上にたくさんの人がいた


でも学生は自分だけで


一番前に座ってしまったのもあって


ずいぶん場違いな気分になった


でも講演自体は面白くて


来て良かったと思った


教授に軽く挨拶して会場を後に



・・・



夜は留学生のリンちゃんと食事


2年前バイトで知り合った時のリンちゃんは


まだ日本に来たばかりで


言葉もたどたどしくて


一緒にバイトに入るたびに


色んな日本語を教えてあげたり


中国語を教わったりした


久しぶりに会った彼女は


風邪をこじらせたらしく鼻声で


近況を話してくれた


自分も同じように近況を話したり


今のバイト先の話や論文の話をした


リンちゃんは修論で図書館をテーマにしようと考えているみたいで


日本に来た当初、図書館の質の良さに驚いたという


単に建築としてのクオリティの差だったり


サービス水準や、所蔵の豊富さであったり


読書や勉強のためのアメニティを有する空間


それをリンちゃんは


『心のご飯』と例えて言った


その比喩表現が


なんか可愛らしくて


自分も笑っていた



・・・



リンちゃんの家で


少し話した後、コンビニのバイトへ


一緒に入ったバイトの人は中国人の留学生


大学に入ってから中国の人との交流が多い


しかもバイトとか、大学外が多い


中国語を教えてもらう良い機会かも


と思いつつも先延ばしになっていたので


予算に余裕ができたら


中国語のテキストを買って


バイトの時は持ち歩こうと思った



・・・



バイト中にキタケンから電話があったので


帰宅後にかけ直すと


彼曰く「暇だ」との事


半分冗談で言った「うち来るかー」に対し


まさかの承諾を頂き


片付けなと思ってゴミを出しに走った階段の下に


もうキタケンは立っていて


狐につままれた気分で彼の車に乗り込んだ


キタケンの連れもおったけど


初対面が苦手な自分はあまり喋れんくて


程なくしてその友人を送った後


喋りながらぶらぶらして


結局は自宅に辿りつき


2人で久しぶりに魔界村やらマリオやらをした


アーサーが10回ほど


マリオが40回ほど死んだ後


キタケンは帰宅


見送った後就寝


もう日は昇っていた



・・・



□5/3(日)憲法記念日


眠った時間が時間だったので


起きたのは夕方


ぼーっとしたまま読書


テリー・ケイ『白い犬とワルツを』


最愛の妻を亡くしたサム老人と白い犬の物語


淡々と進むストーリーの


最後の1ページで鳥肌が立った



・・・



自分もいつかはこの世から消える


老いても、体が不自由になっても


若い今の時間を誇れるように


良い人生だったと言えるように


友人を大事にして、自分らしく生きようと思った


そんな一冊だった



・・・



なんとなく点いていたテレビでは


『ガイアの夜明け』という番組をやっていた


つくばエクスプレス開通により


秋葉原とつくば市が短時間で結ばれ


同時にその沿線に大規模商業施設が立ち並んだ


ああいったショッピングモールの類は


どうしても同じような品揃えになりがちで


ライバル企業との差をつけるためには


サービス水準などのソフト面の勝負になる


途中までしか見てへんけど


番組のテーマはその闘争についてやったように思う



・・・



大型の商業施設は


店舗や駐車場のスペースがたくさん必要で


必然的に立地は地価の低い郊外になる


その結果、自動車社会を助長し


地元商店街や近隣自治体に悪影響を与えている


研究室に入ってから


耳にタコができるほど聞いた話やけど


こういったことは


番組では何一つ言及されていなかった


ただひたすら


営業成績を伸ばすため


お客様のニーズに応えるため


そのための努力の様を


カメラは映していた



・・・



どっちが正しいとかじゃなく


多分どっちも正しいんやと思う


「こうなれば素敵だと思います」という綺麗事だけで


社会は成り立っているわけではないから


でも


それでも自分は


夢物語のような唄を伝える歌手のように


おとぎ話を子供に聞かせる親のように


まちづくりを伝えられる人になりたい

□4/29(水)昭和の日


うーむ


あまり覚えてない


更新を怠ったせいや


ほんの数日前の事でさえ


こうしてアウトプットを怠ると


記憶の中から消えてしまう


人間は都合の悪いことを忘れてしまう生き物だ、と


何かの本で読んだ


知らないこと、つまり無知であることは


罪だと自分は思っている


でも忘れてしまうことは


それ以上に罪だ



・・・



■4/30(木)


10:00からMゼミ


あれこれ考える事も大事やけど


論文の背景、位置付けを


もう少し整理し直すことも


同時併行でやっていくように、との


助言を教授から頂く


確かにそういう行程を


自分は疎かにしていた


何か面白い手法で、とか


こういう結論で締めたい、とか


そんなんに振り回されているような気がする


地盤がしっかりしないと


立派な塔は立たない



・・・



昼からは測量TA


今回はどの班もこれといって大きなアクシデントはなく


たっちゃんがいたということもあり


仕事はそんなに多くなくて


むしろ少し退屈な現場やった


毎回こんな感じなら良いのに



・・・



18:30からフロア新歓


久しぶりに帰ってきたキタケンも飛び入り参加


計画系の研究室が一同に会するこの飲み会も


気が付けば今年で3回目で


いつの間にやら自分は最年長組で


「先輩」とか呼ばれている


ありきたりながら『光陰矢の如し』という言葉が浮かんだ


普段はゆっくり喋れない隣の研究室の教授と話したり


後輩をいじったりして


アルコールは止め処なく進んだ


その後『一心亭』で二次会


名前は覚えてないけど片町の飲み屋で三次会


昔に比べて最近はホンマに酒に弱くなって


やのに飲むペースは相変わらずやから


いつも最後はへべれけになる


頭はぼーっとして


足はふらふら


絵に描いたような酔っ払いは


解散後キタケンと2人で大学に戻った


道中の話題は


文字に起こすのが恥ずかしくなるくらい


アツい友情の話で


堰を切ったように話すキタケンの顔を


自分はまともに見れなかった


酔いのせいで感受性が大袈裟になっているとはいえ


嬉しさで感極まって


自分が涙をこらえていたことを


多分、キタケンは知らない



・・・



研究室に戻り


自分の机に突っ伏したところで


意識は消えた



・・・



■5/1(金)


気が付けば朝で


その後みんなはどっかで飲んだんだろうか、とか


無駄に飲みすぎたな、とか


考えながら帰宅



・・・



帰宅後も


少し調子が悪かったので


まどろみつつ読書


石川道『星が降る』


中年男性をテーマにした短編集で


すぐれない体調でも


楽に読めた



・・・



夕方は


測量TA用のつなぎを買いに行く約束をしとったけど


外出が億劫やったのでキャンセル



・・・



こうして


今年のGWは


少し不甲斐ないスタートを切ったのでした

■4/27(月)


10:00頃に研究室へ


1人論文を読んで過ごす


12:00から院生MT


夏合宿、研究室の年会誌の打ち合わせをした


今年の仕事は少ないやろうと思っていたのに


決まってみると


結構な量の仕事を頂いてしまった


自分の事で手一杯なこの時期


みんなもそれは同じで


そう思うと何も言い返せんかった


男はつらいよ



・・・



13:30から児童館のバイト


ここの児童館は


男の先生は自分しかいない


だからかどうかは分からんけど


ここでは女の子にやたらモテる


女の子と言っても


もちろん彼女達は小学生で


自分もそんな性癖はないので


あんまりくっつかれると


仕事がしにくい


ただそれだけの事


でも子供の屈託のない笑顔は


ホンマに可愛いなと思う


まだ10年も生きてない小学生達


この子はこれから


どんな人生を送るんやろうか


かつて司馬遼太郎は


『二十一世紀に生きる君たちへ』の中で


「私が持っていなくて、


君たちだけが持っている大きなものがある。


未来というものである。」と記した


幸いなことに


未来は


自分もまだ持っている


頑張らなくてはと


思うか思わないかの瞬間


飛んできたボールが


脇腹にヒットし


ノダ先生は悶絶するのであった



・・・



バイト後


再び研究室に戻り


REFの幹事会


30周年記念シンポジウムの簡単な打ち合わせ


取り上げるテーマや


シンポジウムとしての位置付けなんかを


聞いてる限りでは


なんか面白そうで


勉強になりそうで


楽しみに思えた



・・・



この頃は


本格的に


博士課程に心を固めつつある


進学を意識しだしたのは去年の年末で


でもその時は


進路を一本化するのにまだ不安があって


気持ちに保険をかけたくて


就職という退路は捨て切れなかった


そうして始めた就職活動で


一体何を得たんだろうか


信憑性を疑うような説明会


質問に答えられない社員


平気な顔で「小論文のテーマを教えてください」と問う、どっかの学生


どれも何か違う世界やった


もちろん社会に出ることは大事で


企業のために身を磨り減らして働くことも大事


でも


説明会で話したどこぞの学生や


同期の人間は


心から『しごと』を求めて社会に出るのではなく


社会に『逃げている』ようなイメージがある


何か上手く言えんけど


そんな語感に似た思いが


自分の中にはある



・・・



やりたいことがある


それに対して不安もある


でも一歩も逃げない選択


だったらやっぱ


自分は博士課程進学になる



・・・



そんな事を延々とループで考えながら就寝



・・・



■4/28(火)


2限から英語の授業


のはずが


この日は水曜日の授業で


思いがけなく時間が空いたので


朝飯兼昼飯を石原くんとゆっくり食べた後


1人で農村関係の論文を読んだり


研究室の前を通りかかった旭くんと進路の話をしたり


にっしーのお土産を食べながらお茶したり


まったりと過ごした



・・・



16:30から福大OGの竹原さんの講演会


学生時代、様々な学外活動に参加していた竹原さんは


現在まちづくりコンサルタントで働いている


その仕事の内容や


学外活動での経験がコンサルに向かうきっかけとなった経緯


学生へのアドバイス等


色々なことを話してくれた



・・・



自分も福井に来てから


いくつかの学外プロジェクトを経験した


友達が増えるかも、とか


何か面白そう、とか


きっかけは他愛ない事やったけど


もしそれらの経験が無かったら、と思うと怖くなるぐらい


大切なものを確かに得た


それは


まちづくりは研究室「だけ」ではできないという事


「だけ」という部分が重要



・・・



医学が基礎医学と臨床医学に分かれるように


大雑把ではあるけど


ソフト面に限って言えば


まちづくりも


①現地で行うプロジェクトの類


②データを集めて行う研究 に分かれる


研究室での生活は


言うなれば後者


論文を書き上げるまでのプロセスで


データを集め、分析して、何かしらの知見を得るのが目的


それに対し、学外活動は前者にあたる


現地でのプロジェクトは、その反応が直に分かるし


何より目標に対し「動いてる」感覚がある


地域に住む住民が関与しやすい点も大きい



・・・



そんな活動にいくつか参加して


思ったことが


現地でまちづくりを行う人間は


研究を軽視している人が多い、という事


「ゼミ室ではまちづくりなんかできん」


「論文書いて何の意味があるんや」


そんな言葉を聞いたのは


1回や2回ではない


そんな時、だいたい自分は何も言えない



・・・



いま言えるのは


データや、報告をまとめ


マイニングする中で得られる発見もある


それらを体系的にまとめたのが論文


そうした『知』の集積が


まちづくりにおいて成果を生み出すこともある


直接手の届かない場所であっても


数字の羅列であっても


その結果に意味があるなら


研究室でのまちづくりの意義は疑いなく存在する



・・・



要は


まちづくりに携わるにあたって


現場と研究、どちらのフィールドにいようとも


互いの存在価値を認め合うこと


状況によりウェイトは変わることもあるけど


どちらが欠けても不十分になると


分かった上でそれぞれの


やるべきことに取り組むこと



・・・



現地でのまちづくりに関わり


研究の意義を問われ


考えた結果


自分はそんな答えに行き着いた


学外活動に関わってなかったら


そんな疑問すら


湧かんかったやろうと思う



・・・



講演が終わった後は


TAの仕事をちゃちゃっとやって


にっしーとだらだら喋りながら


研究室で調べ物をしていた


進路に対する不安とか迷いとかが


お互い言葉の節々から漏れ出していて


2人ともお互いのそれに


とっくに気付いているので


自分も向こうも


関係のない明るい話題を選んで話した


取り留めのない話が続いた後


そのまま『粋女』に飲みに行った


くたくたで帰宅、就寝



・・・



GWどうしようかな